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秋インターンのススメ
秋インターンのススメ

もうインターンシップに参加されましたか?「とりあえずサマーインターンは広く応募して、いくつか参加した!」という方が多いと思います。では、秋インターンの準備はいかがですか?疲れてお休みする就活生も出るこの時期が天王山!秋インターンの重要性をご紹介します。

なぜ秋インターンがオススメなのか

倍率が落ちる

インターンシップ等に関する特別調査 ~キャリタス就活2024 学生モニター調査より

 

上の図は株式会社ディスコがインターンシップの参加時期をグラフにしたもので、合計が100%になるように再計算して、占める割合を算出しています。夏インターンで参加が急増し、その後下落する傾向が見て取れます。

 

この理由としては以下4点が考えられます。

①秋インターンは平日開催が多く、参加しにくい
②夏ほど大規模、集中的に開催されない
③就活生が夏インターンで疲れている
④秋インターンの選考が夏インターンの開催日と重複している

 

応募先を探す際に重視した点についての別アンケートにて、「とても重視した」と回答した学生が最も多かった内容が「学業に支障がない」だったことからも、約50%が夏季休暇中である7月から9月の間に参加しているのは、当然の結果のように思います。

しかし、別の考え方をすると、②の企業側の都合を差し引くと、夏季休暇中以外は学生が十分に準備できない、もしくは学業への影響を考慮して参加意欲が薄いために参加率が低下しているということになります。つまりは、ライバルが減るチャンスです。もちろん学業をないがしろにするのは良くありませんが、今現在、無駄な時間は1秒も無いですか?少し工夫をしたら時間を生み出せるかもしれません。実際に「某外資系IT企業では、夏に応募者が殺到した一方で秋はまだ参加しやすかった」という話もあり、夏のリベンジの場として最適と言えるでしょう。

夏の選考対策を活かす

「夏インターンはとりあえず受けよう」と耳にタコができるほど聞いている就活生も多いでしょう。夏インターンに応募すべき理由はさまざまですが、筆者が最も重要な要素だと考えているのが、「適切にエラーを起こすこと」です。最初から選考通過しまくり、あっと言う間に内定!という猛者はさほど多くありません。少なくとも筆者の友人たちは学歴にかかわらず、エントリーシートや面接で散々な目にあっていました。エントリーシートを書いたり、面接を重ねるうちに「自分の差別化ポイントはここだ!」と肌感覚で理解しながら対策を重ねていくのは誰もが通る道です。夏のインターンで課題を発見できたなら、秋でさっそく試してみましょう!夏、秋、冬と毎回選考でブラッシュアップしていけば、春の本選考では歴戦の就活生として圧倒できます。

本選考がグッと近づく

政府、企業の合意により、2025卒も就職活動のスケジュールは前年と変わらず、3月から就職活動が本格化、6月から内々定が出始めます。しかし、日系大企業も含めて前のめりな姿勢が年々強まっているのも事実としてあります。
実際、2025卒の就職活動から、「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」が定めたインターンシップの定義が新たに適用となります。企業はこれにより、特定の基準に該当するインターンシップで得られた学生の情報を、6月以降の採用活動に活用できるようになりました。

参考:令和5年度から大学生等のインターンシップの取扱いが変わります(文部科学省)

今年は開始初年の移行期であるため、今後どのように利用されていくのか、どの程度影響がでるのかはわかりかねます。しかし、インターンシップは学生にとっても企業にとってもメリットが大きく、今後も重要度が拡大していくと推測できます。ねらい目の秋インターンを利用して、本選考の練習やモチベーション維持を図り、就活を有利に進めましょう。

秋インターンでとるべき戦略

単位を計算する

就活を頑張っている人ほど気をつけて下さい!どうしても選考が平日にしか受けられず授業も欠席が増えてきたかもしれません。焦る気持ちはわかりますが、留年は内定取り消しに直結します!何としても単位を獲得するため、最低限出るべき授業などを計算してください。

業界を選定する

夏のインターンシップでは関心のある業界も含めて検討できますが、秋以降はなかなか時間もありません。本選考で受ける業界を選定するためにも、秋インターンを活用しましょう。秋インターンでは説明に近い1dayインターンと選考を伴った複数daysインターンがあります。網羅的に検討しつつ、本選考の優位を獲得するために、筆者は以下の受け方を推奨します。

まず受検を決めている企業は、複数daysインターンに参加して下さい。インターン選考への参加が本選考に不利に作用する企業はほとんどありませんから、積極的に応募しましょう。参加できれば、冬以降始まる早期選考ルートに乗ることができるかもしれません。

次に、受検するか決まっていない業界は、1dayインターンで情報収集を行ってから判断することをおすすめします。先述の通り、秋以降は関心のない業界を検討する時間は限られていますので、企業が開催しているセミナーや1dayインターンで材料を集め、今後も選考を受けるべきか判断しましょう。ここで数をこなすことで網羅的に企業を検討できます。

本選考に向けた戦略

レベル感を整理する(堅実・実力相応・挑戦)

就活ではいくら対策しても合格を確信できません。できるだけ関心のある業界、会社から内定を取りたいところですが、受ける企業の難易度はうまくバランスをとりたいところです。具体的には、挑戦企業・実力相応の企業・堅実にとれる企業をわけてカウントしていき、それぞれの比率が大きく偏らないような組み方を構築します。攻めの戦略を取りたい方は挑戦企業を多めに配置してみても良いでしょう。なお、この挑戦や実力相応の判断はこれまでの選考をもとに行うことをオススメします。

外資コンサル・IT企業を受けておく

日系企業を志望されている就活生の方は、練習として外資やIT企業の内定をとるという戦略もあります。たしかに選考の練習になるため、おすすめしたいところですが、まったく興味のない企業は受けないでください。これらの企業を受けることの最大のメリットは、入社しても良いと思える企業の内定を持てるという安心感です。これによりプレッシャーを和らげ、第一志望群の本選考を万全の体制で受けることができます。ですから、闇雲に外資やITに応募するのではなく、「併願」として機能するような企業をしっかりと選定してみてください。

努力の効率

就職活動はやるべきことが多すぎて目が回りそうになりますよね。特に夏以降は様々な対策や活動を並行して行う必要がありますので、取捨選択をしっかりと意識しなくてはなりません。何をやるべきか明らかにしながら、努力の効率を最大化していきましょう。