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銀行・証券・損保・生保の違い
銀行・証券・損保・生保の違い

金融業界の志望動機でありがちなのは、他の金融会社でも当てはまってしまうというケース。しっかりとした業界・企業研究を行っていないと、銀行の志望動機なのに証券会社にも言えてしまうということは珍しくありません。この記事では、金融業界で代表的な銀行・証券・生保・損保について、それらの違いや特徴を志望動機に活かしやすい形でザックリご紹介します。

金融業界全体で共通する2つのポイント

①無形商材に付加価値を加えるということ

無形商材とは目に見えない商品を指し、メーカーや不動産が扱う有形商材と対をなす言葉です。株や保険などは契約書類上でやり取りが行われるため、金融業界は無形商材を取り扱っていることになります。
この無形商材の一番の特徴は、売り手の付加価値が大きく影響するということです。目に見えない商品であるため、顧客に購入後の具体的なイメージをより分かりやすく伝えることと、商品の差別化として付加価値を加えることが求められます。
付加価値を上げるためには、商品そのものだけでなく自分自身も売り込む必要があります。例えば、売上トップのセールスパーソンとして話題になる方は、お客様から「あなただからこそ購入したい、あなたを他の人に紹介したい」と言われることがあります。まさにこれは最大限の付加価値の提供と言える状態です。この自分を売り込むというアクションが金融業界には不可欠です。

②「信頼」というキーワード

付加価値の提供と、切っても切り離せないのが「信頼」です。前述のトップセールスパーソンの例でも、顧客に最大限の付加価値を与えるためには、顧客からの信頼が不可欠です。しかし一口に信頼と言っても、証券や生命保険など業界が違えば求められる信頼が少し異なるため、その違いを知っておきましょう。

銀行の特徴と志望動機

お金の面で顧客をサポートする

現在の銀行は証券や信託など幅広い事業を展開していますが、メインは法人や個人事業主への融資です。融資は人々の夢や目標の実現を手助けすることであり、お金が生きていくうえで欠かせない現代社会にはなくてはならないな存在です。この融資によってメガバンクでは日本経済全体を動かすことや、地銀や信用金庫であればお金を通じて地域の活性化に貢献することができます。

周りを巻き込むチームワーク

銀行は融資対象が幅広く、さまざまな業界や人と関わることができます。また、メガバンクではプロジェクトが大規模になると、関連会社を巻き込んだソリューションも行います。このように、銀行はチームワークや人との出会いという側面が強く、色々なことを経験することができるとも言えます。

証券

信頼が求められる

証券会社は直接金融という金融形態に分類されます。これは簡単に説明すると、投資で損が出てしまった場合、証券会社ではなく投資家だけがその影響を受けてしまうということです。そのためリテール営業担当者はリスクが大きい提案を顧客にすることになってしまいます。それでも営業成績を伸ばすためにはやはり顧客との大きな信頼関係が求められます。

お金の面で企業をサポートする

銀行と似たような文言ですが、証券会社の場合は上場する企業をお金を通じてサポートしていると言えます。証券会社のメイン事業は、投資家に企業の株式や債券を売り、その企業の上場や成長をサポートすることです。
証券会社の志望動機を書く場合、企業のサポートという特徴だけでは銀行のそれと区別がつきにくくなってしまうため、「直接金融における信頼性」という部分も加えるとうまく差別化が可能です。

生命保険と損害保険に共通するリスク回避の考え

保険は事故が起こった場合に初めて効力を発揮します。これは何が起こるかわからない不確実性の下で、同じリスクに晒される可能性のある人々を助けるということであり、同じ金融業界に含まれる銀行や証券とは違う特徴です。
銀行や証券は企業などの挑戦をサポートする立場でしたが、保険は何らかの危機に備え、経済的損失を補填する弱者救済と呼べるような役割があります。

生命保険

信頼が求められる人々の経済基盤

一般的な保険は、もしもの時に備えるものです。その中でも生命保険の一部である死亡保険は、人が亡くなる時のことを考える非常にデリケートな保険と言えます。そういった人生の重要な岐路に関わる生命保険もセールスマンへの信頼性が求められます。
また、生命保険は積立式であれば貯蓄としての役割も担っています。保険加入者のリスクだけでなく、家計を支える存在という側面もあります。

損害保険

幅広い商品を提案できる

損害保険といえば火災保険や自動車保険がすぐに思い浮かびますが、そのほかにもペット保険や海外旅行保険、最近では飲み会保険というものまで存在します。このように損害保険は顧客が本当に求める商品を柔軟に提案できるということが特徴であり、生命保険との大きな違いです。

金融業界の違いを知り、「やりたいこと」とマッチさせよう

今回ご紹介した、銀行・証券・生保・損保の違いはごく一部ですが、重要なポイントはそれぞれの業界で出来ることと、自分がやりたいことがリンクしていることです。そのやりたいことに対して、自身の経験を加えればより志望動機の説得力が増します。また、同じ業界であっても、企業ごとで特徴は大きく異なります。何故この企業でなければならないのかという 質問にもに答えられるようにしておきましょう。

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