就活がうまくいかない
就活がうまくいかない

就職活動は友人や先輩の力を借りつつも、基本的には一人で立ち向かうものです。選考に落ちて「まじめに取り組んでいるのに、なんでうまくいかないんだろう…」と一人で悩んでしまうものです。今回の記事では、うまくいかないときに考えられる原因や有効な対策法をお伝えします。

「うまくいかない」ことは誰しも経験する

就職活動は苦戦するのが一般的

ある企業が行った調査によると、「就職活動が大変だったか」という質問に対し、71.3%の学生がイエスと回答しています。選考に落選して精神的に落ち込むと「自分はできない人間だ」と思うかもしれませんが、むしろ普通のことなのです。その上で結果に結びつかない原因を考え、対策を練っていきましょう。

内定時期から見る就活の難しさ

大手就活サイトの調査によると、6月末時点での内定率は2019年卒で76.3%、2020年卒で74.4%です。一般的に内定は6月に集中するイメージですが、実際は6月が過ぎても【4人に1人】の学生が内定を貰えていません。「売り手市場」である2019年卒ですらこの状況ですから、就職活動がいかに厳しい戦いであるかわかります。
一方で別の大手就活サイトの調査では10月1日時点の内定率は94%まで上昇しており、夏以降も就職活動を継続すれば内定は獲得できる事実が示されています。
「7月になっても内定がない、もうダメなのか…」と過剰に落ち込む必要はありません。落ち着いてなぜうまくいかないのか、選考に落ちる原因を考えていきましょう。

なぜうまくいかないのかー1.会社選びのステージ

大手病・ミーハー就活生になっている

うまくいかない要因として、「受験企業の入社難易度がそもそも高すぎる」ケースが考えられます。マイナビの調査では50%以上の学生が大手企業への入社を希望していますが、日本の全企業のうち大企業はわずか0.3%、有名企業はさらに絞られます。
自分の受けた会社名を親全部が知っていたら、受ける会社が偏っている可能性が高いです。こうした企業の選考では実力以前に運の要素も絡んでしまいますから、落ち続けることも珍しくありません。

自分に合わない会社を受けている

「いくら対策しても落ちる!」という場合、業界・会社が求める人材像とあなたの資質が大きく異なっている可能性があります。会社によって
・体育会系
・学歴重視
・海外経験重視
というふうに採用のメインターゲットを絞っています。「体育会出身」などこれからの努力ではどうしようもない資質の場合、対策以前に落ちる原因があります。逆に「あなたのような人材が評価されやすい業界・会社」があることも忘れないでください。コンサル会社に落選し続けた学生がメーカーにすんなり内定をもらう、ということは就活でよくあります。

なぜうまくいかないのかー2.選考準備のステージ

企業研究が足りていない

選考を受ける上で、業界や会社の情報を集めることは欠かせません。あなたに基本的な知識がないとわかると、面接官は【志望度】【ビジネスパーソンとしての資質】の両方に不安を感じます。一例として、野村総合研究所(NRI)が一次面接で「V字工程」を質問することでミーハー就活生の振り落としを行っていることは有名です。

志望動機・学生時代のエピソードがわかりにくい

本人が意外と気づかないのが、この【話のわかりにくさ】です。練習や編集を重ねていくうちに自分は内容を覚えてしまうため、話を聞く人からの印象がわからず、落ちてしまうのです。いくら良い経験やスキルを持っていても伝わらなければ評価は厳しいものになります。

企業の求める人材と自分のアピールが合致していない

自己アピールや学生時代のエピソードには、自分の強みやセールスポイントが含まれています。例えば、サークルで代表を務めたエピソードで【リーダー気質】をアピールしたり、ビジネスコンテストの入賞経験で【論理的思考力】を示すなどです。こうしたアピールが企業の理想の人材像とズレている場合、面接官はあなたが入社後活躍するか確信を持てません。

志望動機が深められていない

志望動機はどのように書かれていますか。就活生が陥りがちな志望動機の失敗としては以下の特徴があります。
・面接用の建前にしか聞こえない
・自分の志向や適性の根拠がない(これまでの経験など)
・働くイメージが曖昧で具体性にかける
などがあります。面接官は何百人という就活生の志望動機を聞いていますから、自分なりの説得力ある動機を語る必要があります。

