ウェルビーイング

ミキワメ ウェルビーイングサーベイ 開発秘話~なぜミキワメ ウェルビーイングサーベイは作られたのか~

はじめまして。「ミキワメ ウェルビーイングサーベイ」を開発しました、プロダクトオーナーの後藤と申します。

ミキワメ ウェルビーイングサーベイは、2022年3月20日の国際幸福デーに合わせてリリースしました。
リリース直後より、多くの企業様からお問い合わせをいただいており、ありがたいことにご利用者数が大変順調に伸びてきております。

この記事では、そんな「ミキワメ ウェルビーイングサーベイがなぜ作られたのか」という開発秘話を含めて、ミキワメ ウェルビーイングサーベイの魅力についてお話できればと思います。

ウェルビーイングとは?

そもそも「ウェルビーイング」というワードを聞いたことがある方は、どのくらいいらっしゃるのでしょうか。

ウェルビーイングはここ数年で広まったワードですが、世界で初めて登場したのは、1946年の世界保健機関(WHO)設立の際です。


憲章のなかで、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(Well-Being)にあることをいいます(日本WHO協会:訳)」と使われています。

しかし、社会的によく使われるようになったのは数年前からです。なぜいま、ウェルビーイングに注目が集まっているのでしょうか。それは1990年代より叫ばれている、多様性(ダイバーシティ)というキーワードと密接に繋がっています。

参考:ウェルビーイングとは?意味やメリット、企業事例を紹介

ウェルビーイングの歴史と潮流

日本では男女の雇用差別が問題になっていた時期で、1985年の「男女雇用機会均等法」をはじめとして、差別を是正するための法律が次々と制定されました。

ダイバーシティとは、日本ではまだまだ女性活躍の意味で捉えられることも多いです。しかし本来は、性別・人種・国籍・宗教・年齢・学歴・職歴・性格・個性といった個人の特性を活かすことで、企業の競争力向上に繋げる経営上の取り組みを指します。

1990年代から、個人が持つ多様性を活かす取り組みが推し進められていくなかで、製造業を中心としてこれまで主流だった年功序列で育っていく雇用スタイルから、一人ひとりの個性を活かした創造性を求める、成果主義の雇用スタイルへと少しずつ変化してきました。

個人の特性を重視することが、従業員一人ひとりの生産性を高め、健康的に働ける職場環境づくりに繋がるという考え方です。

実際、2015年に採択されたSDGs(持続可能な開発目標)のなかでも、「誰一人取り残さない」ことが理念として掲げられており、世界的な潮流を見ても個人を大事にする考え方が浸透しつつあります。2019年には、米国でも新しい資本主義の考え方が発表され、雇用格差の是正と、従業員が働きやすい環境の実現が期待されています。
また日本においても、岸田政権が掲げる「新しい資本主義」の源流は「ステークホルダー資本主義」にあると言われています。

さらに、2020年8月に米国では、人的資本に関する情報開示が企業に義務付けられました。このことからも、従来と比べて圧倒的に人に対する重要度が上がっている事実がわかります。
日本でも、2025年を目安に、一定の規模の企業に対して人的資源の情報開示を義務化する流れがあります。

このように、数十年前とは比較にならないほどに、企業を支える人的資源である従業員の重要度が高まっているのです。

私自身の経験

社会的な潮流とは別に、私は過去、体調を崩し3ヶ月ほど休職をした経験があります。

当時は苦手な部類の業務や、幅広い範囲の仕事を朝から晩まで行っており、またプライベートでもストレスが重なったため、無理がたたり倒れてしまいました。

学生時代から10年近く朝から晩まで働き続けてきましたが、私にとって仕事は趣味のように楽しいものだったので、まさか自分が倒れるとは想像だにしていませんでした。

復帰までには非常に多くの苦労を要しました。
倒れてからしばらくは息をするだけで精一杯で、指一本動かすのも難しい状態だったのを覚えています。
体力も気力も大幅に落ちてしまい、健康な状態とはほど遠い身体となってしまいました。

そして復帰後は、自分自身も含めて人が健康に働ける環境づくりを目指して、ミキワメ ウェルビーイングの開発へ取り組むことを決意しました。
もちろん世の中の潮流もありますが、自分自身の経験をもとに、「まず健康に働くことができる人を増やしていきたい」という思いで、開発を行いました。

いまの世の中には、私のように無理をしてしまい、健康に働けなくなる方が一定数いるのも事実です。
そんな方を少しでも減らして、より多くの方が日本や世界で、健康に幸せに(ウェルビーイングに)働くことができるよう、手助けをしていきたいと思っています。

ウェルビーイングに働くことでどうなるのか。

なんとなく「健康的に働けたほうがいいよね。」という考え方自体は、皆さん共感できるかと思います。
では、健康的に働くことができると、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

