人事戦略

エンゲージメントスコアとは?4つの計測方法と向上の効果|事例も紹介

エンゲージメントスコア_計測方法_向上の効果_事例

参考資料:
⇒ エンゲージメントサーベイ比較10選を無料ダウンロード
⇒ サーベイの主な種類と活用方法を無料ダウンロード

「エンゲージメントスコア」について聞いたことがあるものの、言葉の意味や「なぜ注目されているのか」と、疑問を持つ人事担当者の方もいるのではないでしょうか?

エンゲージメントスコアとは、企業理念・ビジョンに共感した社員の貢献意欲や、組織とのつながりを数値化したものです。

企業価値を評価する人的資本にはエンゲージメントが含まれており、サーベイを活用した定期的な測定・改善が重要視されています。

本記事では、エンゲージメントスコアの意味や計測方法、向上によるメリットを解説しています。

エンゲージメントスコアを高める方法や企業事例も紹介していますので、自社の取り組みを検討する際の参考にしてみてください。

エンゲージメントスコアの意味とは?

エンゲージメントスコア_とは

エンゲージメントスコアとは、組織と社員との関係性や、仕事に対する熱意や貢献意欲(エンゲージメント)を数値化したものです。

エンゲージメントには、大きく分けて以下の2種類があります。

エンゲージメントの種類意味・内容
従業員エンゲージメント組織のビジョンに共感し「組織のために貢献したい」と感じる意欲や関係性のこと
ワークエンゲージメント仕事に対してポジティブな感情を持ち「活力・熱意・没頭」の要素がすべて満たされた心理状態のこと

社員の働きがいやモチベーションを維持・向上するためには、定期的なエンゲージメントスコアの測定が必要不可欠です。

「従業員エンゲージメント」と「ワークエンゲージメント」は、以下の記事でそれぞれの違いを解説しています。

従業員エンゲージメント_ワークエンゲージメント_違い_3項目_比較
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エンゲージメントスコアと従業員満足度の違い

エンゲージメントスコアと従業員満足度は似ているような要素ですが、以下のように測定対象に違いがあります。

要素測定対象
エンゲージメントスコア組織と社員との関係性や、組織に対する貢献意欲
従業員満足度仕事内容や労働条件に対する満足度合い

従業員満足度は給与や福利厚生、労働条件などに焦点を当てますが、エンゲージメントスコアは、組織への関与や仕事への情熱を中心に測定します。

従業員満足度について詳しく知りたい方は、以下の記事を確認してみてください。構成する要素や満足度を高める施策例も紹介しています。

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エンゲージメントスコアが重要視される理由

エンゲージメントスコア_重要視_理由

エンゲージメントスコアが重要視されている主な理由は、以下の2つが挙げられます。

エンゲージメントスコアは、企業の魅力や人材確保にも影響があるため、企業間の競争力を高める点からも重要視されていると言えるでしょう。

以下より、エンゲージメントスコアが重要視される理由を解説していきます。

国際的に日本のエンゲージメントスコアが低いため

日本のエンゲージメントスコアが他国に比べて低いため、企業全体のエンゲージメント向上を目指す改革が必要であると国も認識しています。

厚生労働省の資料によると、仕事に対する情熱や意欲をあらわす日本の「ワークエンゲージメントスコア」は、国際的に低い水準だとわかりました。

日本スペイン中国ドイツフランス
2〜3点3〜4点3〜4点4〜5点4〜5点

参考:ワークエンゲイジメントスコアの国際比較|厚生労働省

ワークエンゲージメントスコアとは?

