「ガクチカ」を作ってみよう
「ガクチカ」を作ってみよう

就活や面接で必ずと言っていいほど聞かれるのが「学生時代に力を入れたこと」すなわちガクチカです。この「ガクチカ」が思いつかない人、なくて困っている就活生も多いかと思います。この記事では1つの例を用いて「ガクチカ」を作ってみます!

ガクチカとは

ガクチカでアピールするのは「何か大きなことを成し遂げたこと」だと勘違いしている方がよくいます。
しかし、アピールするべきなのは「どのように取り組んだか」です。結果の大小はあまり関係ありません。自分が主体的に取り組み、そこから何を学んだかが企業の評価ポイントになります。
そのため「自分は特に偉大なことはしていない」と考えている方は、「学生時代に自分が最も長い時間を注いだこと」を思い浮かべてみるのをおすすめします。とはいえ、成し遂げたことのインパクトが大きければ人事の目を引くのも事実です。あまりに小さな成果をガクチカにするのは避けた方が良いでしょう。

ガクチカのフレームワーク

ガクチカを考える際に有効なのが「STARフレームワーク」です。
STARとは、S:Situation T:Target&Task A:Action R:Resultを指します。
まずSituationで学生時代頑張ったことの成果や概要を簡単に説明します。次にTarget&Taskでガクチカにおいて取り組んだ課題やそれに当たって立てた目標を説明します。
Actionではその課題を解決するために自分が具体的にどのような取り組みを行ったかを伝えます。この際、自分がチームの中でどのような役割を果たしたか、その行動を起こした動機を説明するのが重要です。
そしてResultでは自分の行動の結果どのような成果が上げられたか、を説明します。この際、具体的な数値を使って説明することで説得力が増します。

具体的にガクチカを考えてみよう

では、実際に例を用いてガクチカを考えてみましょう。「フットサルサークルのOB係」という設定でガクチカを作ってみたいと思います。

Situation

Situationではガクチカの概要を説明します。フットサルサークルのOB係としてOBとの会食イベントを開催し、参加者の増加に貢献したとします。この場合、STARのS部分は以下のようになります。
私が学生時代に最も力を入れたことはフットサルサークルでの活動です。中でもOB係としてサークルOB会を開催し、参加者数を例年の30%増加させました。

Target&Task

続いて、Target&Taskではガクチカにおける課題や目標を説明します。この例の場合、これまでのOB会の課題、そしてどのような目標を掲げて参加者数アップのための施策を行ったかを話します。
『私のサークルでは毎年1回OBとの会食を開いています。50代のOBから大学1年生までが参加する一大イベントですが、年々OBも学生も参加者が減少していました。私は日頃からOBと関わる機会が減っていることが原因と考えました。』

Action

Actionではこの課題を解決するために具体的に自分がどのような行動を起こしたかを説明します。
『そこで私は2ヶ月に1度のOBと学生による試合を企画しました。企画にあたり、反対する学生の説得やOBへの案内、会場の準備などを行いました。』

Result

最後に、自分が起こした行動によってどのような結果が出たかを数値を用いて説明します。
『その結果、元から知っている顔がOB・学生ともに増えたことでOB会参加の敷居が低くなり、今年度のOB会参加者は例年の80名から120名まで増加しました。』

こんなガクチカはNG

ここまでSTARフレームワークを用いたガクチカの作り方を簡単にご説明しました。その中で、NGとされるガクチカをいくつかご紹介します。

自分ではなく周りの人が頑張った話

まず就活生にありがちなのが「周りの人が頑張った話」をすることです。
例えば自分が所属しているフットサルサークルが全国の大学で1位になった話をする際に、自分がどのように貢献したかを話さずに「全国1位になった」という事実だけを話す人がいます。
これはその人の人柄や取り組みが伝わらないためNGです。

一瞬で課題が解決する話

続いて就活生がやりがちなのが、「一瞬で課題が解決してしまう話」です。
例えば、アルバイトやサークルにおいて課題を解決するために「ミーティングの導入を提案した」という事例は、それだけでは10分で課題が解決してしまいます。
そうでなく、継続的に取り組みを行って課題が解決した事例を話す必要があります。

企業に質問されること

続いて、面接においてガクチカを話した際にどのような質問をされるかについてご説明します。

周りから反対されなかったか

自分が起こした行動に対して、チームの人から反対されなかったかという質問は鉄板中の鉄板です。また、この質問は「いや〜みんないい人なのですんなり受け入れてくれました」という答えを期待している質問ではありません。
反対する人もいたが、様々な方法で周りを巻き込んでいった、という内容が好ましいです。
企業に入れば、プロジェクトを進めていくうえで少なからず反対意見なども出てきます。
周りを巻き込みながらどのようにその壁を越えていけるのかを企業担当者は見ています。

なぜそんなに頑張ることができたのか(モチベーション)

続いて、こちらもほぼ毎回と言っていいほど聞かれるのが行動のモチベーションです。素晴らしい活動をしている人は多くいますが、なぜそんなに頑張ることができたか、という部分が納得できるものでないと途端に胡散臭さが増します。
逆に、このモチベーションがもっともらしいと一気にガクチカの信憑性が増します。(嘘をつけ、ということではありません)
その企業に入って、自分のやりたくない仕事であってもセルフコントロールしながらモチベーションを保っていけるのかといったところを意図した質問です。

その取り組みは受け継がれているか

上記の2つほど頻出ではありませんが、自分が起こした行動がその後も継続して行われているかという質問もされることが多いです。そのために自分がどのような引き継ぎを行ったか、という質問も併せてされるため対策していくのがおすすめです。
自己完結してしまうのではなく、業務や仕事を円滑に引き継ぎながら次に進めることができるのかを見ているのがこの質問の意図です。

このガクチカの場合に想定される質問

ここまでガクチカに対する企業の定番質問をご紹介しました。最後に、筆者が先ほど挙げた例について想定される質問を挙げてみたいと思います。皆さんも面接の対策をする際に参考にしてみてください。

どうしてOB会がそんなに重要なのか

フットサルサークルにも関わらず、なぜそんなにOB会が重要なのかというのは恐らく面接官が疑問に思うポイントでしょう。きちんと論理的に説明できる必要があります。

なぜOB係になろうと思ったのか

なぜ数ある係の中でOB係になろうと思ったのか、どのように係が決まったのかを質問されることもあります。実際に、筆者もサークルでの役職について話した際に「立候補か」という質問や「なぜその役職を選んだのか」などの質問されました。

完璧なガクチカで選考に挑もう!

エントリーシートの時点でガクチカを尋ねる企業も多く、選考突破にはきちんとガクチカを考えることが欠かせません。ぜひ万全の準備をして選考に挑みましょう!
STARフレームワークや起承転結などさまざまな考え方はありますが、最後は自分の経験や情熱を注いだことをどのように他人に伝えるかが重要です。
勉強でもボランティアでもサークルでも何でもいいので学生生活で一番頑張ったことを思い浮かべながらガクチカについて考えてみてください。