人事戦略

エンゲージメント経営とは|実践の流れやすぐできる学習法を解説

エンゲージメント経営とは|実践の流れやすぐできる学習法を解説

エンゲージメント経営とは、社員のエンゲージメントを高めて企業・組織と従業員双方に信頼関係を構築する組織づくりです。

エンゲージメント経営を実践することで生産性や離職率の改善が期待でき、実際に効果を実感している企業もあります。

しかし、具体的に何をすべきかわからない人事担当者の方もいるのではないでしょうか。

本記事では、エンゲージメント経営の意味導入のメリット企業事例を解説します。すぐに実践できる方法や学習法も紹介しますので、エンゲージメント経営を導入し、自社のパフォーマンスを向上させたい方は参考にしてみてください。

エンゲージメント経営とは「信頼関係を重視する組織づくり」

エンゲージメント経営とは

エンゲージメント経営とは、組織と社員が強い信頼関係で結ばれ、社員が組織への貢献意欲を持って主体的に仕事に取り組める組織づくりを行うことです。

近年では、社員の離職やモチベーション低下に悩む企業がエンゲージメント経営を導入するようになりました。

エンゲージメントが高いと、社員が組織に深い信頼と愛着を持ち、意欲的に仕事を進められるようになります。

コーン・フェリー社の研究では、エンゲージメント指数が高い企業は調査対象で下位25%に該当した企業と比べると、純利益は2倍、生産性は18%高いという結果が出ました。

エンゲージメントが高まると、組織の全体的なパフォーマンスが向上すると言えます。

参考:社員の熱量を沸騰させるには―社員エンゲージメントはいかにビジネスをドライブするのか|株式会社コーン・フェリー

エンゲージメントと従業員満足度の違い

エンゲージメントと意味を間違われやすい言葉に「従業員満足度」があります。

項目エンゲージメント従業員満足度
意味組織・社員双方の信頼にもとづく社員の愛着や貢献意欲社員の組織に対する満足度
期待できる効果・組織の生産性の向上
・離職率の低下
・顧客満足度の向上
・離職率の低下
・社員のモチベーション向上
実践方法・エンゲージメントスコア測定
・管理職のマネジメントスキル向上
・コミュニケーションの活性化
・サーベイ実施
・労働環境の改善
・福利厚生の充実

従業員満足度とは、社員が所属する組織の環境や自身の待遇に対する満足度を指します。具体的には「職場環境」「人間関係」「福利厚生」「仕事のやりがい」「給与水準」などです。

一方でエンゲージメントは、社員と組織が互いに信頼し合っているかどうかが前提の指標という点で違いがあります。

従業員満足度についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

従業員満足度を向上させる取り組みを解説
従業員満足度とは?高めるメリットと3つの取り組み【企業事例あり】従業員満足度とは、仕事内容や労働環境の仕事に対する社員の満足度をあらわす指標のことです。従業員満足度が向上することで社員の離職防止につながります。本記事では高まるメリットや調査方法を解説しています。...

エンゲージメント経営とウェルビーイング経営の違い

ウェルビーイング経営とは、全社員の心身の健康や幸福度が満たされた状態を目指す経営手法です。

項目エンゲージメントウェルビーイング
意味組織・社員双方の信頼にもとづく社員の愛着や貢献意欲社員が心身ともに健康で幸福な状態
期待できる効果・組織の生産性の向上
・離職率の低下
・顧客満足度の向上
・離職率の低下
・エンゲージメントや従業員満足度の向上
・社員の健康維持
実践方法・エンゲージメントスコア測定
・管理職のマネジメントスキル向上
・コミュニケーションの活性化
・サーベイの実施
・労働環境の改善
・社員へのケアやサポート

ウェルビーイングは、健康だけでなく家族関係や経済状況も含めて満たされた状態を指します。ウェルビーイング経営を実践するとエンゲージメントも上がりやすくなるので、エンゲージメント経営を行う土台とも言えます。

ウェルビーイング経営についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

ウェルビーイング経営_効果_事例解説
ウェルビーイング経営とは?5つの効果と取り組み方法・事例を解説ウェルビーイング経営とは、社員の幸福な状態(ウェルビーイング)を目指す施策を行う経営手法のことです。離職率低下や生産性向上などさまざまなメリットがあります。具体的な取り組み方法や企業事例を解説します。...

