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他己分析から得られる自己分析のメリット
他己分析から得られる自己分析のメリット

就活に「自己分析」はなくてはならない重要なものです。志望動機や自己PRを考える上で、自分ができることや、やりたいことを発見しておくのは非常に有効なポイントになるためです。しかし、「本当に自分の強み・弱みはこれでよいのだろうか…」「考えれば考えるほどわからない!」などといったお悩みはありませんか?

より自分を理解するためには自己分析だけでなく、他己分析を合わせて行うことをおすすめします。この記事では、他己分析の特徴や方法をご紹介します。

他己分析のメリット

客観的な評価として信頼性が高い

面接官に対して、私は自分をこのように分析していると伝えるときに、周りの人からもこう言われるといった客観的な意見を加えることで、聞き手はより学生の話に納得してくれます。
また、エントリーシートでも「あなたは周りからどんな人と評価されていますか?」という質問がされることがあります。
自分の話の説得力を上げるというメリットはもちろん、他己分析は面接とエントリーシートの両方で活用できるというのも魅力的なポイントです。

自分では見つけられない特性が発見できる

自己分析だけでは気がつかない自分の姿というものが存在します。無意識のうちに自分の短所を見ないようにしていることや、当たり前だと思っていることが実は周りからは長所だと思われているなど、他の人からの意見を聞くことで初めて知る自分の姿が見つかります。

インターネットの自己分析診断ツールではだめなのか


最近は、数多くの自己分析ツールがインターネット上で無料で利用できるようになっています。それを使えば他己分析をする必要が無いように思うかもしれません。
しかし、やはり他の人からの他己分析は重要です。診断ツールの場合、選択肢の中からもっとも当てはまるものを自分で選ぶため、気がつかないうちに都合の良い選択肢を選んでしまう可能性があります。
また、自分に対する出会ってからの印象の変化など、他人だからこそ知っている情報というのも数多くあります。
より客観的な情報を得るために、他己分析と診断ツールの両方を使うことをおすすめします。

他己分析の方法

10人を目安にする

他己分析をお願いする人数は多ければ多いほどデータが集まりますが、時間をとられたり、その回答をまとめることに手間がかかってしまいます。そこで他己分析は10人を目安にしてみてください。
また、他己分析を依頼する対象ですが、家族やサークル、バイト先など異なるコミュニティの人たちに答えてもらうのが基本です。聞く相手にとって自分の役割や立場が異なるため、自分の行動にも違いが見られることが多くあります。
より幅広いコミュニティの人々から自分の印象を聞き出し、それぞれに共通する特徴や違いを確認してみましょう。直接会うことができない人でも、メールやSNSを利用して連絡をとってみることをおすすめします。

基本的な質問事項

最低限聞いておきたい質問は以下の6つです。

長所・短所(改善点)
どんな職種・業界が向いていそうか
性格
記憶に残っているエピソード
第一印象とそこからの変化
尊敬する点

この他に、個人的に聞いておきたいことや気になっていることも一緒に質問してみましょう。
たとえばガクチカとして用意しているエピソードについて、当時の関係者はどのように思っていたのかなどを聞いておけば、その内容がさらに充実したものになります。

他己分析のここに注意!

具体的に答えてもらう

もし異なる人から努力家と言われた場合、それがどんな場面で発揮されていたのかで内容や度合いが変わってきます。そういった違いも知っておくために、いつ、どんな場面で、なぜそう感じたのかまで具体的に聞きましょう。他己分析の精度をあげるためには、質問の仕方も大切です。

さまざまな人に「正直に」答えてもらう

中には他己分析をお願いしても、こちらに配慮して長所ばかり挙げて短所はあまり教えてくれないという場合もあるかもしれません。客観的な自分の短所も就活では大切な情報なので、最初の段階で自分に対して抱いているありのままの印象を正直に答えてくれるようにお願いしましょう。

自己分析の結果と比較する

それぞれの違いを把握しておく

他己分析は自己分析と比較することで、初めて効力を発揮すると言えます。面接は面接官という他人が学生を評価するイベントです。そこで、同じく他人である身近な人々から意見をもらうことで、あなた自身が自覚している自分と他人の認識のズレを直すことができます。
たとえば周りの人から見て、自分の強みはもっとほかにあるというケースや、それまで苦手だと思っていたことが、実は周りからしてみればそれほど問題ないことだったりするかもしれません。
事前に行った自己分析と他己分析の結果を比較した後に、もう一度自己分析を行えば、より一層自分を理解することにつながります。

より効果的な他己分析を目指して

自己分析同様、正しく効果的な他己分析を行わなければ自分のためになりません。さらには協力してくれた人の時間を無駄に奪ってしまうことになります。貴重な客観的意見を活かすためにも、正しい手順を踏んで自己成長の糧にしましょう。