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就活を終えてひと段落すると、内定先の企業から「弊社に興味がありそうな後輩を紹介してほしい」とのメールが。実はこうした採用形式は「リファラル採用」と呼ばれ、あなたが後輩の就活をお手伝いできるチャンスでもあります!ただし、気をつけなくてはいけないポイントも存在します。この記事では、後輩紹介の意図や注意点をご紹介します。

「リファラル採用」とは?

リファラル(referral)は「(求職者の)紹介・推薦」を意味しており、その名の通りリファラル採用とは、人事部以外の社員を介して人材を探す採用方式を意味しています。
新卒採用においても、内定者(内々定者)が企業に友人や後輩を紹介してもらう方式が広まりつつあります。

選考イベントへの招待に繋がる

新卒の採用においては、そのまま採用・内定に結びつく”コネ入社”に繋がるケースは殆どありません。多くの場合は「訪問できるOBを紹介してもらえる」・「本選考のES、1次面接を免除」・「インターンシップに招待される(選考免除)」・「特別なセミナーに参加できる」といった”ちょっとした優遇”を受けれることが多いです。就活生の皆さんは後輩紹介をしている先輩に積極的にお話を伺ってみましょう!

マッチング率が向上する

まずは企業側が後輩紹介を推進する理由を考えてみましょう。企業側の最大のメリットは、自社にマッチした適性の人材をスムーズに探すことが出来る点でしょう。

親近感のある説明で魅力がアピールできる

就活生からすれば、初対面の人事担当から聞く格式ばった事業説明よりも普段から良く知っている先輩から聞くざっくばらんとした説明の方が企業にも親近感や安心感を抱きます。十分に理解してもらった上で推薦を受けてもらえれば学生・企業のミスマッチ率が格段に減ります。

さらに言えば、入社前の内定者は企業に入ってからの苦労や不満など殆ど知らない状態ですから、社員以上に企業を好意的にPRしてくれることが期待できます。また、すでに気心が知れた知り合いがいるという点が、就活生である後輩の中での志望順位を押し上げることもしばしばあります。

質の高い(適性の合う)人材が途絶えない

次に挙げられるメリットとして、その年度に採用した内定者と同じ適性を持った、もしくは同じ素質や技術力を持った人材にリーチすることが可能という点です。

内定者の後輩となると、同じ大学であることはもちろんのこと、同じ活動を行ってきたサークル、同じ分野のゼミ、同じ技術を学んだ研究室のいずれかに属していることは間違いありません。
同じサークルやゼミ(主に文系)でしたら、同じ活動内容・同じ目標を掲げてきた仲間ということで、性格や素質、価値観などがその内定者と似通っていることも少なからずあります。
同じ研究室(主に理系)でしたら、その内定者と同等の技術力や専門性、企業が欲している分野の研究知識を備えているはずです。

そして、この採用方式を毎年続けてコネクションが脈々と繋がっていくことで、質の高い(その企業に適性がある)人材が途切れることなく集まることが期待できる長期的なメリットがあります。

後輩紹介の注意点

こうした企業側のメリットを汲んだ上で、後輩を紹介する際に気を付けておきたいポイントを整理しましょう。

謝礼目当てで沢山紹介するのはNG!

「後輩を1人紹介するごとにギフト券○○円」という謝礼を付けて後輩紹介を促進する企業もありますが、やたらめったら知人を紹介すればいいというものでもありません。皆さんは企業に適している人材をスクリーニングする役目を企業から任されていると言っても過言ではありません。謝礼目当てでイベントへの参加を無理強いされるのは、時間に限りがある後輩からすれば迷惑かもしれません。

適当に推薦した後輩学生が選考イベントを無断欠席したとなると、自身の信用にも響く可能性があります。きちんと、その企業と後輩学生の適性を自分で熟慮したうえで推薦するようにしましょう。

企業に送信する後輩データは入念にチェック!

後輩学生を推薦するにあたって、個人情報はもとより、推薦できるアピールポイント興味がある業界など、就活生としてのデータも企業に知らせる必要がある場合もあります。

こうしたデータは、後輩が本選考を受検する際まで参照されるものになるので非常に重要です。両者間で齟齬が無いように細心の注意が必要です。「どのような自己PRを企業側に伝えてほしいか」などをきちんとヒアリングした上で推薦アピールポイントを作成するといった連携を取って企業にデータを送信しましょう。

就活お手伝いのチャンス!

リファラル採用は、今まで可愛がってきた後輩の就職活動をお手伝いできる絶好の機会です!もしその後輩があなたの内定先を選ばなかったとしても、内定に繋がらなかったとしても、就活の糧になることは間違いありません。皆さんが先輩の力を借りて就職活動を乗り越えたように、次は皆さんが後輩にお力添えする番です!