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日本郵船は国内トップの海運企業であり、日本の産業界を根底から支えている大企業です。近年は市況耐性の高いポートフォリオの確立のため、他社に比べて陸海空の運送事業をバランスよく展開しており、一貫した物流体制を構築していることでも話題になっています。今回はそんな日本郵船の事業構造や求める人材像、選考フローを併せてご紹介します。

日本郵船ってどんな会社?

日本郵船は岩崎弥太郎の設立した三菱商会をルーツに持つ企業で、1893年に株式会社として成立しました。海運市場では国内でもトップシェアの位置に君臨し、完成車やエネルギー原料などを専用船で運搬し、日本の産業界に欠かせない海運運送を担っています。また事業のほとんどが海外との運航で成立しているため、海外勤務のチャンスに多く恵まれており、グローバル思考の強い就活生に根強い人気を誇っています。

日本郵船の事業領域

一般貨物輸送事業

日本郵船の一般貨物輸送事業は、「定期船事業」「航空運送事業」「物流事業」からなります。

定期船事業:食料品や日用品、電化製品等の日々の暮らしに欠かせない多種多様な商品をコンテナ船で輸送しています。また、国際物流の中継基地として機能するターミナルの運営や
輸送船の運航をサポートする港湾関連サービスも自社で展開しています。

航空運送事業:北米・欧州・アジアを繋ぐ国際航空貨物輸送を展開しています。運航の安全性を高めるため、自社内で完結した運航・整備体制を整えており、また環境性能に優れた専用機を採用しているのも特徴です。

物流事業:海・空だけでなく、陸の物流にも注力しているのが日本郵船の強みです。世界各地の企業のサプライチェーンの最適化の要請に対応すべく、陸海空全ての運送チャネルを効果的に組合わせ、シームレスかつ安全性の高い物流サービスを展開しています。

不定期専用船事業

不定期専用船事業は、定期船事業以外の外航海運ビジネスすべてを含んでおり、自動車やドライバルク(鉄鉱石、石炭、木材チップなど)、石油・天然ガスなどのエネルギー原料をそれぞれの専用線で運搬しています。また、日本郵船全体の売上高の40%以上を占める中核事業でもあります。サービスの安全性の高さと営業ネットワークの広さが強みです。

客船事業

1991年に初代「飛鳥」が運航を開始し、世界一周クルーズを日本で初めて実施するなど、日本郵船の客船事業は船旅がレジャーの選択肢として定着するのに伴って成長してきました。現在は後継船の「飛鳥Ⅱ」が運航しており、クルーズ専門誌で総合一位を獲得するなど、日本のおもてなしの心を活かしたサービスを展開しています。

国内の海運市場のトップを走り、グローバルに事業を展開している日本郵船。そこではどのような就活生が求められているのでしょうか。

職種

日本郵船は「陸上職事務系」「陸上職技術系」「海上職」に分かれた採用を行っています。陸上職事務系は輸送契約を取り付ける営業や運航管理、船舶の資金調達などのキャリアがあります。陸上職技術系は新造船計画や新技術開発、建造監督など幅広い仕事で活躍できます。海上職は機関士として船のメンテナンスをしたり実際に航海士として運航するなど、より実務に近いキャリアが用意されています。

求める人材像

日本郵船は、採用ホームページのメッセージで「Bringing value to life」を掲げています(20卒の情報です)。日本郵船は日本の産業を海運から支える、公共性の高い事業を展開しているため、「組織に対して誠実に献身できる、バイタリティにあふれた人材」を求めています。実際に採用面接を受ける際には、これらの要素を押し出したガクチカを話すと内定に一歩近づけるでしょう。

日本郵船の本選考

最後に、実際の本選考はどのようになっているのかを見ていきましょう!

選考スケジュール

選考スケジュールは以下のようになっています。(20卒の情報です)
ES・WEBテスト提出(4月上旬)→一次面接(6月上旬)→二次面接(6月上旬)→三次面接(6月上旬)→最終面接・内定(6月中旬)

選考フロー

日本郵船のESの設問は「大学の専攻を選んだ理由と、専攻の中で特に力を入れたこと」「学生時代に学業以外で最も力を入れたこと」など、オーソドックスなものが多いです。WEBテストとESが通過した後は二回のグループ面接と個人面接を受け、最後に本社で行われる最終面接を突破出来たら内々定となります。

ちなみに、ESは手書きで書いたものを郵送するタイプなので、〆切には余裕を持って提出するように心がけましょう。

インターンに参加するのもお勧め

日本郵船は全ての採用コースで、1dayのキャリアスクールを長期の間開催しています。簡単なESを書くだけで応募できるので、気になる方はぜひ調べてみてください。職種ごとの業務の紹介や業務理解のためのグループワークを体験することができ、本選考を受ける上での情報を効率よく集めることができます。

日本郵船の本選考まとめ

日本郵船は高い安全性・効率性で海運市場のトップシェアを誇る大手企業です。求める人材像をきちんと把握し、それに沿ったエピソードを用意しましょう!