エンゲージメント経営のメリット

エンゲージメント経営_メリット

エンゲージメント経営を実践するメリットは主に3つあります。

エンゲージメント経営を行うと、企業全体のパフォーマンス向上につながることがよくわかるはずです。

生産性の向上

エンゲージメント経営を導入すると組織の生産性向上が期待できます。社員が仲間や組織、自身のスキルアップのため意欲的に仕事に取り組めるからです。

モチベーションエンジニアリング研究所と慶應義塾大学の共同研究によると、エンゲージメントスコアが1ポイント上がるごとに当期の営業利益率が0.35%、労働生産性は0.035ポイント上昇することがわかりました。

参考:「エンゲージメントと企業業績」に関する研究結果を公開|株式会社リンクアンドモチベーション

同じ勤務時間で生産性が上がると、作業効率が上がりコストの削減も期待できるでしょう。

離職率の低下

従業員エンゲージメントが高い状態は、離職率の低下につながります。企業への愛着や仕事のやりがいがあると「ずっと働きたい」と思う社員が増えるためです。

コーン・フェリー社の研究では、エンゲージメントスコアの高い上位25%の企業は、下位の企業と比較して離職率が12%低い結果になりました。

参考:社員の熱量を沸騰させるには―社員エンゲージメントはいかにビジネスをドライブするのか|株式会社コーン・フェリー

離職率が低くなると人材の流出を防げるだけでなく、エンゲージメントの高さがよい評判を呼び、優秀な人材を採用できる可能性も高まります。

社員の離職対策について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

早期離職_理由_原因
早期離職する7つの理由と具体的な対策方法|改善した企業事例も紹介入社後3年以内に会社を離れる早期離職の理由は、仕事内容や人間関係とのミスマッチがあります。早期離職により採用コストの損失や組織運営に悪影響を及ぼします。本記事では対策方法と企業事例を解説しています。...

顧客満足度の向上

エンゲージメント経営を取り入れると、社員だけでなく顧客満足度の向上にもつながります。

エンゲージメントが高まると組織や自社商品にいっそう愛着がわき、社員が意欲的に仕事に取り組むためです。

所属する組織に誇りを持つことで、丁寧な顧客対応やより質が高い商品の誕生が期待できます。顧客からの信頼を勝ち取ると業績も安定し、長く経営を続けられるでしょう。

エンゲージメントを向上させるメリットについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

エンゲージメント_高める_メリット_向上施策_事例
エンゲージメントを高めるメリットとは?7つの向上施策と事例を解説エンゲージメント向上により、離職率の低下や労働生産性の向上が期待できます。社員への適切なケアや公平な人事評価制度の構築が有効な施策です。エンゲージメント向上のメリットや施策、事例を解説しています。...

【3ステップ】エンゲージメント経営を実践する流れ

エンゲージメント経営_流れ

エンゲージメント経営を実践する手順について、順番に説明します。

  1. エンゲージメントスコアを測定する
  2. 課題を明確化し改善策を検討する
  3. 一定期間後に再び測定する

エンゲージメント経営を自社に取り入れたい方は、この流れに沿ってさっそく始めてみましょう。

1.エンゲージメントスコアを測定する

まず、現時点で自社のエンゲージメントがどれくらいかを把握しなければなりません。エンゲージメントスコアを測定すると、現在の自社の課題も判明する可能性があります。

一般的な測定方法として、エンゲージメントサーベイやパルスサーベイが挙げられます。

サーベイの種類実施の頻度特徴
エンゲージメントサーベイ半年~年に1回組織と従業員の信頼関係の深さを客観的に計測する
パルスサーベイ週~月に1回現在の従業員の満足度や心身の状態をリアルタイムに計測する

いずれの調査もアンケートに回答する形式が一般的で、実施には以下の方法があります。

  • 自社でアンケートを作成する
  • 外部のコンサルタントに項目作成から結果の分析まで依頼する
  • 他社サービスを利用する

エンゲージメントスコアの計測方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

エンゲージメントスコア_計測方法_向上の効果_事例
エンゲージメントスコアとは?4つの計測方法と向上の効果|事例も紹介エンゲージメントスコアとは、組織と社員との関係性や企業に対する愛着心を数値化したものです。エンゲージメント向上により離職率が低下し企業イメージ向上につながります。スコアが高い企業事例を解説しています。...

