自己分析
自己分析

就活を始めるにあたって、志望業界を決めるために自己分析を始めた!という方も多いのではないでしょうか。中学時代から自分の歴史を掘り起こしていませんか?そのアプローチ、見当違いかもしれません。今回はその自己分析を【本音】と【建前】の2つに分類し、自分に合った会社選び、そして内定獲得を両立する方法をお伝えします。

【本音】自分の幸せの条件を考える自己分析

1つ目の自己分析は本音に迫ることで、自分が幸せになれる会社の軸を見出すことを目的としています。この自己分析が役立つのは、1.選考を受ける企業を絞る段階/2.複数内定で入社先を選ぶ段階です。

小中学の記憶を掘り起こす必要はない

よく巷に出回っている自己分析シートなどでは、小中学校までさかのぼって「自分史」を作るよう書いてありますが、これは【建前】と違って【本音】の自己分析ではさほど重要ではありません。【本音】の自己分析で重要なのは、今の自分の幸せの条件を見出すことです。高校や大学時代に、自分が何に喜びやストレスを感じるかは変わります。そのヒントは過去でもいいですが、現在の自分を見つめることでストレートに導けるのではないでしょうか。例えばゼミに所属されている方は、そのゼミの環境の何が不満か、満足しているとしたら、それはどんな点がフィットしているのか、言語化してみましょう。アットホームな雰囲気、意欲に満ちた同期、適正な評価など、会社選びに通ずる要素に落とし込んでいくのです。

可能な限り正直に答えよう

内定を取った後に、会社選びの軸が変わる人は少なくありません。その理由は、未内定という不安定な状態が生み出すものです。将来の不安から、自分はこの会社に合っているはずだと自己暗示をかけてしまい、選考の順調な企業の志望度が本来の水準以上に高まってしまうのです。そして内定を取って落ち着いて自分を見つめたときにギャップが生じてしまうのは自分に正直になりきれない就活の構図が原因ということです。ミスマッチを避けるためにも素直な気持ちを吐き出していきましょう。

【建前】企業を志望する動機を考える自己分析

2つ目の自己分析は、自分の経験、過去を解釈することで説得力ある志望動機を作るためのものです。この自己分析は専ら選考の段階で役立ちます。イメージとしては、過去の経験や出来事をつなぎ合わせ、その企業で働く動機を創出するという捉え方でいいでしょう。

目標は説得力のあるストーリー

就職活動では幾度となく志望動機を聞かれますが、その目的は志望度チェックだけではありません。説明力を測っています。志望動機は「自分がなぜ御社で働きたいのか」「なぜ貴社は自分を採用すべきなのか」を人事に納得させるための武器です。背景にある理由を論理的に整理し、相手を納得させる説明力はビジネスマンに欠かせません。経営企画で各部署の利害を調整する際にも、営業で自社製品を売り込む際にも必須の技術であり、その素質を測るのに志望動機が使えるということです。そのため、【本音】の自己分析では素直な気持ちを素材として軸を形成したのに対し、【建前】の自己分析では最も説得力のある素材を用いて志望動機という武器を形成せねばなりません。

自分の過去の素材を引き出そう

素材には2つの要素が必要になります。1つ目の要素は真実性、つまり「本当にそう思っているのか」ということです。当たり前のように感じられるかもしれませんが、意外と難しいものです。例えば、「大学でのボランティアを通じて公共の役に立つことにやりがいを感じたため、政府系金融機関に入りたい」という志望動機を話されて、説得されるでしょうか。あまりに「志望動機らしい志望動機」は説得力に欠けます。建前ではなく、自分が本気で熱意を持っていると納得してもらえるような素材を探しましょう。2つ目の要素は「妥当性」です。これは「自分の持っている志向と会社がマッチしているか」ということです。先ほどのボランティアの志望動機が説得力に欠ける理由として素材の真実性を指摘しましたが、もう一つ妥当性にも書けています。簡潔に言えば「公共の役に立ちたいなら公務員の方がいいんじゃないか」ということです。志望動機で話す素材がさまざまに解釈できる場合、なぜその企業に絞り込めるのかを説明できる必要があります。

自己分析を制するものは就活を制する

以上が2つの自己分析とその手法になります。ここまで2つをはっきりと分けてお話ししてきましたが、あくまで本音がそのまま志望動機として通用するのが理想です。しかし本音であっても待遇目的の動機やぼんやりとした憧れは説明力に欠けますから、志望動機として素材を武器へ磨き上げて選考の突破を図りましょう。この技術を磨けばどんな企業でも攻略は難しくないはずです。