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就活は情報戦
就活は情報戦

「就活は情報戦」このような言葉を耳にしたことのある就活生も少なくないのではないでしょうか。就活では、情報を知っているか知らないかが、結果にも大きく影響するのは紛れもない事実です。やることが多く、時間に余裕があるわけではない就活生が、効率的な賢い情報収集をするためにはどうすればよいのでしょうか。この記事は、情報戦を勝ち抜くための、就活生の賢い情報収集がテーマです。

就活生の情報収集源

就活生が就活に関連する情報を収集する際、どのような情報源を利用することができるでしょうか。

企業の採用担当が主催するイベント・採用ホームページ

新入社員の採用を担当する採用担当者(人事部など)は、就活生に向けてさまざまな情報を提供してくれます。採用情報などを掲載した採用ホームページを作成したり、説明会やセミナーなどのイベントを積極的に開催したりします。近年、9割近くの就活生が参加すると言われるインターンシップも、採用担当が主催しているものになります。
就活生は、採用ホームページを見たり、イベントに参加したりすることによって、興味のある企業の情報を収集します。実際に内定を獲得した人で、その内定先企業の採用ホームページを見たことのない人、イベントに一度も参加したことのない人はほとんどいないと言えるでしょう。

OB・OGや内定者

企業で実際に働いている社員である大学のOB・OGも、就活生にとって非常に重要な情報源になります。実際に業務に従事している方から聞くことができる情報は「生の情報」です。
業務の具体的な内容から、仕事の面白さ・辛さ・やりがい、会社の風土・雰囲気、就活に関することまで、さまざまな情報を得ることができます。得られる情報の幅や信頼性からしても、就活生にとってOB・OGは、一番効果的な情報源であると言えます。
また、企業から内定をもらった内定者も、同様に効果的な情報源です。業務に関する情報はOB・OGには確実に劣りますが、就活生よりは多くの情報を持っています。また、就活を直前まで経験していたことから、その企業の採用に関して持っている情報については誰よりも詳しいと言えるでしょう。

他の就活生

皆さんと同じように就活に励む就活生からも、就活に関する情報は得ることができます。その就活生がさまざまな情報源から得た情報や、実際にイベントに参加した感想など、自分では収集しきれない情報もカバーすることが可能です。特に、同じ業界を志望する就活生からは、自分にとって非常に有益な情報を得ることができるはずです。信頼できる「就活仲間」を作ると、情報収集も効率的に進めることができるでしょう。

インターネット(採用ホームページを除く)

採用ホームページ以外にも、インターネット上には就活に役立つさまざまな情報が溢れています。企業・業界に関する情報や、就活に役立つ情報、選考体験談など、検索すれば無数に出てくると言っても過言ではありません。もちろんネットには無い情報もありますが、情報量についてはどの情報源よりも多いと言えるでしょう。

SNS(Twitter・Facebookなど)

SNS(ソーシャルネットワークサービスの略)は、インターネットに遅れる形で登場しました。パソコンやスマホ、タブレットなどの端末を持っている人は誰でもアカウントを作成することができ、世に情報を発信することができます。
就活に関する有益な情報を発信するアカウントや、経済ニュースを速報するメディアのアカウントも多く存在します。また、中にはFacebookなどで志望企業で働く社員をフォローし、メッセージでOB訪問の約束を取り付けるという使い方もあるようです。後者については難易度も高いですが、就活ではSNSも役立てることができるのです。

新聞・雑誌・書籍類

新聞や雑誌、書籍などからも、非常に有益な情報を得ることができます。具体的には、就活生に高い支持を受ける日本経済新聞(日経新聞)や経済雑誌(『週刊ダイヤモンド』など)、就活本(『絶対内定』など)が挙げられます。信頼性が担保されており、不正確な情報はほとんど載っていません(必ずしも無いわけではない)。また、詳しく内容を掘り下げて解説してくれているので、多くの知識を得ることができます。
最新かつ正確で多角的な情報を得ることができるという点からも、優れた情報源の一つと言えるでしょう。

賢く効率的な情報収集法と気を付けるべきこと

就活生にぜひ実践してほしい情報収集法と、情報収集において気を付けなければならない点を解説していきます。

効率的な情報収集法

ネット上には不正確な情報、偏った情報が溢れている

ネットにはさまざまな情報が溢れていますが、同様に不正確な情報も溢れています。ネットは誰でも匿名で情報を発信することができます。また、新聞や書籍などとは異なり、第三者によるチェック機能もほとんど働きません。したがって、事実とは異なる情報や、個人的な見解に基づいた偏った情報がネットに多く溢れる結果となってしまっているのです。

企業は「良く見せようとする」

企業は優秀な学生を採用するためにさまざまな採用イベントを開催します。有益な情報も多く得ることができますが、あくまでもそのイベントは「企業をより魅力的に見せ、志望度を上げてもらうこと」が目的に開催されたものです。
したがって、基本的にはその企業の負の面(残業時間の多さ・離職率・辛さ・企業を取り巻く厳しい社会状況など)は見せませんし、登壇する社員は第一線で活躍する超優秀社員です。また、座談会などでは、一部の情報については口止めされていることも多くあります。
以上のようなことからも、そのようなイベントに参加して、企業のことを魅力的に感じるのは当たり前なのです。もちろん、就活生は企業の採用イベントには積極的に参加すべきでしょう。しかし、企業はあくまでも「良く見せようとしている」ということについては心得ておきましょう。

情報は複数集め、客観的に見る

情報には多面性があります。どこを切り取るかで、その情報が持つ意味も大きく変わってきます。「やりがいが大きい」と言っても、裏を返せば「業務量・辛さともに非常に厳しい」ということを意味しているかもしれません。
したがって、情報を収集する際は、情報の多面性を心得たうえで、情報を複数収集し、客観的に見ることを心がけましょう。一つの事項に対して、一つの情報だけではなく、複数の情報を集めるということです。
例えば、「仕事の大変さ」について知りたいと思うとします。ネットで「(業界名)大変」と検索し、検索結果の一番上に出てきた情報が、「その業界は残業が多く大変だ」というものだったら、たった一つのその情報を鵜呑みにするでしょうか。
少しでもネットリテラシーのある人であれば、他にも情報を複数集めるはずです。どの情報に対しても、同じように一つの事項に対して情報を複数収集し、客観的に情報を見るよう心がけましょう。

情報に踊らされすぎない

「就活は情報戦」という言葉に一見反するように見えるかもしれませんが、情報には踊らされてはいけません。というのも、ここまで述べたように、情報には多面性があり、さらに不正確な情報も多く溢れているからです。「本質は何か」「事実は何か」ということを見極める必要があり、見極めるまではあくまでも参考程度にとどめるべきなのです。得た情報に一喜一憂しないということは、就活生にとって非常に重要なことと言えるでしょう。

賢い情報収集をし、就活を有利に進めよう

就活生にとって情報は非常に重要なものです。さまざまな情報源から情報を収集していく必要があります。本文で紹介した情報収集法は、効率的な情報収集をするためには非常に有効なものと言えるでしょう。しかし、注意しなければならないことも多くあります。情報の多面性や、間違った方向に導く不正確な情報に気を付け、情報を賢く収集していきましょう。