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長年、就活生の人気を集める3大メガバンク。ですが、それぞれの特徴や他行との違いはなかなか見えてこず、志望動機を考えられないとお悩みの方結構いるのではないでしょうか。しかしその分、違いを理解し、その銀行ならではの志望動機を伝えられると高い評価を得ることができます。メガバンク3行の説明会を回り、面接を受けてきた筆者から、それぞれの特徴と違いを紹介していきたいと思います。

メガバンク3行の違いはなぜ分かりにくい

そもそもメガバンク3行の違いは分かりにくいものです。筆者はOB訪問をかなり繰り返しましたが、会う行員の方々も「違いはほとんどない」と漏らすほどです。

業務内容に違いはほとんどない

銀行が取り扱う商品、サービスは金融商品であるため、目に見えるものではなく差別化ができません。また、既存のサービスだけでなく、これからの経営戦略においてもそこまでの違いがありません。金融業界ではIT化の進展、低金利政策により、人員削減・スマートフォンを使ったサービスの開発・国内から海外へといった路線をとると学生に説明していますが、どこの銀行もほとんど同じ路線をとっているので、そこでも大きな違いがありません。

最終的には人

それでは違いがない銀行において、内定者や行員は何をもって、入行を決意しているのでしょうか?筆者がOB訪問をしている中で、入行を決意した要因を尋ねると大抵の人は「人」で決めたと答えていました。リクルーター面談において親切に学生と向き合っていた、知識・見識がある人が多く一緒に働きたいと思える人が多かったなど出会ってきた行員で決めることが多いようです。

だけど「人」だけでは足りない

最終的な決め手が「人」であるのは構わないのですが、それだけが志望動機になってしまうと、面接官からは、就活時と入行後で行員の受ける印象が変わってしまった、尊敬する行員がいない部署に配属になったといった場合に辞めてしまうのではと危惧されることになってしまいます。
業務内容に違いがないとは言え、銀行ごとに強みとしている業務には違いがあります。そこで、自分が将来銀行で成し遂げたいこととその銀行で強みとしているものがあっているなど、違いを踏まえた志望動機がどうしても重要になってきます。

メガバンク3行の特徴とそれぞれの強み

それではメガバンク3行の特徴とそれぞれの強みについて、解説していきます。
※行員の印象については筆者の主観によるものなので、あくまでも参考にする程度にして、実際に行員の方にお会いすることをオススメします。

三菱UFJ銀行

業界最大手であり、アユタヤ銀行の買収など海外でのネットワーク拡大に力を入れています。旧財閥企業との取引があるなど国内での収益が安定していることや海外ビジネスの成功から、国内外ともに安定していると言えます。
また、子会社に信託、証券、リース、カードがあり、それぞれがその業界内でトップクラスの企業です。銀信証での連携はほかの銀行でもよく聞きますが、それだけでなくリース、カードとの連携が取れているのは三菱UFJ銀行の強みだと言えます。
OB訪問をした感想としては、三菱UFJ銀行を強く勧めるということが他行と比べて少なく、銀行で働く上での苦労話なども率直に話してくれる方が多かったです。真面目で、頭の回転が速い方が多い印象を受けました。

三井住友銀行

融資のスピードが早いことに定評があり、競争相手の多い中小企業営業において強みを持っています。数字に対して厳しい分、結果を残すことができれば、若手でも大きな仕事を任される可能性があり、年功序列色が強そうなメガバンクの中では実力主義をとっています。平均年収も他行と比べると高いです。個々人の力量を重視していると言えるでしょう。
選考ではプライベートセッションと呼ばれる行員との面談会を7~8回ほど繰り返して面接に行くことになりますが、その面談会の機会が多い分、業務内容の話を深く聞くことができます。そして行員の雰囲気を知ることにもつながります。
内定者や行員の方々もそのプライベートセッションに参加することで、学生に丁寧に対応する姿に惹かれた、実力主義の雰囲気に惹かれたといった理由で入行を決意する方が多いようです。

みずほ銀行

みずほ銀行の強みは銀行、信託、証券との連携(One Mizuho 戦略)にあります。他行も子会社との連携に力を入れていると学生に紹介していますが、銀行、証券、信託との間で人の移動もあるなど一番その連携が進んでいるのはみずほ銀行です。また、ソフトバンクとの取引などを見ると、ベンチャー企業への支援に注力し、その企業が大企業になっても取引が続いていることから長期的取引にも強みがあることが分かります。
みずほ銀行の行員の方々は、「みずほ」に対してプライドを持ち、学生に対してみずほの強みやみずほだからこそできることをしっかりと解説してくださることが多かったです。人事部の方も簡単に「人」で決めてほしくないとおっしゃっていたので、「みずほ」でないといけない志望動機をもって臨む必要性が高いようです。

違いが分かると内定の確率は上がる!

一見業務内容に違いがないため、3行の違いは見えにくいです。ですが、実際に説明会に参加したり、行員の方々と会ってみると、それぞれ強みや行員の雰囲気に違いがあることが分かってきます。その違いを踏まえて、自身の適性にあうまたはやりたいことができる銀行を選んで就活を進めていきましょう。