活力・熱意・没頭の3要素を測定して数値化し、1要素ごとの平均値を算出したもの。6点(いつも感じる)〜0点(全くない)の7段階から選択し回答する。

また、ギャラップ社の調査をまとめた資料によると、日本の従業員エンゲージメントも他国に比べて低いことがわかります。

エンゲージメント_国際比較_グラフ

 出典:未来人材ビジョン(33ページ)|経済産業省

日本のエンゲージメントスコアが低い背景として、以下のような点が考えられます。

  • 終身雇用の定着により、仕事への姿勢が受け身傾向なため
  • 目的達成に向けて「どのような仕事をすればよいか」の主体性が低いため

企業が課題に向き合い変革を進めていくうえで、社員一人ひとりが経営や組織運営に関わりを持つように、積極的なアプローチが重要です。

企業価値を高める人的資本の要素であるため

エンゲージメントスコアが、企業価値を高める「人的資本」の要素であることも、重要視される理由の一つです。

人的資本とは、社員の経験や能力、スキルなどの企業が持つ人材の資本のことを指します。

IT技術の発展によって、労働集約的なビジネスモデルから、知識・スキルを中心とした形に変化したため、個人の資質や能力の重要性が高まっています。

2022年には内閣官房により「人的資本可視化指針」が策定されました。
参考:「人的資本可視化指針」の策定について|内閣官房

人的資本可視化指針とは?

人的資本の情報開示について、対応や方向性を包括的にまとめた指針。企業が自社のビジネスモデルや戦略に応じて活用することを目的として策定された。

この指針のなかで、情報開示の項目にエンゲージメントが含まれているため、企業価値を高める要因の一つであると考えられます。

エンゲージメントスコア向上のメリットとは?3つの効果

エンゲージメントスコア_向上_メリット_効果

エンゲージメントスコアの向上により、以下のような効果が期待できます。

仕事に対して熱意を持って効率的に業務を進めることで、生産性が向上して顧客満足度が高まり、好循環が生まれるでしょう。

以下より、エンゲージメントスコア向上のメリットを解説します。

離職率低下により企業イメージが向上する

エンゲージメントスコア向上による効果の一つは、社員の離職率低下により「働きがいのある企業」と世間的に認知され、企業イメージが向上することです。

組織に対する愛着や貢献意欲が高まることで、社員は長期間にわたって定着する傾向があり、その企業イメージは社外の人に魅力的にうつります。

株式会社リンクアンドモチベーションの研究結果からも、エンゲージメント向上によって離職率も低下することがわかります。
参考:「エンゲージメントと退職率の関係」に関する研究結果|株式会社リンクアンドモチベーション

また、管理職の離職率にも影響があるとの報告もあり、ベテラン社員の定着で専門的な知識や技術が継承されることから、組織力の向上にもつながるでしょう。

生産性が向上し業績アップにつながる

エンゲージメントスコア向上による二つめの効果は、組織全体の生産性が高まり、売上や業績のアップが期待できることです。

エンゲージメントスコアが高い企業は、自発的に仕事に取り組む社員が多く、仕事に没頭して効率的に業務を進めるため、組織全体の生産性が向上します。

株式会社アトラエの研究結果によると、昇格対象の社員においては、エンゲージメントスコアが向上すると、生産性向上の効果が期待できると報告されています。
参考:プレスリリース(生産性を高める学術的証明)|株式会社アトラエ

