本選考が近づいているにも関わらず、インターンに参加できず落ち込んでいる学生もいらっしゃるのではないでしょうか。インターンの選考を通過したからといって、必ずしも内定に直結するわけではありません。ただ実際に不合格の通知を受けると落ち込んでしまうのも事実です。今回はインターン選考に参加できなかった学生に向けて、今後どのような行動をしていけばよいかお教えします。
Summary
就活におけるインターン選考を知る!
まずはインターン選考の役割や、インターンに落ちた学生の現在地を人事目線でお伝えしましょう。
インターン選考とは?
そもそも何のためにインターンへエントリーするのかを理解していない場合、参加してもその恩恵を受けることはできません。インターンシップとは学生が就業体験を一定期間行うことですので、企業の雰囲気を知れたり、業界や職種に関する知識を深めたりできるメリットがあります。つまり、周りがエントリーしているから自分も参加するという気持ちでは、インターンの利点を活かしきれないでしょう。積極的に質問をしたり主体的に動いたりしてはじめて有意義なインターンになるのです。また選考つきのインターンではエントリーシートの記入や面接を経験できます。本選考前の練習の意味合いもあると言えるでしょう。企業によっては、一次試験が免除されたり早期内定につながったりすることもあるので、参加しない理由がありません。ただ内定獲得や試験の免除を一番の目的にするのではなく、これらはインターンで得られる経験の副産物くらいに考えておきましょう。
人事から見るとインターンを通過できない就活生は出遅れている?
ではそのようなインターン選考を通過することができなかった学生は、出遅れていると言えるのでしょうか。人事目線から正直にお話しすると、かなり出遅れています。インターン選考が内定に直結していないとはいえ、インターン参加者はすでに大きなアドバンテージを獲得しているからです。ここでインターンへ参加する目的に立ち返ってみましょう。前述のとおり、インターンに参加するとその企業の社風や雰囲気はもちろん、職種や業界、実際の仕事内容に対する知識が深まります。つまり本選考ではこうした知識や経験を有している学生と戦っていかなければならないのです。また複数回に渡る面接の経験にくわえて、インターンを通過した自信も持っているでしょう。策を講じない限り、この経験の差は本番でも影響してしまうと考えられます。
インターン選考を実施する企業側は何を考えている?
インターンは長期に渡るものから短期間のものもありますし、内容も社内見学やグループワーク、営業同行などさまざまです。企業がインターンシップを実施する理由は、自社を知ってもらうことと優秀な人材に出会うことです。自社をより知ってもらうことで志望度や内定の応諾率が上がりますし、優秀な人材と早期に出会うことで囲い込みができます。そのため企業の人事としてはなるべく多くの学生と接したいのですが、受け入れる数に限りがあるのも事実です。人事も学生を落としたくて落としているわけではありません。採用予算や受け入れ体制の事情でやむを得ず学生に不採用の連絡をいれていることを知っておきましょう。
インターンに参加できなかった学生はどうするべき?
それではインターン選考に全て落ちてしまった学生はどうしたらよいのでしょうか。大切なのは気持ちの切り替えです。
インターン選考に落ちること=行動を変えるチャンス
実はインターン選考に落ち続けたものの、最終的に一流企業に入社した先輩はたくさんいます。このような学生の多くは、インターンに落ちた経験を自身が変わるきっかけにできた方です。お祈りの連絡は誰しもがショックを受けますし、落ち込んでしまいます。しかしそれを引きずることなく行動を変えられるかどうかが大切なのです。インターンの選考に落ちたとしても得られるものはあります。それは自分の現在地と足りない部分を知れるということです。まずは落ちてしまったことを素直に認め、採用される実力がまだないということを理解してください。就活戦線のどのあたりに今の自分がいるのかわかれば、今度の指針が立てやすくなるでしょう。また選考を通じて「志望動機が曖昧だった」「学生時代に頑張ったことを伝え切れなかった」など反省点が出てくるはずです。今の自分に足りないものを知れるよい機会と捉えると次の行動に移しやすくなります。落ち込んで就活を投げ出すのではなく前向きに何ができるのか考えることで、就活の最終結果は大きく変わるでしょう。
切り替える力は就活だけでなく社会に出てからも生きる
社会人になると渾身のプレゼンをしにも関わらずコンペに負けたり、上手く進んでいた商談が担当者が代わったという理由で白紙になるなど、思い通りにいかないことは多々あります。そのような経験からすぐに立ち直る力は、社会人が持っておくべきスキルの1つです。失敗はしようと思ってしているわけではありませんし、選考も落ちたくて落ちているわけではありません。大切なのは自責の念に囚われず、どうしたら次は失敗しないかを考えることです。ただし、前向きになれと言われても簡単にはできない方もいるでしょう。そのような人は失敗から得た学びを書き出してみてください。失敗するとあれこれ悩んで動きが鈍くなりがちです。教訓を書き出すことで、真摯に失敗と向き合えますし次はどうすればよいかが一目で分かるようになります。気持ちを切り替えるといった、メンタルコントロールは就活生のうちから身につけておいて損はありません。
まとめ
就活中何もかもが上手くいく学生はいません。全ての学生が試行錯誤しながら自分の思い描くキャリアのために一歩ずつ進んでいるのです。この歩みを少しでも早めるためには、失敗を素直に認め自分の行動を変えていくしかありません。インターン選考が不調に終わった学生も、今回の記事を参考にして最後まで諦めずに走り抜けてください。
YouTubeで動画も公開中
人事の目線からインターンに参加できなかった学生について、元P&Gジャパン採用/研修統括マネージャーのレクミーおじさんが詳しく解説している動画はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひレクミーチャンネルもチェックしてみてください。
▼【録画】現時点でインターンに参加できてない学生は、、、おじさんがぶっちゃけ回答します!