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就活を終えた学生が挙げる“後悔したこと”として「就活には正解が無いということに気づくのが遅れた」「自分で終わるタイミングを決めて進まないといけなかった」「軸や業界など目の前のタスクをこなすだけではいけない」などが見られます。これらに共通するのは、自身で目的を設定し、そこまでのプロセスを構築できたかどうかということです。今回は就活において大切な目的・ゴールについてご説明します。

「正解を教えて欲しい学生」から脱却する

大学3年生になり、初めて就活を経験する学生の場合、右も左もわからない状況で目の前のタスクをこなしていかなければなりません。この場合陥ってしまいがちなのが、正解を欲しがってしまう状態です。ご自身が該当しているのであれば、まずはこの状態からの脱却を目指しましょう。

「正解」に踊らされない!

就職活動を支援する本や講座では「こうしたら面接を突破できる!」「ESの書き方はこうでなければいけない!」といった文句が踊っています。このような文句を鵜呑みにしてしまってはいけません。これはあくまでも誰かの成功事例であり、あなたに適しているかどうかは分からないからです。就活には正解があるように錯覚しがちですが、就活で目指すべきは個々人が納得できるかに他なりません。誰かの教え通りにして内定をたくさんもらえたとしても。内定先が自分の価値観と会わない企業や自己実現ができないような企業であれば、学生にも企業にもメリットはないのです。

就活における「正解」とは何か?

就活に正解や成功する方法があるかと問われると「ありません」というのが正直なところです。一人ひとり考え方も違えば、正解も異なります。全員が同じやり方で取り組んで内定を獲れるのであれば、そもそも就活自体が不要でしょう。ただ正解はないといっても、身につけるべき考え方はあります。それは「目的・ゴールを自分で決める」ことです。目的やゴールは就活の最後にどうなっていたいか、また将来自分がどうなりたいかを設定することであり、これができていなければ納得感のない就活になってしまうかもしれません。

目的やゴールを決めることがなぜ大切なのか

就活をはじめたてのときは右も左もわからず、とりあえず周りがやっているからという理由でタスクをこなしがちです。学生のなかにはこの段階で誰かが敷いたレールを進んでいれば、就活は終わるのではないか?と錯覚してしまいます。そこから脱却できなければ、皆がESを提出しているから、皆が説明会に参加しているからといった消極的な姿勢のまま就活が終わってしまうでしょう。目的・ゴールを設定することで、目的達成のためのプロセスを構築することができます。つまり就活における一つひとつのアクションすべてに意味が生まれるのです。何のためにこの説明会に参加するのか、業界・企業研究をどこまでやればよいのかなど、自発的に考え行動できる学生は社会人になっても活躍することでしょう。企業が必要とするのは受け身になることなく、このように目的を設定できる学生に他なりません。

プロセスを自分で作ることは試行錯誤の連続

ここからは目的やゴール設定の大切さをプロセスという観点からも見てみましょう。また目の前のタスクの正解を知ろうとするのではなく、考え方をたくさん吸収することの大切さについてもご説明します。

人によって違うプロセスの違い

目的やゴールを決めるとどうやって目的を達成しようかと考えます。正解を欲しがってしまう学生は、プロセスばかりに目がいってしまい最終的な自分の姿を想像できていません。たとえば社会人になったときに、1ヶ月で100万円の売上目標を掲げたとしましょう。人によっては1万円を100回売ろうとするかもしれませんし、100万円を1回売っても達成できます。また販売方法は直接訪問という方法もあれば、インターネットで販売するのも一つの手段でしょう。つまりゴールを設定したときのプロセスは人によってさまざまで、得意不得意もあります。目的を決めずに就活を進めることは、間違ったプロセスで進める危険性が大変高いのです。

”考え方”を学ぶことが大切

どんなに優れた経営者でも「これが正解です」「こうしたら儲かります」とは断言できません。見つけるべきなのは、自分にとっての正解です。そして自分にとっての正解を見つけるために大切なのは考え方をたくさん吸収することだといえます。今回ご紹介した目的を決めて就活に臨むということも一つの考え方です。すぐにESや面接の攻略法を知ったほうが早いのではと思う方もいらっしゃるかもしれません。回り道のようにも感じるかもしれませんが、たくさんの考え方に触れ、自分のなかの正解を見つけることで納得感のある就活、ひいては社会人生活につながるのです。

まとめ

就活における目的やゴール設定の重要性についてご説明してきました。自分のなかの正解を見つけるのは時間がかかり遠回りに感じてしまう方も多いでしょうし、何より自分でプロセスを構築する分たくさんの壁にぶつかるはずです。しかしこうした試行錯誤の機会は社会人になっても訪れます。今から社会人の考え方やスタンスを身につけておけば、社会人としてもよいスタートを切ることができるでしょう。

YouTubeで動画も公開中

就活における目的やゴール設定の重要性について、元P&Gジャパン採用/研修統括マネージャーのレクミーおじさんが詳しく解説している動画はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひミキワメチャンネルもチェックしてみてください。
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