就活で意外と知らない印刷業界
就活で意外と知らない印刷業界

印刷業界の最近のトレンドや主な事業内容、就活について解説します。印刷業界は、出版との関連というイメージがまず第一に上がりますが、そのほかにもさまざまなことに取り組み、事業を多角化しています。そんな印刷業界について記事にしたので、ぜひ参考にしてみてください。

印刷業界の概要

印刷業界の最近の流れ

紙のデジタル化が進み、印刷物が減ってしまい、印刷だけの利益は減ってきています。しかし、印刷会社は印刷技術を磨くことで生み出すことができた印刷の周辺技術を使って、事業の多角化を推し進めて、苦境を乗り越えようとしています。周辺技術はさまざまあり、ICカードのセキュリティチップやカード自体の発行など印刷とはかけ離れている印象を持つようなものもあります。

印刷会社の事業の多角化

印刷会社は、企業の事業をサポートすることが軸としてあり、昔は印刷のみでしたが、今では印刷も企業を支援する多くの事業の一つになっています。事業を多角化している理由は、印刷技術の進化や受注産業の特性があります。例えば、印刷技術が高まることで複雑な印刷が可能になり、商品の真贋判定や個人の情報管理などに応用することができます。
また、受注産業は企業の要望に応えることが重要であり、印刷会社は企業の御用聞きを行っていました。その過程で、企業の支援を行うために事業を多角化しているという経緯があり、それが今日のBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業などに繋がっています。

印刷業界の勢力図

印刷業界は、二つの会社が業界を引っ張っていて、規模が格段に他社より大きいです。凸版印刷、DNP(大日本印刷)であり、これらの企業は、昔から日本の印刷業を支えており、今も業界のリーディングカンパニーです。

代表的な企業

凸版印刷、DNP(大日本印刷)

凸版印刷は創業1900年、従業員数約52,000人(連結)の企業です。トッパングループを支える中核的な企業と言えます。DNPも歴史は古く1876年に創業され、従業員数(連結)約38,000人でDNPグループの中心企業です。歴史的に共通する部分が多く、事業内容も大きな違いはないです。(DNPのグループ会社が飲料事業や過去にゴルフ場の経営を行っていたことはありますが)印刷業界を志望する人は、両社の説明会に行き、実際に社員に会うことで企業の雰囲気など違いを体感するとよいでしょう。
両社は、他社と積極的に共同実験を行っており、例えばVRといった新たなテクノロジーの活用に取り組んでいます。印刷会社は取引する企業の業界を問わないことや取引する企業が多いことが背景としてあります。

選考特徴

両社の選考の特徴として書類選考を通過すると、まずグループディスカッションがあります。筆者の場合グループディスカッションは、本業と関連した議題で、自社が保有する技術の企業や社会問題への活用についてでした。二次は、面接官二人の面接です。学生時代頑張ったことや志望動機、取り組みたいことなどを聞かれました。三次は、役員との面接で最終面接です。三次は、二次の内容と同様なことを質問されました。

事業領域

情報コミュニケーション

情報のコミュニケーションに携わるさまざまな仕事を行います。印刷業で培ったテクノロジーを用いて、情報加工とマーケティングソリューションを顧客に提供します。具体的には、セキュリティシステムの提供や運営、管理、マーケティングの支援などです。この分野では、デジタルマーケティングやデジタルサイネージなど最先端の技術を扱っています。既存の印刷会社のイメージとは異なっている事業分野と言えるでしょう。

生活産業

生活産業の領域では、人々の生活に携わる商品を開発提供しています。食品や飲料のパッケージや建物に使われる建装材などです。パッケージは、研究開発からデザインまでトータルに提案し、建装材に関しても生活空間も併せてプロデュースします。

エレクトロニクス

ディスプレイ関連製品、半導体関連製品を取り扱う事業分野です。デジタルサイネージやスマートフォンなどといったデジタル機器が増加している社会で、印刷テクノロジーを軸に製品開発に取り組んでいます。

出版ソリューション

雑誌や書籍の印刷・製本、デジタルコンテンツの企画・制作から、流通・販売までを行っています。近年、電子書籍の登場で書店の売り上げが減少し知恵く傾向にある中、ネット書店とリアル書店を繋げることで、相乗効果的に出版を盛り上げる試みに取り組んでいます。

印刷業界のまとめ

印刷会社は、印刷技術を軸に事業を多角化していて、本来の印刷業も企業の事業支援の一つの事業となっています。印刷業界を引っ張る凸版印刷、DNPは共通している部分が多く、志望する人はぜひ説明会やOB訪問で企業の違いを体感するとよいでしょう。事業領域は、面接で取り組みたい分野を聞かれる場合もあるので理解を深めておきましょう。この記事では、詳細に書ききれなかった部分も多いのでご自身で印刷業界をチェックしてみてください。