2.課題を明確化し改善策を検討する

エンゲージメントスコアの結果が出たら、自社の課題を特定して改善策を検討します。

たとえば「長時間労働がきつい」という声が上がっているのであれば、一人ひとりの業務量や勤務時間を見直すなどしてワーク・ライフ・バランスを整える必要があるでしょう。

解決すべき課題に優先順位をつけることも大切です。

「上司とコミュニケーションがうまく取れない」「待遇が成果と見合っていない」といった課題は業務に差し支えるため、早急に解決する必要があります。

一方で「スキルアップの機会が少ない」「経営理念が浸透していない」などの課題は、解決するための環境整備に一定の時間を要します。優先度が高い課題と、将来を見据えて長期的に解決すべき課題を分けて考えることが重要です。

3.一定期間後に再び測定する

課題解決の施策を実行したあとに再びエンゲージメントを測定し、数値の変化を確認しましょう。一度の測定ですべての課題は解決できない上、社員が抱える悩みや不安はその都度変化します

改善できた部分と課題が残る部分をチェックし、測定、課題の発見、改善の流れを繰り返しましょう。PDCAサイクルを回すことで、数値は徐々に高まっていきます。

エンゲージメント経営を導入した企業事例

エンゲージメント経営_導入_企業事例

エンゲージメント経営を導入した企業3社の取り組みについて紹介します。

自社でも活用できそうな取り組みがあれば、積極的に取り入れてみましょう。

株式会社ユーザベース

株式会社ユーザベースは、企業・業界情報プラットフォーム「SPEEDA」や経済メディア「NewsPicks」を運営している企業です。

2008年に創業して以降、社員が増える一方でマネジメントに課題を抱えていました。そこで、全員の方向性を一致させるために経営指針として以下の「7つのバリュー」を定めたのです。

  1. 自由主義で行こう
  2. 創造性がなければ意味がない
  3. ユーザーの理想から始める
  4. スピードで驚かす
  5. 迷ったら挑戦する道を選ぶ
  6. 渦中の友を助ける
  7. 異能は才能

採用活動でも、上記に共感できる人かどうかを重視しています。また、社内にバリューを浸透させてエンゲージメントを高めるため「カルチャーチーム」という部署を立ち上げました。社員にアンケートを実施したり、表彰制度を設けたりするなどさまざまな対策を行っています。

このような取り組みの結果、エンゲージメントスコアは2017年6月時点で71.8、最高のAランクという高水準を達成し「社員の「エンゲージメント」が高い企業ランキング」で首位を獲得しました。

スターバックスコーヒージャパン株式会社

世界でもっとも有名なコーヒーチェーン店のひとつであるスターバックスが大事にしているのは、おいしいコーヒーを提供することだけではありません。

スターバックスは各店舗で約8割を占めるアルバイト含め、社員一人ひとりの自主性を重要視しています。

メニューのレシピはあっても接客マニュアルはなく、入社するとロールモデルの先輩の姿を参考にしながら、お客さんに応じた対応力を身につけていきます。

また、売上目標を達成できない店舗があっても、人事部が達成を強要することはありません。各店舗が主体的に考える余裕を奪うことなく、どのようにすればよりよい接客ができるか改善策を検討してもらうためです。

スターバックスのように、社員が自主的に顧客ファーストの精神で価値提供に努める企業はエンゲージメントが高い傾向にあります。

株式会社フォーラス&カンパニー

株式会社フォーラス&カンパニーは、不動産関係の事業を幅広く手がける不動産総合コンサルティング企業です。

入社して間もない新卒社員など組織の戦力となりうる人材の離職が続き、人手不足が課題でした。そこで、ミキワメ ウェルビーイングを活用して社員のエンゲージメントスコアを測定し、スコアが低い人を特定して離職傾向を掴もうと試みました。

結果、ケアが必要な人と定期的に話をすることで、各店舗の課題も浮き彫りになり、人事で早めの対策を打てるようになったのです。

対応策を広く共有することで、離職の傾向が出ている人への対応ノウハウも蓄積できました。

企業事例|株式会社フォーラス&カンパニー様

エンゲージメント経営を行うポイント

エンゲージメント経営_ポイント

エンゲージメント経営を実践するために重要なポイントを3つ解説します。

自社ですぐ実践できそうなものは、早速取り入れてみましょう。

管理職のマネジメントスキルを高める

エンゲージメントを高めるには、社員を指導する立場である管理職のマネジメントスキル向上が必須となります。

上司の指導が適切でなかったり、うまくコミュニケーションが取れなかったりする場合、仕事に差し支えてモチベーション低下につながります

管理職に研修を行ったり、外部セミナーに参加したりしてマネジメントスキルを向上させましょう。

社員のモチベーションを向上させるマネジメント方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

モチベーションアップ
モチベーションアップの流れと方法|理論に基づくマネジメント手法と取り組み事例も紹介従業員のモチベーションアップは、企業の生産性向上につながるため重要です。本記事では、モチベーションアップの流れと組織としての方法、リーダーのマネジメント手法を解説します。...

