就職活動を進める上で、正直気になる「福利厚生」。
企業の福利厚生は、社員が安心して働ける環境を提供し、長く続けやすい職場であるかを判断するポイントにもなります。
しかし、「福利厚生」と一口に言っても、その内容は企業によってさまざま。住宅補助や健康サポート、リモートワーク制度や育児支援など、どの制度が充実しているかによって、働きやすさや生活のしやすさは大きく変わってきます。
本記事では、「福利厚生まとめ③エネルギー・インフラ」と題し、Top企業の中から3社ピックアップ!企業ごとの福利厚生情報をまとめ、そのポイントを紹介します!
企業選びの参考にしていただき、自分に合った職場を見つける一助となれば幸いです。
Summary
【JR東海】
〇基本情報
休日、休暇
年間休日120日、慶弔に応じた休暇、年次有給休暇、育児・介護等による休暇・休職制度など(休日指定日は事業所により異なります。)
勤務時間
勤務時間・始終業時刻、休憩時間は事業所、仕事により異なります。
例)9時00分~17時30分(休憩1時間を含む)など
※夜勤・一昼夜交代勤務がある事業所や仕事があります。
※本社、本社附属機関及び地方機関でフレックスタイム制を導入しています。(一部対象外あり)
※2022年度の平均的な時間外労働実績は月17.9時間
社宅、寮の有無
社宅・寮を各地に完備
福利厚生等
厚生年金保険、健康保険、労働保険(労災・雇用)
社内クラブ・同好会あり
〇ここがポイント
「寮、社宅、住宅支援制度」
東京、静岡、名古屋、関西地区などの当社事業エリア内に寮や社宅を設置しています(一定の入居要件あり)。このほか、持家購入や賃貸住宅に対する住宅補給金制度があります。
「資産形成支援」
会社が奨励金を付与した上で給与天引きにて自社株を購入できる「持株会」制度や税制優遇が魅力の「確定拠出年金企業型」制度、給与天引きでNISAを活用できる「職場つみたてNISA」制度など、多様な選択肢から自身で選び、利用することができます。
「充実したクラブ活動」
スポーツ系や文化系のクラブ・同好会が20種以上あり、5,000名程度の社員がクラブ活動に参加しています。社員相互のコミュニケーションの活性化を図り、地域との交流を深める場として、会社も補助金の支給などによりクラブ活動を支援しています。
「優待利用が可能な宿泊・レジャー施設」
互助会組織である「JR東海福祉会」では、福利厚生代行会社を通じて全国に所在する多彩な宿泊施設、スポーツ施設、レジャー施設などを優待利用することができます。また、JR東海ホテルズの各ホテルの社員割引も充実しています。
【東京ガス】
〇基本情報
休日、休暇
完全週休2日、祝日、年末年始、有給休暇、特別休暇(キャリアリフレクション休暇、ボランティア休暇、産前産後休暇など)など
勤務時間
8:45〜17:30(フレックスタイム制有。一部職場では夜勤、交代勤務有。)
社宅、寮の有無
独身寮、家族寮
福利厚生等
各種社会保険、各種貯蓄制度、融資制度、共済会、社員持株会、総合グラウンドなど
〇ここがポイント
「男性の仕事と育児の両立」
男性社員の育児への積極的な参加は、本人やパートナーの仕事と家庭生活の両立推進に加え、全ての人の働きやすさや、変化に強い組織体制づくりにもつながる非常に重要なものと考えています。東京ガスでは配偶者が出産した男性社員に5日間の特別休暇を付与しており、2023年度の取得率は100%です。また、男性の育児休職の取得率も、前年度の1.5倍となる74.1%に向上しました。
「働き方改革アクションプラン」
・ 長時間労働の是正・抑制
社員の健康を第一に考え、法定基準に達する前段で長時間労働を把握し、是正・抑制に取り組んでいます。
・年次有給休暇の取得促進
ワークライフバランスの向上を目的に、社員が自律的に休暇を取得しやすい環境を整備しています。
・時間と場所によらない働き方の促進
多様な人材が最大限に力を発揮できる環境を整備するため、画一的な勤務形態を見直し、働く場所と時間の制約をなくした柔軟な働き方を推進しています。
【Daigasグループ(大阪ガス)】
〇基本情報
休日、休暇
年間休日122日、有給休暇15日~20日、夏季休暇、育児休暇、裁判員制度休暇、リフレッシュ休暇、永年勤続休暇、特別休暇など
勤務時間
9:00~17:40(一部フレックスタイム制、交替勤務、当直制度あり)
社宅、寮の有無
独身寮、社宅制度あり
福利厚生等
社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険など)、就業時間内禁煙
〇ここがポイント
「スマートワークの推進」
・情報発信
効率的な働き方、勤務の合間のリフレッシュ方法などを掲載した情報集を定期的に公開しています。
・在宅勤務
職種によって、自宅やサテライトオフィスでの就業が可能です。
・服装自由化
勤務地により、カジュアルな服装でも勤務できる「服装自由化」を導入しています。TPO に合わせて自由な服装で勤務することができます。
「仕事と子育ての両立支援」
産休育休や時短勤務などの制度詳細や復職前の手続きを記載したガイドブックを配布し、社員が仕事と育児を両立しやすい環境づくりに取り組んでいます。
育休前に、復職までのプランを作り、それを元に上司と対象者との面談機会を設けることで、円滑な育休の取得及び育休後の職場復帰を支援しています。
福利厚生制度「カフェテリアプラン」の利用で、保育園料やベビーシッター費用の補助を受けることができます。
社内コミュニケーション企画
趣味嗜好などをテーマにした社員交流会や、経営層・社員間の意見交換会、オンライン謎解きゲーム等の交流企画などを定期的に実施し、社内交流を促進しています。
社内ポータルサイトに私的交流スペースを用意し、社外活動含めたコミュニケーションの活性化につなげています。
社員自身が企画して料理教室やヨガ教室などの交流イベントを行っています。
まとめ
いかがでしたか?企業の福利厚生は、働く環境やライフスタイルに大きな影響を与える重要な要素です。
特に就活生の皆様にとっては、自身の働き方や将来の生活設計に合った福利厚生が用意されている企業を選ぶことが、充実したキャリアと生活の両立に繋がります。この記事でご紹介したように、各企業は独自の福利厚生制度を整えており、基本的な制度からユニークな施策まで多岐にわたります。
就職活動では、単に「どんな制度があるか」だけでなく、その制度が自分の価値観や目標に合っているかをよく考えることが大切です。
ぜひ、この記事ををうまく活用し、自分に合った働き方を実現できる企業を見つけてください。
皆さんの就職活動が成功することを心より願っています!