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就活の軸
就活の軸

インターン・採用面接においても質問される『就活の軸』。就活の軸が、なぜそれほどまでに重要なのか、筆者の例を交えてお伝えします。筆者は就活時は「ものづくり」を焦点に充てて絞り、無事内定をいただきました。そんな筆者が、そうした軸の作り方、活用術を紹介します。自分に合った軸を探し、納得のいく就活を進めていきましょう。

軸の重要性

就活の軸はとても重要なものです。面接時はもちろん、就活を自分で進めるうえで、いつも意識しなければなりません。いわば、就活と切っても切り離せない存在です。なぜなら、軸とは自分の選択の根底にある価値観であり、企業はそこを知りたいからです。
もちろん、企業側だけでなく、就活生にとって、就職先を決めるための軸はきわめて重要です。なぜなら、現在日本で新卒を行っている企業は1万を超え、就活生はその中から1社を入社先として選ぶからです。説明会から面接、内定までに多くの時間をかけて様々な選択肢の中から一つに絞ることは、それぞれ将来に関わる大切なものです。これこそ、「就活の軸」が必要な理由です。
軸とは、価値判断の尺度です。それは就活、ひいては人生においても有用なものになるはずです。そのため、就活だけのための付け焼刃ではなく、皆さんにはこれからの人生の尺度のためにも見つけてもらいたいと思います。この記事はそんなきっかけになるように、筆者の例を載せながら解説します。ただし、一人一人異なるため、ここでご紹介するのも模範解答ではありません。あくまで皆さん自身で考え抜いて、心の奥底にある信条を言語化してみましょう。

軸の探し方

選択の積み重ね

軸とは、自分の価値観だということは前項で述べました。これは、普段の生活でも、垣間見えることがあります。選択を迫られる際に必要になりますが、人生は選択の連続です。そうした選択の積み重ねのうちに、また将来の選択があり、就活も一つの選択でしかありません。
通常これらは過去にとった選択に依存しています。過去の経験が、現在の行動を決定づけることが多々あります。例えば、幼少期からテニスを行っていたら、つづけて中学高校とテニスを続ける動機になります。
過去の選択ではなく、未来の選択も現在の選択に影響を及ぼします。例えば、医者になるという、強い志がある学生は、机に向かって何か月も勉強することを決心します。
このように軸を形成するのは、日々の生活であり、その逆もしかりです。過去、現在、未来を線でうまく結べるほど、実現性は高くなります。逆に、目指そうとしている業界と、自分の過去との関連とが薄ければ、今からでもそうした将来につながる努力が必要になります。

三段階で考えよう!必要最低限の自分の軸

とはいっても、仕事を探すための簡易的な尺度は必要だと思います。その中でも重要だと思う、三段階の尺度を紹介します。
最初の尺度は、給料とプライベートのバランスです。仕事において必要な給料と、それに耐えられる激務耐久力との、兼ね合いを考える必要があります。
次に、一緒に働く周りの人々を考えることも重要です。仕事は、名目上の報酬を得るだけの組織ではありません。所属している組織で自分の個性が認められれば、仕事の意義につながります。そして、企業に入るからには組織とのマッチングも重要なことなのです。面接や説明会において、共に働くことができるかという観点で見ていくと良いでしょう。そのためにも、普段からどのような人々の中でいるのが心地よいか、組織の中での自分の立ち位置、を考えてみましょう。
最後に考える必要があるのは、「人にどのように尽くしていくか」、です。なぜなら、仕事は人に尽くしていく行為だからです。しかし、人に何かを与えていくのは、大変難しいことです。そのため、他の段階と比べてことさら意義を見出さなければなりません。
例えば、将来にわたって成し遂げたい夢や目標があれば、多大な努力が必要になっても思いが強ければ、乗り越えられます。そのため、将来の目標を考えることがこの段階では必要です。しかし、この最後の部分はすぐ決めるにはとても難しく、軸作成で多くの人が見落としがちなポイントです。なので、次章はここに焦点を当てて、例を紹介していきます。

筆者の例

筆者の場合、三段階目のものが、ものづくりでした。自己分析の一環で自分史をかいたところ、一見別々のことにそのような共通点が思い浮かべられました。例えば、幼少のとき褒められた作文や作品であったり、高校大学の活動ではなにか目に見える成果がでるものを選んでいた点で、「ものづくり」が適していると気づきました。その意味で、自分史のようなものを作成することが、近道であるのかもしれません。結局、私のメーカー、IT系に興味を抱き、文系でもそうしたモノ・コトづくりに携わることのできる、マーケティング職、SE職を志望しました。
他の例として筆者の友人を取り上げます。彼は筆者と同じサークルでしたが、軸は筆者と全く違いました。というのもサークルの中で彼は、後輩の育成に力を入れてきていました。彼のコアは、人の成長をサポートする役割にあったのです。そのため、彼が志望したのは、人材業界でした。最終的に、彼の適性は企業に評価され、人材業界に進みました。

就活の軸まとめ

例を挙げて説明しましたが、もちろん軸は千差万別です。あくまで、一人一人が大切にしている価値観をもとにつくったものであれば、それでいいのです。しかし、自分がこれから何年も付き合うものを作る、という意気込みでなくてはなりません。就活だけにとどまらず、より長い視点で自分の軸を確立していければ幸いです。