なぜうまくいかないのかー3.選考当日のステージ

ルックスを整えていない

ここでいうルックスとは、顔立ちやスタイルの良さではなく、「身だしなみがちゃんとしているか」という意味です。就活生は慣れないスーツや髪型のため、普段より身だしなみの乱れに気づきにくくなっています。一次面接で落ちてしまう就活生はこうした基本的な段階で減点をされていることが多い印象です。

会話として不自然になっている

面接で準備をしっかりしている学生ほど陥りやすいのが、この会話としての不自然さです。準備してきた志望動機とエピソードを話そうとするあまり、話す時間が長くなってしまったり、暗記した文章をそのまま話してんか。準備してきた内容を示すのも大切ですが、あくまで自然な会話の延長上で自然に話すことが前提となります。

過度に緊張してしまう

就職活動に一生懸命な就活生ほど、面接本番のプレッシャーで緊張してしまうものです。適度な緊張はパフォーマンスを高めてくれますが、追い込みすぎて頭が真っ白になったり、練習通りにいかず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。就職活動に失敗したら人生終わりだ!と自分を追い込みすぎないように、人生の視野を広げ、心の余裕を持たせてやることも重要です。

うまくいかないときの対策法

応募企業のバランスを再検討する

就活で受ける会社を選ぶときは、入社難易度や業界のバランスを整えることを意識しましょう。「就職活動うまくいかない!」と感じているときは不安に駆られてパフォーマンスが落ちるものです。まずは滑り止めを確保しましょう。大手有名企業ばかりでなく、中規模企業や、一般消費者に関わりの薄いtoB企業であれば倍率はグッと下がります。「馴染みの業界に興味が持てない」という方は以下のページを参考にしてみてください。
ー東洋経済オンライン「無名なシェアトップ企業にも就活せよ!」(https://toyokeizai.net/articles/-/173303)
ー安全衛生優良企業マーク推進機構「「優ジロウ」ホワイト企業 ・ ブラック企業一覧検索」
(https://shem.or.jp/yujiro)

「自分が受かりやすい」業界・会社に応募する

先述した通り、会社ごとに人材の好みがあります。選考で落ち続ける就活生は「自分の受かりにくい会社」ばかり応募している可能性があります。やりたいことと得意なことが違う可能性を考慮し、志向だけなく適性からアプローチしてみてください。向いている業界を判断するために先輩やキャリアセンターに相談してみてはいかがでしょうか。

会社の採用ページを熟読する

「企業研究なんて何をやればいいんだ!」とお悩みの就活生は、企業の採用ページを確認してみてください。個別にリサーチをしなくとも、企業が就活生に知っておいてほしい情報の多くはホームページに載せられています。応募企業が多くて首が回らない、という就活生は選考直前に採用ページだけでも熟読し、最低限の知識を身につけてください。より詳細に知りたい!という方はIR情報という投資家向けの公開情報を参照すると、差をつけることができます。

志望動機・学生時代のエピソードを人に見せる

面接官に話す内容や構成の完成度を1人で高めるのは難しい作業です。特に「わかりやすさ」は話を全部知っている本人にはわかりません。先輩や友人、難しければ、大学のキャリアセンターや親に相談し、アドバイスを求めましょう。繰り返し改良することで、刺さるエピソードを練り上げることができます。Google Driveのドキュメント共有機能を使えば、添削者が気になる箇所にコメントや提案を加えることができるのでオススメです。

模擬面接を受ける・ビデオで撮影する

面接中の仕草や話し方で問題がある場合、人の指摘を受けるか、可視化することが必要です。可能であれば社会人の礼節や振舞いを心得ている先輩やキャリアセンターの職員の方にお願いするのが理想的です。頼みにくい場合は、スマホで自分の面接練習を撮影することで改善ポイントを発見する方法もあります。

自分の方法論を責めても、心は守ろう

就職活動でうまくいかないと、社会が自分の価値を否定しているように感じるかもしれません。筆者も選考に落ちるたびに「自分は評価されないのか」と落ち込んでいました。しかし実際には「応募先の選び方」「選考の準備の仕方」「選考当日の立ち回り」のどこかで方法論が間違っていて、あなたの良さが伝わっていないだけです。方法論を改善すれば、必ず結果はついてきます。頑張り続ける自分を労りつつ、着実に改善を続けていきましょう。