組織の生産性向上によって、新たに人材確保せず最低限の人員でも仕事を進められるため、人的コストを抑えつつ業績向上にもつながるでしょう。

業務品質の向上により顧客満足度が高まる

エンゲージメントスコア向上による三つめの効果は、仕事への意欲や没頭する姿勢から業務品質が向上し、顧客の満足度が高まることです。

組織との強いつながりによって、社員の自社商品・サービスへの愛着も生まれるため、よりよい機能や品質のものを提供しようと努力します。

ギャラップ社の調査データをまとめた資料によると、エンゲージメントスコアが高い企業の顧客評価は高く、品質上の欠陥も低い傾向であることがわかりました。

エンゲージメント_離職率_関係性_グラフ

出典:経営競争力強化に向けた人材マネジメント研究会(9ページ)|経済産業省

顧客満足度の向上により、企業の口コミ・評判がよくなることで新規顧客の獲得にもつながり、さらなる業績アップにも貢献するでしょう。

エンゲージメントスコアの4つの計測方法

エンゲージメントスコア_計測方法

エンゲージメントスコアの計測には、主に4つの方法(サーベイ)があります。

サーベイは、測定対象や測定頻度によって名称が分類されており、目的に応じた使い分けが必要です。

以下のように、それぞれのサーベイは名称の分類や内容・目的が異なります。

サーベイの種類名称の分類主な内容・目的
エンゲージメントサーベイ測定内容による分類仕事に対する「やる気」や「活力」の状態を測定する調査
パルスサーベイ測定頻度による分類週1回・月1回など高頻度で行う調査
組織サーベイ測定対象による分類社員が組織に対して感じていることを知るための調査
従業員サーベイ測定対象による分類社員の考えや感じ方を知るための調査

以下より、4つのサーベイに関する特徴を一つずつ解説していきます。

エンゲージメントサーベイ

エンゲージメントサーベイとは、社員と組織との関わりの深さ(エンゲージメント)を数値化し、課題解決のために行われる調査のことです。

社員のエンゲージメントの測定に重きを置いて、以下のような内容を調査します。

  • 組織やチームに対する関与度について
  • 人間関係やコミュニケーション状況について
  • 人事評価やキャリア形成について

調査結果より、社員のエンゲージメントスコアの変動を把握して、課題・問題点を表面化させることで、改善に向けたアクションプランが検討できます。

エンゲージメントサーベイについて詳しく知りたい方は、以下の記事を確認してみてください。導入による効果や導入手順をわかりやすく解説しています。

エンゲージメントサーベイ_目的_効果
エンゲージメントサーベイとは?実施する目的と期待される5つの効果を解説エンゲージメントサーベイとは、社員のエンゲージメントを測定して改善に活用する調査のことです。導入することでモチベーション向上や離職率低下が期待できます。サーベイの特徴や効果について解説しています。...

パルスサーベイ

パルスサーベイとは、社員のエンゲージメントや心理状態の変化をタイムリーに把握するため、高い頻度で行う調査のことです。

月1回や週1回といった短い間隔でのサーベイにより、エンゲージメントスコアの変化を素早く察知して、問題が悪化する前に社員へのケアやサポートができます。

パルスサーベイについて詳しく知りたい方は、以下の記事を確認してみてください。パルスサーベイ導入による効果や適したツールを解説しています。

パルスサーベイ_特徴_活用方法
パルスサーベイとは?導入するメリットと3つのツールを詳しく解説パルスサーベイとは、組織や社員のコンディションを高頻度で測定する調査です。リアルタイムなデータ収集と迅速な組織改善ができます。導入するメリットとおすすめのツール、活用時の注意点を解説します。...

なお、エンゲージメントスコアを高頻度で行う調査は「エンゲージメントサーベイ」でもあり「パルスサーベイ」にも該当するため、名称の違いや特徴を理解しておきましょう。

組織サーベイ

組織サーベイとは、組織全体の健全性やコミュニケーション状況を把握するための調査のことで、以下のような項目を測定します。

  • 社員のエンゲージメントスコアについて
  • 組織に対する満足度について
  • 仕事へのモチベーションについて

これらの調査によって、部門やチームのエンゲージメントスコア状況を把握・分析し、社員のニーズを反映させた改善策が検討できます。

組織サーベイについて詳しく知りたい方は、以下の記事を確認してみてください。導入から活用までの手順や注意点をわかりやすく解説しています。

組織サーベイ_メリット_活用手順
組織サーベイとは?導入するメリットと活用手順を5ステップで解説組織サーベイとは、社員の満足度やコンディションを把握するための調査です。組織と社員との意識差の把握や企業理念の浸透度合いを測定できます。本記事では導入するメリットや活用手順を解説しています。...

