ページ上部バナー
ファナックの企業研究
ファナックの企業研究

インターネットで平均年収ランキングを検索すると、毎回ベスト3には入っているファナック。興味を持っていざファナックについて調べようとしても、インターネットにはほとんど情報が載っていません。今回は謎が多いファナックという企業の特徴や働き方、選考について解説していきます。

ファナックの特徴を知る

富士通から独立したロボット工業会社

ファナックは1972年に設立された、メーカーとしては比較的新しい企業です。工場などで使用される産業用ロボットを得意としていますが、その始まりは意外にも富士通の子会社として独立したことにあります。
現在は富士通から完全に独立しており、世界4大産業用ロボットメーカーの1つとなるまで成長しています。

圧倒的収益体制

ファナックの強みは高い技術力にあり、従業員の3分の1近くがエンジニアとして働いています。『壊れない・壊れる前に知らせる・壊れてもすぐ直せる』をモットーに、工作機械用CNC装置という製品は世界シェア50%、国内では70%を占めています。
そしてファナックのもう一つの特徴が、技術力を武器にした高い利益率です。2018年時点での利益率は30%を超えており、日本の製造業の平均利益率が3%であることを考えるとまさに圧倒的な収益を誇っていると言えるでしょう。

事業内容は工場の自動化を推し進めるFA・ロボット開発

現在、メーカー企業は生産の効率化を目指すために工場の自動化(FA=ファクトリーオートメーション)を推し進めています。ファナックはこのFAに必要なロボットやシステム製品の開発を行っています。
例えば金属を均一に加工するためのロボドリルや、塗装や溶接を行うロボットもファナックの製品の一つです。顧客はスマートフォンメーカーや自動車メーカーなど国内外を問わず、小型製品から大型製品まで幅広い工場の自動化に貢献しています。

働き方

本社は山梨の忍野村

大企業としては珍しく、本社は東京からバスで2時間ほどの忍野村という村の森の中に置かれています。村と言っても本社には研究施設や工場なども設置されており、他にも温泉や保育園、社員用の居酒屋などの福利厚生施設も充実しています。

新卒の募集職種

2020年採用時点での募集職種は、
技術系が
研究開発、生産技術、セールス、サービス、他
事務系が
人事、法務、経理、購買、他
となっています。

謎に包まれた選考フロー

企業の採用ページには情報がほぼ載っていない

他の企業に比べ、ファナックの採用ページは企業に関する情報が全く記載されておらず、マイナビとリクナビの応募リンクが貼られているだけです。
そのため、より詳しい企業情報を入手するためには選考にエントリーする必要があります。しかし、エントリー後のマイページも例年非常に簡素なものになっており、マイページの情報だけで深い企業研究を行うのは少し難しくなっています。

企業研究は書類選考通過後の工場見学がオススメ

ファナックの選考フローは事務系の場合、
エントリーシート→工場見学(必須)→面接複数回→最終面接
となっています。
エントリーシートは例年「学業に関するガクチカ」「学業以外のガクチカ」「自己PR」など基本的な設問がメインであり、この時点で志望理由が問われることはありません。このエントリーシートが合格になった学生には、後日工場見学の案内が送られます。
開催場所は山梨の本社であり、東京から片道2時間以上かかるため1日がかりのイベントになりますが、ここで企業に関する詳しい説明を聞くことができ、社員の方と直接話す機会もあります。このイベント以降で志望動機が求められるため、工場見学で社員の話を注意深く聞いておきましょう。

企業情報が少ないからこそ意識するポイントに気をつける

今回ご紹介したように、ファナックはインターネットで十分な企業情報を得ることは難しく、郊外に本社があるためOB訪問のチャンスが少ないかもしれません。面接官が納得できるような、なぜファナックで働きたいのかという答えを 用意することはもちろんですが、他の就活生と差別化するために面接時のマナーにも今一度注意を向けてみて下さい。