「まわりは就活を始めてインターンシップに参加しているけど、夏は忙しくて何もできていない自分は大丈夫なのか」「アルバイトよりも長期インターンをやった方が良いの?」「今からでも始めるべき?」このような不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、インターンシップが行われる理由や参加する意味についてまとめました。現在インターンに取り組めている人もいない人も、改めて開催する企業と参加する学生の双方の立場を把握し、インターンシップへの理解を深めましょう。
Summary
企業が短期インターンシップをやる意味
企業は夏休みや冬休みなどに短期インターンシップを開催します。期間は1日間~3週間程度のものまで幅広く行われています。企業はコストをかけてなぜインターンシップを行うのでしょうか。
企業をPRしたい
「この業界はタフそう」「この企業は華やかそう」のように、学生は学生なりの業界や企業のイメージを持っているものです。企業は学生の持つイメージが間違っている場合はそれを正して、その上でさらに魅力を伝えたいと考えています。特にBtoBの会社は優良企業でも知名度が低いことがあるので、企業を知ってもらうことから始める企業もあります。
優秀な学生に会いたい
企業は当然ながら意識の高い優秀な学生を採用したいと考えており、優秀な学生ほど早くから就活を始めている傾向が強いです。最近はインターンシップ段階から優秀な学生を囲いこむ企業も増えてきており、人材の確保という点からも今後この動きは加速していくと考えられます。
学生が短期インターンシップに参加する意味
短期インターンシップが行われる夏休みや冬休みは、もしかしたらサークル活動や遊び、アルバイトなどで忙しいかもしれません。それらを少し抑えてでもインターンシップに行くメリットについてご説明します。
ミスマッチを防げる
インターンシップに参加することで、事業内容の理解が深まったり社風を肌で感じることができます。もしかしたら第1志望群の企業がイメージと違って志望度が下がったり、なんとなく参加した企業の新たな魅力に気づくかもしれません。
筆者の場合は、インターンシップに参加したことで社風の重要さに気づきました。いくら事業内容に興味があっても、会社が合わないと入社してから大変だと思います。筆者は社員の方だけではなくインターンシップに参加している他の学生との相性も踏まえて、社風が自分に合うかを考えていました。後悔のないキャリア選択のために、インターンシップの参加は必要です。
本選考につながる可能性も
インターンシップで人事の方の目にとまると、本選考で優遇されたり早期内定ルートに乗れる場合があります。中にはインターンシップ参加者限定のイベントがあることから、早くから就活をする重要性をお分かりいただけると思います。特に秋冬インターンは時期的に本選考に近いことから、夏インターンよりも本選考につながる可能性が高いといえます。
就活に慣れる
インターンシップは重要ですが、本選考前のリハーサルと考えることもできるのではないでしょうか。エントリーシート、テスト、グループディスカッション、面接などの選考やインターンシップでのグループワーク、プレゼンテーションに慣れる絶好の機会です。インターンシップでの失敗を活かして本選考に臨めば選考通過率も上がってくるでしょう。
企業が長期インターンシップをやる意味
長期インターンシップ生を募集する企業はベンチャー系であることがほとんどです。募集時期や募集期間は特に決まっていないので、いつからでも始められる可能性があります。ベンチャー企業はなぜ学生を募集するのでしょうか。
労働力不足解消
ベンチャー企業、とりわけスタートアップは仕事量に対して人手が足りていないことも多いです。そのため、学生を長期インターンシップ生として採用することでその問題を少しでも解消しようとする場合があります。しかし中には学生を安い労働力としか見ておらず、やりがい搾取を行うような企業があることも事実です。長期インターンシップ先の企業を選ぶ際は、アルバイト感覚ではなく自分がやりたいことがその企業にあるかを見極めて応募するようにしましょう。
学生ならではの視点がほしい
すでに働いている社員は、多くの知見があるからこそ見落としていることがあるかもしれません。あまり知識がなく凝り固まった枠組みを持たない学生にも参画してもらうことで、会社に新しい風を吹きこんでほしいと思っている企業もあります。筆者が長期インターンシップ生として働いていた企業では、学生が社員の方々のミーティングに参加して意見を交える機会がありました。
学生が長期インターンシップに参加する意味
大学3年生頃になると、周囲に長期インターンシップをやっている学生もちらほら出てくると思います。学生にはどんなメリットがあるのでしょうか。
稼ぎながら成長できる
給料をもらいながら、スキルを身につけることができます。基本的なビジネスマナーはもちろん、業種によって企画・営業・ライティング・プログラミングなどのスキルを身につけられます。アルバイトではできないような貴重な経験をしながらお金を稼げるので一石二鳥です。
業界理解に役立つ
行きたい業界がすでにある方は、ぜひその業界の会社の長期インターンシップに参加してみてください。実際に働いてみることで今まで自分の知らなかった業界の1面を発見できたり、働くことのイメージがつきやすくなると思います。実務を通して業界理解を深められれば、就活でも他の学生と差をつけられるでしょう。
ガクチカに書ける
「ガクチカのネタがない」と悩んでいる方は、ぜひ長期インターンシップに参加してネタにしてみましょう。学生時代におけるビジネス体験を書くことは効果的だと思います。ただ、注意してほしいのは長期インターンシップに参加したこと自体がすごいわけではありません。大切なのは、設定した目標に対してどのようなアプローチをしてどのような力を発揮できたのかということです。
インターンシップに参加して損はない
短期・長期インターンシップでの経験は、就活だけではなく社会人になってからも役立つと思います。「もう始めるには遅いかも…」と思うかもしれませんが、長期インターンシップは募集時期や募集期間が決まっているわけではありません。今まで参加できていなかった人も、企業研究・自己分析のため、ぜひ検討してみてください。ぜひインターンシップに参加して成長していきましょう。