従業員サーベイ

従業員サーベイとは、働いている社員に対して行われる総合的な調査のことで、主に以下のような項目を測定します。

  • 組織との関係性(エンゲージメント)について
  • 職場の労働環境や待遇について
  • 上司や同僚との人間関係について

従業員サーベイは、社員の状態とニーズの把握に重点を置き、調査結果のフィードバックと分析によって、社員が抱える問題の解決とサポートができます。

​​従業員サーベイについて詳しく知りたい方は、以下の記事を確認してみてください。他のサーベイとの比較や導入によるメリットをわかりやすく解説しています。

従業員サーベイ_目的_メリット
従業員サーベイとは?実施する目的やメリットを解説【質問項目あり】従業員サーベイとは、社員の満足度やエンゲージメントなどを測定する総合的な調査のことです。組織や社員の課題を可視化して環境改善に活用できます。本記事では実施目的や特徴に加え質問例も紹介しています。...

エンゲージメントスコアを高める方法3選

エンゲージメントスコア_高める_方法

エンゲージメントスコアを高めるためには、以下の3つの方法が効果的です。

具体的な方法を知ることで、組織全体のエンゲージメントを高める知識やスキルを身につけられ、自社に合った施策が検討できるでしょう。

エンゲージメントを高める具体的な施策の詳細は、以下の記事でより詳しくご紹介しています。エンゲージメントの測定から施策実行までの手順も解説しているので、合わせてご覧ください。

エンゲージメント_高める_メリット_向上施策_事例
エンゲージメントを高めるメリットとは?7つの向上施策と事例を解説エンゲージメント向上により、離職率の低下や労働生産性の向上が期待できます。社員への適切なケアや公平な人事評価制度の構築が有効な施策です。エンゲージメント向上のメリットや施策、事例を解説しています。...

以下より、エンゲージメントスコアを高める方法について解説します。

エンゲージメントスコアに関わる要素を把握する

エンゲージメントスコアの変動に影響を与える要素について、調査前に理解しておくことが重要です。

グローバルな組織支援のコンサルティングを行っているコーンフェリー社では、以下の12個の要素がエンゲージメントや労働環境に強く影響するとしています。

分類要素
社員のエンゲージメント・戦略・方向性
・リーダーシップ
・品質・顧客志向
・個人の尊重
・成長の機会
・報酬・福利厚生
社員を活かす環境・業績管理
・権限・裁量
・リソース
・教育・研修
・協力体制
・業務プロセス・組織体制

参考:社員エンゲージメントの最新動向(9ページ)|コーンフェリー社

これらの要素を把握せず自社のエンゲージメントスコアを分析しても「何をどのように改善すればいいのか」と、わからない状態になってしまいます。

要素別にエンゲージメントスコアを確認することで、改善すべき項目を把握し、自社の強み・弱みが認識できるようになるでしょう。

企業理念や価値観を社員に共有する(インナーブランディングを行う)

社員に対して企業理念や価値観を共有して浸透させることを「インナーブランディング」と言い、この活動によりエンゲージメントスコアの向上が期待できます。

インナーブランディングの具体例として、以下のような取り組みがあります。

  • 社内報を活用して、経営方針や経営者の考えを伝える
  • オフィスデザインや配置を変更し、企業のコンセプトを示す

インナーブランディングによって、社員は組織のビジョンに共感し、同じ方向性を持って仕事に取り組むようになるため、組織と社員との関係性がより強固なものとなるでしょう。

継続的にエンゲージメントスコアを測定する

エンゲージメントスコアを向上させるためには、サーベイを活用した継続的な測定が欠かせません。

一度の測定だけでは、組織や社員の状態をすべて把握できるわけではないため、企業の方向性の変化に対する状況把握のためにも、測定の継続性が重要です。

サーベイを継続的に行うことで、社員とのコミュニケーションも頻繁に行われ、社員の声に耳を傾ける組織文化の醸成にも貢献します。

また、社員の心理状態やコンディションの変化も察知して、ケアが必要な社員の把握にも役立つでしょう。

各業界のエンゲージメントスコアの平均は何点?

