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世界のユニクロアルバイト
世界のユニクロアルバイト

世界的企業として注目度の高いユニクロですが、就活生にとってはブラックアルバイトとしての印象が強いという人も多いのではないでしょうか。この記事では大学4年間を費やしたユニクロでのバイト経験をもとにその実態と就活で活かす方法を考察していきます。

ユニクロバイトは就活に有利か

結論:NO

就活で有利なアルバイト経験はあるのか、という話は就活生の間で話題にあがりますが実際のところあまりどの企業でアルバイトをしていても結果に関わらないことのほうが多いようです。確かに、ベンチャー企業やメディア企業などは実際にその企業でアルバイトした経験が関係性の構築に多少の影響を与えることもあるようですが、一般的にはユニクロで働いたという事実については就活における結果を後押ししている実感は全くありません。

ただし、必ず話題に上がる

筆者自身はユニクロ経験をアピールしたESを出していたわけではありませんでしたが、受けた面接では100%ユニクロでのアルバイト経験が話題に上がりました。つまり、結果を後押しするかは別として、なにか実績を期待されることがある、ということです。

FRグループを受けるケース

特殊なケースとしては、世界のユニクロとあるだけに新卒での社員入社希望も数多くいるということです。アルバイトからそのままその店舗の社員に昇格するケースもしばしばありますが、ユニクロの場合はグローバル社員・地域社員というような区分けがされており上位校就活生にはグローバル枠の人気が高いようです。グローバル社員選考の場合はエントリー時にアルバイトとしてのグレードや担当業務などを記載する欄があるのでチェックされていますし、選考に影響があるかもしれません。

ユニクロバイトで筆者が学んだこと

では、筆者はユニクロバイトでただお金を稼いだだけなのかというともちろんそうではありません。他にも経験したアルバイトと比較して学びがあった点、環境として優れている点を紹介します。

ホウレンソウ

ユニクロでは時間に非常に厳しく出社1分の遅れについても厳しく管理されています。その分きっちり給与も支払われるのですが、時間に対する厳しさは業務一つ一つにも表れています。与えられた業務を時間内に終えることができるのか、進捗はどうなのかなど徹底的に上司に報告しなければなりません。特に都心の大型店では飛ぶように商品が売れるため、てきぱきと業務をこなさなければ店舗として運営を維持することが難しいくらいです。そうした点にも理解を示し、責任感をもって行動していくことで自然とホウレンソウを身につけることができました。

マニュアルの表と裏

ユニクロでは徹底的なマニュアルによってスタッフの行動が管理されています。
・正しい敬語や挨拶、身だしなみチェック事項
・商品陳列の基準
・お客様対応の順序やルール、ヒアリング事項
など細かく定められでおり、詳細まで丁寧なマニュアルによって世界中の店舗で均一なサービスを展開することができるのを実感できます。しかし遂行するスタッフとしては覚えることが多く、求められたパフォーマンスをするまでに努力が必要です。
一方で不測の事態に見舞われることも多い上に、お客さんがスタッフの対応に期待しているため、マニュアルだけでなく相手の立場にたった臨機応変な気遣いも求められています。グローバルで老若男女の幅広い顧客層を持つユニクロだからこそ細心の注意を払った行動を、時間とマニュアルを守りながら遂行する難しさがあります。これに関してはアルバイトとしての負担を感じる場面も少なくありませんが、その分上質なサービスを提供する能力が身につきます。

経営者意識

ユニクロは社員、アルバイトに関わらず「全員経営」をポリシーとして掲げています。そのポリシーに基づいてアルバイトも日々の売上目標や売り上げ上位品、店舗運営上の課題が共有されます。そのうえで全員が解決策を提案、実行する機会も設けられているため実践的に経営にかかわるスタッフとしての自覚を持つことができます。特に筆者はこの点があまりほかの大手小売店のアルバイトにはないユニクロの魅力だと感じました。

グローバルな風土

【世界の】ユニクロと言われているだけあって、都心の大型店舗などではアパレルに関心が高く、優秀な留学生が多数在籍しています。マルチカルチャーな社内環境なので、日本的なサービスを共有していくなかで日本ならではの考え方に気づけたり、プライベートでも多様性にあふれる人脈の形成が可能です。
さらに、社内環境だけでなく都心や免税店では外国人観光客が多く来店するため英語での対応や日本の購買マナーをご案内するコミュニケーション能力や会話力が身につきます。筆者は外国語アレルギーだったのですが、英語・中国語・韓国語・ドイツ語・スペイン語が聞きわけられ、簡単な案内もできるようになりました。

ユニクロ経験を就活に活かす

さて上記のように特徴的なユニクロのアルバイトは就活において実務的に接客系・物流系・マーケティング系には直結する部分があります。それぞれ活かされる点について紹介します。

接客経験

先述した通り、ユニクロでは顧客からのサービスに対する期待も高く、かなり広い顧客層が当てはまります。そのためユニクロでアルバイトしていて常に笑顔で素早く対応することに向いていると思えばサービス系の職場での適応可能性が高いといえます。筆者のユニクロバイトの同期や先輩にもホテルマンや旅客機系への就職を決めた人が割合的にとても多かったです。

在庫管理

ユニクロでは仕事に慣れてくると売上上位品や在庫切れの商品を管理する業務も任されます。セールも多いユニクロでは常に値下げ商品が変わっていくため、売上を網羅的に予想してその通りに売り上げることが非常に難しいです。しかし、物流系の仕事に就きたいと考えている就活生にとっては在庫の管理や需要予測の難しさを理解できる点が強みになるでしょう。頭を悩ませながらも顧客対応とあわせて遂行することでバイタリティも身につきます。

顧客志向な戦略

ユニクロの運営方針として「顧客志向」を掲げています。顧客志向はユニクロだけでなくほぼ全ての企業が行動の指針としてもっていますが顧客志向に裏付けられたマニュアルを学ぶことで自分自身の気遣いの幅を広げることができ自発的に行動できるようになります。こうした姿勢が面接や選考など就活のあらゆる場面で活かすことができます。

とはいえユニクロだけではない!

以上のように、世界のユニクロならではの経験ができるアルバイトですが、一度でもどこかでアルバイトしたことのある就活生からすればユニクロでしか経験できないモノだらけでもなかったのではないでしょうか。
どこでアルバイトするかよりも自分が経験してきたこ、とからどんなことを学び、その成長をどのように未来の自分に繋げていこうとしているか、ということに注目して自分自身の経験を振り返ることが最も重要です。ぜひアルバイトに関わらず自分の経験を今一度振り返ってみてください。