実際に、個人にメリットがあるのはもちろんですが、個人が健康に幸せに働けると組織へも大きなメリットがあることが、最近の研究によって明らかになりました。

上記のように、幸福度の高い従業員は生産性が31%上がり、離職率が59%低くなることがわかっています。

また、休職・離職を防ぐことは、上記のような大きな経営インパクトがあることもわかっています。

このように、個人が健康的に働くことは、会社経営において非常に重要な要素であるため、最近では大手企業を中心に、従業員の健康管理を実施する企業が増えています。
例えば、丸井グループは、2014年に健康推進部を創設、2020年に「ウェルネス推進部」と改称し、2021年には「Well-being推進プロジェクト」を発足させました。従業員の健康管理に取り組んだことで、健康推進部を創設した2014年の株価(990円)から、2022年現時点では株価(2,181円)となり、+220%もの大きな成長を遂げています。

ミキワメ ウェルビーイングサーベイについて

ミキワメ ウェルビーイングサーベイは、従業員の幸福度を上げて離職や休職を防ぎ、企業全体の生産性を向上させるために開発しました。

組織の状態を可視化できるのはもちろんのこと、ミキワメの性格検査の診断結果に基づき、臨床心理士が現在の人間関係・エンゲージメント・仕事内容・業務負担・モチベーションと掛け合わせて個人と組織の双方へアドバイスを行う、次世代の組織サーベイです。

ミキワメ ウェルビーイングサーベイでできることは、主に下記の3つです。

全社や各部署の状況がS~E判定で表示されることに加えて、サポートが必要な社員が「最優先ケア」「優先ケア」社員として表示されます。
状態が悪化し、休職や離職の懸念が高まる前に社員の変化に気づくことができます。

性格検査の結果を利用することで、臨床心理士が監修をした、現在の人間関係・エンゲージメント・仕事内容・業務負担・モチベーションとかけ合わせて、上司が取るべきアクションを提案します。学術的知見に基づいた適切なアドバイスによって、誰もがウェルビーイングに働けるよう、社員一人ひとりに合わせたメンタルケアが可能です。
診断結果を取得したまま放置してしまう状態を防ぐことにも繋がります。

さらに、受検者本人にも受検するメリットを感じていただくため、結果のフィードバックや状態改善のアドバイスを提供しています。それによって、上司がアドバイスをするだけではなく、セルフマネジメントを行い自律自走できる人材の育成が可能です。個人がウェルビーイングに働ける仕組みづくりをサポートしていきます。

他社との違いは?

世の中には、ほかにもたくさんの組織サーベイツールが存在します。
リンクアンドモチベーションさんの「モチベーションサーベイ」や、アトラエさんの「wevox」などが代表的ですが、従来のサーベイツールには致命的な問題があると考えています。
それは、「サーベイをとってから、どう運用するのかが分からない」という点です。

従来のツールは、エンゲージメントなど従業員の状態を測るものが多く、計測したデータをどう活用していくべきかを、その都度考えなければなりません。
また、状態があまり良くない方には、臨床心理士や産業医との面談を設けるなど、適切なフォローが必要となる場合もあります。

これがなかなか大変で、個人の重要性が語られているにも関わらず、データを集めるだけで終わりになっているケースが散見されました。

さらに組織サーベイツールは、名前の通り組織のためのサーベイであり、結果は個人ではなく企業組織にしかフィードバックされません。個人に焦点を当てたウェルビーイング時代において、組織にしか状況がわからないことは非常にもったいなく、個人をないがしろにしてしまう恐れもあります。

このような従来のサーベイツールが抱える課題を解決するために、ミキワメ ウェルビーイングサーベイを開発しました。

最後に

ここまでお伝えしたように、これからは今以上に間違いなく「個」が重要視される社会へと変化していきます。
そうなると、会社として、個人として、どのように対応をしていくのかが求められます。

企業が「個」を重視した社会に柔軟に対応するためには、従業員の自律性を伸ばし、健康で幸せに働いていける組織づくりが欠かせません。

ミキワメ ウェルビーイングサーベイはその手助けができるサービスです。少しでもご興味があれば、是非お問い合わせください。
お力になれるよう、丁寧にご説明し、最大限ご支援させていただきます。

ABOUT ME
後藤 慶士
ミキワメ組織開発事業部 副事業部長 兼 事業開発室
2013年、リーディングマークの新卒1期生として入社。営業業務と並行し、ハンズオンで数十社の採用コンサル支援を行い、採用・組織開発に関わる知見を保有。ミキワメ採用支援(旧レクミー)の立ち上げ。2019年 キャリアベースのPMIを経てミキワメ 組織開発の立ち上げ。2020年4月より現職就任。
1987年生まれ 立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋マネジメント学部 卒

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