1年間留学へ行くのが決まっているけど、いつ就活すべきか悩んでいる学生も多くいると思います。その中でも特に大きなテーマである、大学を4年で卒業するべきか、卒業を1年遅らせるべきか、それぞれの動き方による違いを徹底解説します!
Summary
留学と就活の両立
3年生の夏から1年間留学する学生にとって、就活の動き方は、大学を4年で卒業するのか、卒業を1年遅らせるのかで全く異なるものになります。留学と就活の両立をするためには、自身がそのどちらを選択するか、留学前に決めておくことが重要です。大学を4年で卒業するのか、卒業を1年遅らせるのか、この記事に書いてある情報を参考にしつつ、ご自身の状況に合わせて留学前に選択し、自身の就活に向けて準備しましょう。
留学中の動き方
就活に関して、留学中にすべきことをご紹介します。先ほど述べたように、大学を4年で卒業するのか、卒業を1年遅らせるのかで行うべきことが変わりますので、それぞれの場合に分けて説明いたします。
大学を4年で卒業する場合
大学を4年で卒業することに決めた学生の場合、その多くは留学中に就活を終わらせています。こうした学生が主に利用しているのは、ボストン(例年11月開催)やロンドン(例年4月開催)にて開催されるキャリアフォーラムと呼ばれる留学生向け就活イベントです。キャリアフォーラムの開催期間は多くの場合2~3日で、企業によってはこの期間で内定がもらえます。しかし、このキャリアフォーラムに関して注意が必要なのは、当日のイベントに参加するだけでなく、事前に自分の志望する企業へのエントリーが必要であるということです。一部の企業はウォークインエントリーといって当日にエントリーを受け付けている場合もありますが、自身の志望する企業がエントリーを受け付けているとは限らないので、必ず事前にエントリーを済ませておきましょう。また、選考の流れとしては、企業へのエントリーが約2か月前から始まり、キャリアフォーラム開催前にスカイプ等にて何度か面談が実施された後、キャリアフォーラム当日に最終面接が行われます。そのため、キャリアフォーラムにて就活を行おうと考えている学生は、場合によっては留学前から就活の準備が必要です。
卒業を1年遅らせる場合
卒業を1年遅らせることに決めた学生の場合、1つ学年が下の学生達と同じスケジュールで就活をすることになります。そのため、基本的には、留学中に就活に大きく時間を取られることはありません。しかし、外資系投資銀行やコンサルティングファーム、ベンチャー企業などを志望しており、サマーインターンシップへの参加を考えている学生は、5~7月にその多くの応募が行われるため、留学中にエントリーするのを忘れないよう注意しましょう。
帰国後の動き方
大学を4年で卒業した場合と卒業を1年遅らせた場合の、それぞれの就活に関して、帰国後にすべきことをご紹介します。
大学を4年で卒業する場合
先ほど述べたキャリアフォーラムにて、自身の志望企業から内定を獲得し、就活を終えた学生は、帰国後は学校の卒業に向けて、残りわずかな学生生活を楽しんで下さい。一方、留学中に就活を終えることのできなかった学生は、帰国後も引き続き就活を続けることとなります。こうした学生が利用しているのは、東京にて開催されるキャリアフォーラム、もしくは企業の夏採用・秋採用です。
一つ目の東京でのキャリアフォーラムは、先ほどボストンやロンドンにて開催されていると述べたものと同様で、東京でも例年6月に開催されています。選考フローなどは海外にて開催されるものと同じのため、そちらを参考にして下さい。
二つ目の企業の夏採用・秋採用は、それぞれ6~8月、9~11月頃に実施されます。多くの企業にとって、夏採用・秋採用は、二次・三次募集という意味合いが強いため、実施している企業が限られていたり、採用人数が少なかったりするので、その点は注意が必要です。
卒業を1年遅らせる場合
帰国後は、一つ下の学年と同じスケジュールで就活を計画的に進めていきましょう。自分の同期が同じタイミングで就活をしていないため、どうしても情報がとりづらいと思います。そのため、就活支援サービスを活用したり、OB訪問を進めるなど、積極的に情報を取りに行く必要があります。
大学を4年で卒業するメリット
1年早く社会人になれる
卒業を1年遅らせる学生と比較して、1年早く社会人になることとなります。社会人として実際に働くことによる学びは、学生として生活していることによるものよりもはるかに大きく、その1年間の間に大きく成長できるでしょう。
学費の負担が1年分なくなる
1年間学生に行く期間が延びれば、その分の学費を負担しなければなりません。また、本来ならば、その期間社会人として働き、収入が入ってくることを考えると、金銭的な損失は多大なものになります。大学を4年で卒業することで、こうした金銭的な損失とは無縁でいられることはメリットでしょう。
卒業を1年遅らせるメリット
留学中は留学に専念できる
留学中は、留学先での勉強や旅行、友人との交流に時間を使いたいものでしょう。実際、日本で経験できないことが数多く体験できる留学期間は、非常に有意義なものです。卒業を1年遅らせることによって、就活に割かなければならない時間が減り、留学中にしか出来ないことに専念できるのは、卒業を1年遅らせることの大きなメリットだと思います。
じっくりと就活ができる
大学を4年で卒業することに決めた学生が主に利用するキャリアフォーラムでは、限られた数の参加企業の中から自身の就職先を選択しなければならない点や、短期決戦で決着がつくため、就活について考える期間がどうしても短くなってしまう点はデメリットと言えると思います。その点で、卒業を1年遅らせることによって、選考を受けられる企業の選択肢は増え、自身の就活について考えることのできる期間が長くなり、本当に自分に合った企業を見つけられる可能性は高まるでしょう。
大学生として過ごせる期間が1年長い
大学生として過ごせる期間が一年長いため、卒論研究をじっくり進められたり、旅行したり、自分のしたいことに時間を使える期間がたっぷりと取れます。卒業後定年退職まで、約40年間社会人として働くことを考えると、時間が限られた学生生活を少しでも長い期間謳歌できるという点は、卒業を1年遅らせることのメリットと言えるでしょう。
これから留学する学生へ
留学前に抱えている就活への不安は軽減されましたでしょうか?留学と就活はもちろん両立できますし、留学での経験が就活における強い武器にもなると思います。留学へ行くことによって周りの学生と動き方が変わるので、自分の状況に合わせてしっかりと事前に就活の動き方を計画しましょう!