エンゲージメントスコア_各業界_平均

株式会社アトラエの『Wevox』の利用企業を集計したレポートによると、業界ごとのエンゲージメントスコアは、以下のような特徴があると報告されています。

業界エンゲージメントスコア
教育・学習支援74.74
インターネットサービス73.53
人材関連サービス73.34
資源・エネルギー71.85
医療・バイオ70.22
飲食69.64
金融69.62
建設・不動産68.66
小売68.63
機械・電気製品68.15

参考:【Wevox】2021年度 業界別のエンゲージメントスコア|PR TIMES

各業界の平均は「65〜75点」の範囲が多くみられ、全体のエンゲージメントスコアについては「70.3点」と報告されています。

各業界のエンゲージメントスコアを把握することで、自社の状況と比較して「エンゲージメントを高めるにはどうしたらよいか」と、組織改善するキッカケとなるでしょう。

エンゲージメントスコアが高い企業の事例紹介

エンゲージメントスコア_高い企業_事例

ここからは、実際にエンゲージメントスコア向上への取り組みをした、3社の企業事例を紹介します。

他社の取り組みや成功事例をとおして、実際の戦略やアクションプランを参考にすることで、自社の施策に適用できるか検討できるでしょう。

以下より、3社の企業事例を解説していきます。

株式会社フォーラス&カンパニー

株式会社フォーラス&カンパニーでは、新卒3年目の社員や中核的なメンバーの離職率上昇が課題となっていました。

この課題を解決するべく、サーベイツールの『ミキワメ ウェルビーイング』を導入し、以下のような効果が得られています。

  • 各店舗や社員の状況が可視化され、離職の可能性がある社員を察知できた
  • 社員からのSOSサインをタイムリーに受け取り、適切なケアが行えた
  • 会議で社員の状況を確認して対策を検討し、よい取り組みのノウハウが蓄積された

社員の離職を抑えられたことで、エンゲージメントを含むウェルビーイングスコアが上昇し、店舗によっては業績の向上もみられました。

企業事例|株式会社フォーラス&カンパニー様

味の素株式会社

味の素株式会社では、グループ独自の「共有価値の想像(CSV)」として、ASV(Ajinomoto Group Creating Shared Value)の実現に向けた、以下のような取り組みを行っています。

  • 社員の「ASVの自分ごと化」推進
  • エンゲージメントサーベイを活用したPDCAサイクルの推進
  • 健康経営の推進

ASVでは、利益を追求するだけでなく、社会が抱える課題に取り組み、社会的価値や経済的価値の創造を目的としています。

味の素株式会社のエンゲージメントスコア(自社の施策を他者に話す社員の割合)は上昇傾向であり、企業価値を高める取り組みとしても効果を発揮しています。

参考:多様な人財の活躍|味の素株式会社

日本電気株式会社(NEC)

日本電気株式会社(NEC)では、新しい働き方改革ビジョン「Smart Work 2.0」を掲げて、社員の自律的な働き方の定着と、働きがい推進のプロジェクトを行っています。

NECのエンゲージメントが高い社員は、以下のような行動を取る傾向があるとしています。

  • SAY:同僚や顧客などに対し、会社について肯定的に語る
  • STAY:会社に留まることを強く望む
  • STRIVE:仕事をするうえで求められる以上に努力する

社員の働きがいを実現するため、働く場所の提供やデジタルテクノロジーの導入などを行ったことで、エンゲージメントスコアが25%から35%に向上しています。

参考:NECの働き方改革|日本電気株式会社(NEC)

まとめ:エンゲージメントスコアを向上させて自社の魅力を高めよう

エンゲージメントスコア_向上_自社_魅力

今回の記事では、エンゲージメントスコアの概要や向上によるメリット、企業事例などを解説してきました。

組織のエンゲージメントを高めるためには、オフィス環境や評価制度を見直し、社員がやりがいや意欲を持って働けるような改善が重要です。

組織に対して社員が「どのように感じているか」をタイムリーに把握するには、定期的なサーベイの活用が欠かせません。

本記事で紹介したエンゲージメントスコアを高める方法や企業事例を参考にして、自社を持続的に改善していく取り組みを検討してみてください。

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