ワーク・ライフ・バランスを見直す

仕事にやりがいを見出すためには、仕事とプライベートのバランスも重要です。

長時間労働で休めなかったり、休日も出勤を強いられたりするとなかなか休息できずストレスになります。組織へ貢献する気力も失ってしまうでしょう。

組織が業務のことだけでなくプライベートも尊重する姿勢を見せることで、社員が仕事にも充足感を得られるようになります。

社内コミュニケーションを活性化させる

スムーズに意思疎通ができる組織は、エンゲージメントが高くなる傾向にあります。こまめな報連相やフィードバックが行われていると、仕事の効率が上がって職場の風通しがよくなるためです。

コミュニケーションを活性化させるには、以下の方法が効果的です。

  • ランチミーティングや社内イベントの開催
  • 部署やプロジェクトごとに気軽な投稿ができるチャットツールの利用

社員同士が些細なことでも話がしやすい環境を整えましょう。

エンゲージメント経営を導入する際の注意点

エンゲージメント経営_注意点

エンゲージメント経営を導入する際には注意点もあります。

導入しても効果を実感できない恐れがあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

エンゲージメントの意味を勘違いしない

まず、エンゲージメントの意味を正しく理解しておきましょう。エンゲージメントと似た意味を持つ言葉は、以下が挙げられます。

言葉意味
エンゲージメント社員が所属する組織や企業に貢献したいという意欲
従業員満足度社員の職場環境・人間関係・福利厚生などに対する満足度
ワークエンゲージメント社員の仕事に対する自主性や愛着
モチベーション社員個人が行動を起こすときの動機づけ
ロイヤリティ社員の組織に対する愛社精神や忠誠心

たとえば、社員のエンゲージメントを上げるにはモチベーションを上げたらよいと勘違いする人もいます。「やる気があれば組織のために何でも頑張ってくれるだろう」という思い込みがあると、逆に社員との信頼関係を損ねてしまい、エンゲージメントを下げる恐れがあります。

ワークエンゲージメントなど他の言葉の意味をより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

従業員エンゲージメント_ワークエンゲージメント_違い_3項目_比較
従業員エンゲージメントとワークエンゲージメントの違い3項目を比較 エンゲージメントの意味は理解していても、従業員エンゲージメントとワークエンゲージメントの違いがよくわからない方もいるでしょう。 ...

調査でわかった課題や対応策は社員に共有する

エンゲージメントスコアの集計結果や明らかとなった課題は、積極的に社員へ共有しましょう。アンケートを求めるだけで終わってしまうと、何のための調査だったのか不信感を抱かれてしまいます。

課題を共有することで社員全体に当事者意識が生まれ、改善に向けた行動につながりやすくなります

社内報や社内のコミュニケーションツールを利用し、調査の進捗を定期的に報告するようにしましょう。

エンゲージメント経営を学ぶおすすめの方法

エンゲージメント経営_学ぶ_方法

エンゲージメント経営の意義や実践方法を詳しく学びたいときは、以下の方法がおすすめです。

自社に合った方法で、エンゲージメント経営の理解を深めましょう。

エンゲージメント経営に関する本を読む

エンゲージメント経営を学ぶには、自分に合った本を選ぶのがおすすめです。書籍はビジネス用語が難しい初心者から上級者に対応したものまで、さまざまなレベルにわかれています。

おすすめの書籍は、コーン・フェリー社員・柴田彰氏の著作「エンゲージメント経営」です。

  • エンゲージメントとは何か
  • 会社経営にエンゲージメント指標が必要な理由
  • エンゲージメントを高める方法

上記の内容などが記載されており、社員が幸せに働けているかという視点を意識し、企業と社員が信頼関係を築く重要性が説明されています。

エンゲージメント経営に関するセミナーに参加する

外部のセミナーやワークショップに参加すると、専門家からアドバイスを受けられます。他社からの参加者の考え方も刺激になるでしょう。

人事系サービスを提供している企業が主催する無料セミナーには、オンラインで受講できるものも多くあります。ミキワメも組織づくりのヒントとなる人事の方向けセミナーを定期的に開催しています。

参考:セミナー/イベント情報を確認する

まとめ:エンゲージメント経営を実践し信頼性の高い企業を目指そう

エンゲージメント経営_信頼性_企業

本記事では、エンゲージメント経営の意味や導入のメリットを解説しました。

【エンゲージメント経営のメリット】

社員のエンゲージメントが高まると、意欲的に仕事ができるようになり、組織の生産性向上や社員の離職率低下が期待できます。

エンゲージメントを高めるには、まず社員のエンゲージメントスコアを計測し、自社の解決すべき課題を明確にすることが重要です。

自社に適した方法でサーベイを実施し、課題解決を繰り返すことで、組織と社員双方が強い信頼関係で結ばれる企業を目指しましょう。

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