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「成長企業」「グローバル企業」「日系メーカー」「データの活用」、これら全ての条件を満たす会社をご存じでしょうか。ユニクロやGUを展開するファーストリテイリングです。売り手市場な昨今様々なインターンが開催されていますが、中でも同社が開催する海外インターン「GLOBAL STUDY PROGRAM」は異彩を放っています。参加費用無料だけではないプログラムの魅力を、2018年度渡航者の筆者がお伝えします。

GLOBAL STUDY PROGRAM(GSP)とは

ユニクロやGUなどのアパレルブランドを手がけるファーストリテイリング(FR)の海外インターン「GLOBAL STUDY PROGRAM(GSP)」。参加にかかる費用は全てFR負担という太っ腹なインターンシップは今年で第4回目の開催になります。その全貌はどのようなものか理解を深めていきましょう。

一週間の渡航費用はFRが全額負担!渡航先はニューヨーク、ロンドン、上海、シンガポール

GSPはFRの海外支社へ派遣され、事前準備や現地調査を経て各支社が抱える経営課題解決のための企画立案を行うインターンシップです。2018年度渡航先はニューヨーク、ロンドン、上海、シンガポールの4都市でした。本プログラムの何よりも魅力的である点はやはり、渡航費や一週間の宿泊費のみならず飲食費や交通費に到るまで活動に関わる費用が全て会社負担となる点でしょう。

グローバルカンパニーの経営陣に企画を直接プレゼンテーション

渡航最終日や帰国後の最終発表会では、経営陣へ直接企画の立案を行います。百戦錬磨のCEOがどんな目線で物事を考えているのか、自分達のアウトプットがどこまで通用するのか。直接プレゼンにフィードバックをもらえる貴重な機会は参加者のビジネスに関する視座を高めてくれます。

英語力や海外経験は一切不問

選考の段階で英語力や海外経験について問われることは一度もありません。一定以上の英語力があって初めて参加が許される海外インターンの中で異彩を放つこの要項。海外経験を積みたいけれど費用やスケジュールの都合でなかなか・・・と言う学生にとってまたとないチャンスであると言えます。

現地での活動内容

渡航前の事前研修で歴史や企業理念についての講義を受けワークを行なった後はついに現地への渡航です。一週間の渡航期間中は、最終日のプレゼンに向け、オフィスでの社員の方との議論のみならず自分たちで現地調査を企画し理解を深めていきます。ここではとある1日のスケジュールを見ていきましょう。

活動スケジュール例〜day2〜

  • 8:00 ロビー集合
  • 8:30 オフィス(SOHO)到着、チームごとに準備
  • 10:00-11:00 現地社員の方からのUS事業についてのレクチャー兼セッション
  • 11:00-12:00 ランチ
  • 13:00-14:30 MoMA見学
  • 14:30-18:00 市場調査(郊外のファッションモールへ)
  • 19:00- ウェルカムディナー

活動内容

到着日翌日であるこの日は、朝からオフィスでのセッションに市場調査と目白押しでした。午前のセッションでは経営陣の方からUS事業が抱える根本的な課題についての現状認識について伺うことができました。
午後はMoMA見学から始まりました。NY屈指の観光名所であるMoMAはUNIQLOとの事業コラボレーションをしています。その目的や意義を知るためにも、実際に見学をするチャンスが与えられました。
MoMA見学の後は初めての市場調査です。私たちのチームは、NYの人がどのように日常の生活を送り買い物をしているのかを知るために、郊外のショッピングモールに行くことにしました。このように、市場調査の使い方はチームメンバー次第です。競合の売り場の見せ方を学ぶためにファッションモールに繰り出すもよし、街ゆく人へインタビューをするもよし。与えられた環境を自分たちでどのように有効活用するかが問われるプログラムの構成は、現実のビジネスにおける市場開拓に似たものがあり、学生だからという扱いは一切されません。

プログラムを通じて得られるもの

グローバルカンパニーが抱える経営課題を直で感じ、考える経験

「成長企業」「グローバル企業」「日系メーカー」「データの活用」、魅力的な側面を兼ね備えた企業の社風や雰囲気を直で感じ、現状抱えている経営課題について真剣に考えるというまたとない経験から、ビジネスの考え方や経営者の判断軸を学ぶことができました。加えて経営者だけでなく、各部門の社員の方から直接話を聞ける機会を作ってもらえることで現場での考え方や小売業特有の視点も同時に知ることができます。私自身8社のインターンを経験しましたが、そのようなインターンはGSPのみでした。FRは製造から販売店舗まで、全て自社で行なっていることで、非常に幅広い要素を固定観念抜きで考える必要があるというビジネスモデルの特徴もプログラムを面白くしている特徴でしょう。

優秀な社員の方や仲間たちからの刺激

優秀な人材の獲得に全力を尽くしているFRの社員の方々は当然のことながら経験豊富で優秀な方ばかりです。特にメンターである人事の方がある種身近なロールモデルとなってくださることで、議論の進め方や現場の方からの話の引き出し方など多くのことを学ばせてもらいました。加えて参加者も個性豊かで優秀な学生ばかりで、視点や頭の使い方の違いをどのように生かしていくのか、というチームビルディングの点でも改めて気づかされることばかりでした。事前研修も含めて、他のインターンに比べ接する日数が格段に長いことで相手の本質が見えやすい、という点も特徴としてあげられます。

仕事への考え方や自己内省のチャンス

「自分は世界に何ができるのか」――この問いを何度も考えさせられるインターンでは、事業立案のテーマだけでなく、自分のキャリアについて自己内省をする局面が何度もありました。人生をかけて取り組みたいテーマは何か、どんな生活が送りたいか、どのような環境において自分の良さが発揮できるのか、ワクワクする仕事とはどんなものか・・・学生生活や話を聞くだけでは得られない気づきを得て、今後のファーストキャリア選びに生かすことができます。

どのような人にチャンスが与えられるのか、2018年度参加者の実態

魅力的すぎる内容のインターンゆえに選考倍率は年によって33倍にも及ぶ年も。狭き門をくぐり抜けた参加者はどのような人たちだったのでしょうか。

2018年度選考フロー

昨年度の選考フローは以下の通りです。
ES提出→Webテスト受験→GD→個人面接→GD
どの選考段階でも、小売業界やアパレル業界についての前提知識を問われることはなく、チャレンジングなテーマに対してチームで取り組んでいく姿勢が見られていたように思います。出来上がっている優秀な学生を集める、というよりは成長の機会を与える、といった方針でインターンを開催しているように感じました。

語学力や海外経験不問!多様なバックグラウンドを持つチーム編成

海外経験不問といっておきながら本当は選考材料に入っているのでは?と思う方もいるでしょうが、そんなことはありません。実際私がNYへ渡航したメンバーは全部で9人でしたが、うち長期留学経験者は2人、「海外経験がある」という評価を甘めに見積もっても半数程度、といったメンバー構成でした。中心学年は応募者の割合の関係か文系学部3年が多いものの学部1年から修士まで、理系も含まれているメンバー構成でした。アパレル業界を検討している学生は「中にはいる」といった程度で、志望業界も幅広かったです。

活用の仕方はあなた次第

GSPは無料で海外に行ける!といった俗的な魅力に留まらず、魅力的な要素を併せ持つ成長企業でビジネスの考え方を身につけ自分自身を試す貴重なチャンスだと感じました。アパレルのインターンと決めつけず、本当に意味のあるインターンに参加したい、経験はないけれど海外インターンにいってみたい、そんな熱意のある方はぜひ応募してみてはいかがでしょうか。