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不毛地帯という作品を知っていますか?

少し古いですが、不毛地帯という作品は、総合商社志望の人は息抜きに見てみるとよいと思います。軍人であった瀬島龍三という人の実話です。太平洋戦争後のシベリア抑留を経て、伊藤忠商事に入社、作戦参謀としての能力を商社でいかんなく発揮した人の話です。
総合商社における重要な考え方がたくさん詰まった話です。

政治や経済などの状況からビジネスチャンスが後押し、もしくはつぶされる

現実のビジネスなので、政治や国際情勢などに多大な影響を受けるのがビジネスです。その様子が多分に描かれています。たとえば、中東で第四次中東戦争がおきると、石油などのエネルギーの供給が困難になります。その際に備えてどのような策を練るかがポイントになってくるわけです。そうしたビジネスにかかわるあらゆる事象の中から重要な要素を見抜いて取捨選択することは現代のビジネスにおいても非常に重要です。

プレスとの関わり

今でも株価に影響のありそうな悪いニュースは金曜日に出すというのが慣例なのをみなさんご存知でしょうか。理由は明確で、月曜に出すと市場が過度に反応してしまう可能性があり、株価の影響もより大きくなる可能性があるわけですね。このように、総合商社とメディアとの上手なかかわり方も作品では丁寧に描かれています。今の時代にそこまでメディアとの駆け引きはないかもしれませんが、総合商社の過去の泥臭い部分を垣間見ることができるのは作品の良さです。

重要なのは自分のキャリアを描き切ること

この作品に触れることで、自身のキャリアの描き方を見直し、より具体的な目標を描き出すことです。人から聞いた話だけでは、どうしても明確な目標像を作り出すことはできません。こうした作品に触れることで、フィクションであったとしても、そのなかで重要なポイントをおさえ、自身の目標や夢となる姿を描くのに活用してください。