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就活において企業研究は欠かせませんが、ひとことに企業研究と言っても一体何を調べればいいのか、そしてどこまで企業について詳しくなればいいのかいまいちよくわからないものです。今回はP&Gジャパンで採用/研修統括マネージャーを務めてきたミキワメおじさんが、企業訪問における企業研究の疑問にお答えしていきます。

そもそも詳しい必要はあるのか?

Q:面接官が自社に対して精通していることは要していないとおっしゃていたのですが、企業訪問前にどこまで企業について研究したらいいのですか?
 
A:前提として企業のことを「知っているか」「知っていないか」で言えば、知っていた方が良い
程度の差はあれ、そもそも企業のことを少しでも知っていないと選考を受けようという気持ちにはならないでしょう。そして、志望度が高くなればなるほど、企業について自然と詳しくなってくるはずです。人間というのは、知らないものに対しては好きという感情を抱きにくいものです。例えば、この記事を読んでいる方で「ジンバブエ」が好きだという方は、それほど多くはないのではないでしょうか。なぜなら、ジンバブエという国があることは知っていてもそれ以上の情報がなく、認知のレベルが低いからです。しかし、実際に住むなどして、ジンバブエについて詳しくなれば、ジンバブエが好きだと感じる方も多く出てくるはずです。就活も同じようなもので、志望度合いによってどんどん好きになっていくものです。企業に詳しいことは自分にとってプラスに働くので、どんどん企業研究を進めていきましょう。

企業に詳しくなるとは?

企業に詳しくなった方が良いといわれても、一体企業の何について詳しくなればいいのでしょうか。もちろん知るべきことはたくさんありますが、一つおすすめしたい方法としては企業のIR情報を見ることです。IRとは株主や投資家に向けて財務状況や、自社がどのような企業であるのか、今後どのような方向を目指していくのかなどの情報を提供しているものです。企業のホームページに記載されているので、ぜひ一度チェックしてみてください。IR情報は社会人もチェックするものです。就活生は学生の最高学年であり社会人の一歩手前となる立ち位置にいるということを考えると、社会人の方も見ているような情報に積極的に触れていくことをおすすめします。

企業訪問前に確認しておきたい事前準備について

企業訪問前には企業研究以外にも、やっておくべき準備がいくつかあります。有意義な企業訪問にできるよう、ポイントを押さえてしっかり準備をしていきましょう。

聞きたいことをまとめる

企業訪問は企業の方に直接聞きたいことを聞ける、またとないチャンスです。聞きたいことを聞きそびれてしまうことがないように、質問事項は事前にまとめておきましょう。企業のことを知るために企業研究を進めていくと、疑問に思うことも出てくるはずです。また、たとえ疑問に思ったことであっても、企業の方に聞かなくても自分で調べればわかるようなことを聞くのはやめましょう。場合によっては、自社のことを何も調べてきていないと社員の方にマイナスに取られてしまう可能性もあります。気になることや今後の就活において自分にとってプラスになることを、しっかり聞けるようにしておきましょう。

持ち物の準備

持ち物が企業から指定されている場合は、忘れ物がないようにしっかりと確認して準備をしてください。また、指定されていない場合は、どのようなものが必要になるか考えて準備を進めていきましょう。必要なことをメモするのに、ノートや筆記用具は最低限用意しておいた方が良いでしょう。また、資料をもらったときにきれいに保存しておけるよう、クリアファイルも用意しておくと役立つかもしれません。その他、鏡やくしなどの身だしなみを整えるためのアイテムなど、当日困ることがないように自分にとって必要と思えるものを揃えておいてください。

マナーの確認

企業訪問において必ずしも完璧なマナーが求められるわけではありませんが、基本的なビジネスマナーはしっかり身につけておきましょう。評価に直結することはなくても、企業の方は企業訪問での立ち振る舞いを覚えていることがあります。悪印象ではなく好印象を残せるように、しっかり準備を整えてから企業訪問に臨みましょう。

場所の確認

遅刻をしてしまうことがないように、場所やルートについては事前に改めて確認しておきましょう。また、どれだけ入念にルートを確認していたとしても公共交通機関に遅延が発生するなど予期せぬトラブルが起こることもあるので、当日は時間に余裕をもって行動するよう心がけましょう。ただし、早く着きすぎても企業に迷惑をかけてしまうので、10~15分を目安に企業を訪れるようにしましょう。

企業を好きになるために知ることから始めよう

就活を行ううえで、企業研究は欠かせません。企業を知らないことには企業を好きにはならないので、どんどん企業研究を進めて企業のことを知っていきましょう。そして、企業を知るうえで役に立つのが、企業が公開しているIR情報です。IR情報は社会人もチェックする情報で、企業の情報がわかりやすくまとめられています。企業のことを知っていて得になることはあっても損をすることはないので、積極的に情報を得ていきましょう。

YouTubeで動画も公開中

元P&Gジャパン採用/研修統括マネージャーのミキワメおじさんが、企業研究に関する疑問についてお答えしている模様はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひミキワメチャンネルもチェックしてみてください。
【新作動画】企業訪問前…どこまで企業研究したら良い?【就活Q&A】