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インターン特別ルートに乗る就活生の立ち回り
インターン特別ルートに乗る就活生の立ち回り

夏以降に始まった本格的なインターン。今は秋冬インターンに向けて、準備を進めている頃でしょうか?就業体験という名目で開催されるインターンですが、企業にとっては優秀な人材を発掘する絶好の機会でもあります。就活生のみなさんは、常に評価されているという心構えで参加してください。特にコンサルティングファーム、投資銀行をはじめとした外資系企業では選考の一環としてインターンが開催されます。高い評価を得るにはどのように立ち回れば良いのでしょうか。実際に特別ルートから外資系企業の早期内定を獲得した筆者がその方法論をご紹介します。

インターンシップの基本を学ぶ

高評価につながる行動原理を学ぶ前に、インターンシップの基本を確認していきます。なお、この記事では実質的に説明会に近いインターンシップではなく、複数日開催のグループワークを伴うインターンシップを想定しています。

当日の流れ

ワークを伴うインターンシップの場合、最も一般的な流れは以下の通りです。
①チームを編成する
②アイスブレーク
③簡単なレクチャー
④課題発表・グループワーク
⑤プレゼンテーション・質疑応答
⑥評価・フィードバック
各グループは4~6人程度で、社員が1グループにつき1,2名つくのが一般的です。特別ルートに乗るような評価を得る上で重要なのは④グループワーク、⑤質疑応答です。理由は後ほど説明します。

評価はどのように行われるか

評価は一般的に
①学生同士の評価
②グループを担当する社員の総合評価
③最終プレゼン・質疑を見た社員の評価
に分けられ、②と③の組み合わせが最も一般的だと考えられます。②はグループワーク一般を、③は発表と質疑応答を評価対象としています。

インターン特別ルートの実態

インターン特別ルートは様々なケースが存在しますが、優遇されるルートは
①インターン→内定
②インターン→簡易な選考→内定
③インターン→本格的な選考→内定
④インターン→特別イベント→本選考
一般的にイメージされるのは①、②のルートでしょう。主に外資系企業やコンサルティングファームで見られる手法で、評価の高い学生のみを抽出して行われます。そうでない学生は③、④のルートへ回されるか、本選考まで何のサポートもない場合もあります。日系大手企業では、評価が高くとも③や④のルートを辿ることも少なくありません。伝統的な大手日系金融機関では特別イベントへの出席率で志望度をチェックする手法も取られているため、積極的な参加が求められます。

立ち回りのポイント

評価のカギはグループワーク/質疑応答

評価のカギはグループワークと質疑応答にあります。グループワークでは当事者意識を持ってワークを前進させていくリーダーシップと、仕事の進捗や困りごとを上司に相談し、与えられた指摘やアドバイスを活かすポテンシャルを要求されます。質疑応答では厳しい指摘に対して立ち向かう胆力と瞬発力が見られています。プレゼンより質疑応答なのか、と疑問に思う方も多いと思います。たしかにプレゼンの内容はグループワークの成果ですし、メンバーがしっかり機能したワークのプレゼンは必然的に充実しています。しかし、個人としての評価を考えた場合、事前に話す内容や役割が明確になっているプレゼンよりも、瞬発力と自主性を求められる質疑応答の方が評価の明暗が分かれやすいのです。

リーダーシップを見せる

よく優秀な人材の条件として語られるリーダーシップですが、インターンにおいてどのように評価されるものでしょうか。筆者は「チームの状況を俯瞰して、責任を伴う判断を下すこと」だと考えています。
ある外資系コンサルティング会社の1weekインターンで「君はメンバーのことをよく理解していたのに、なぜリーダーにならなかったのか」とフィードバック面談で尋ねられました。ショックでした。自分の役割を十分に果たし、チームもまずまずの成果を得ていたからです。
チームが判断に悩んだとき、一生懸命考えれば、おおむねの方向性ややるべきことは見えるものです。しかし、俯瞰した上で責任まで取って前に進めることを私は恐れていたのかもしれません。インターンで評価を意識することはとても大切です。
だからこそ、そんな状況下でも自分が責任を取ろうとチームのために貢献することは圧倒的な評価、インターンからの特別ルートにつながります。キャリアを真剣にとらえている優秀な学生ほど、これは難しいことではないでしょうか。

部下としての伸びしろを見せる

コンサルティングや投資銀行等の外資系企業で求められる性質は、「論理的思考力・タフネス」等と紹介されることが多いです。これはあらゆる学生が認識して対策を行うため、あまり差が付きません。
特に外資系の大手企業の複数日インターンの選考を潜り抜けた就活生で上記の性質が備わっていない人は少数派でしょう。しかし、明らかに差がつくと感じたポイントがあります。それは「素直さ」「助けてもらう力」です。
簡単に言うと、「悪いところを指摘されたらまずは受け入れる」「困ったら要点をまとめて上司に相談する」ということです。これは優秀な学生であるほど難しい姿勢です。
優秀であるほど、周りから指摘される回数も少なければ、自己防衛することも上手だからです。積極的にフィードバックを求め、頂いたアドバイスは素直に吸収していきましょう。
また、グループ担当の社員さんも人間ですから、コミュニケーションを積み重ねた学生は少し贔屓してしまうところもあるのではないでしょうか。

インターンは全力で取り組もう

インターンでは労力はかけられるだけかけることをおすすめします。面接以上に実力で勝負できるインターン、家でできるリサーチやブレストはこなし、少しでも多くの貢献をしていきましょう。決して所詮インターンだと思わないで下さい。自分が思う以上に姿勢や態度は表層に現れています。