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リーダーシップ
リーダーシップ

外資系メーカーや商社などでよくある「リーダーシップを発揮した経験」を問われたときに、自分がリーダーになった経験がなくて困る学生も少なくないのではないでしょうか。この記事では「リーダーシップ」の解釈を改めて定義しオリジナリティのある答え方を考察します!

リーダーシップをはかる選考

外資系メーカーや、大手商社、有名難関企業では、選考やエントリーシートで「リーダーシップを発揮した経験を教えてください」という設問があります。

巷の学生の回答

「私は、学生時代に○○のサークルを立ち上げ、代表として~」「高校時代○○部の部長として/生徒会役員○○として~」といったリーダーの役割を持った経験を主張する学生も多くいるのではないでしょうか。集団面接の際にこのような発言をする他の学生に気後れしてしまうこともあります。確かにチームの先頭に立つ役割での経験はリーダーシップをアピールできますよね。しかし、リーダー経験がない学生はどうしたらよいのでしょう。

企業の狙い

企業が「リーダーシップを発揮した経験」について聞く理由はなんでしょうか。リーダーというポジションの経験がある人しか採用しない意向ではない、とある企業の方から筆者は伺ったことがあります。企業に所属する上で必要な能力があるかをはかるための質問として設定しているようです。一口にリーダーシップと言ってもどのような能力かを明確に説明することは非常に難しいものです。そこで筆者はそれぞれの企業が考えている「リーダーシップ」を理解し、自分なりの「リーダーシップ」を説明するために、リーダシップとは何かということを考察してきたので紹介します。

リーダーシップの考察

今回は経営学者として有名なドラッカーの「組織」の定義からリーダーシップの基本的な要素をひも解いてみたいと思います!

ドラッカーの定義にもとづいて考察してみましょう

ドラッカーによればそもそも組織は「目的を持った集団である」としていて
1)目標に向かって
2)行動して
3)結果を出すこと、の3つで成立していると定義されています。
まさに企業は
1)企業理念やビジョンに向かって利益を出すために
2)商品やサービスを提供し
3)利益を上げる/消費者に満足してもらうこと、で成立していますね。
組織や企業ではこの3つを、所属する人々がお互いに共有しています。そのことから共有する能力やそれを実現できる行動力をリーダーシップだとも定義しているようです。

フォロワーの存在

上記の3つを共有する能力はリーダーという立場だけができることでしょうか。チームではメンバーもリーダーの共有したいことが理解できなければ、それは共有したことにはなりません。共有したことは実行され、結果として現れることで初めて実現します。つまり、自分が主体的に行動したことでチームの成果や周りのチームメイトに影響を与えることもリーダーシップを発揮したと言えます。リーダーに率いられるフォロワーにもリーダーシップは必要だと言えます。

自分のリーダーシップ

経営学者ドラッカーの定義を参考にリーダーシップという能力を自分自身に当てはめ、改めて自分の行動について振り返ってみましょう。

「主体的な行動によって周りに影響をあたえた経験」

上記のように「リーダーシップを発揮した経験」を「主体的に行動したことでまわりのひとやチームメイト、チームとしての結果に影響を与えた経験」に言い換え、リーダーというポジションにこだわらずに考えてみることで意外とこの設問の答えの糸口が見えてくるかもしれません。

PHCS方式で今からでも!

自分の行動を振り返る際いくつかのポイントを押さえて書き出してみるとエントリーシートや面接の際にもすっきりとまとめてアウトプットできるかもしれません。それはPHCSという4つのポイントごとに考えてみることです。
P=Probrem……問題提起(自分のいる状況・現状)
H=Harm……直面している困りごと
C=Cause……なぜその問題に直面してしまったのか
S=Solution……解決策(どんな行動をおこして解決したのか)
そして最後そのSolutionを自分自身が選択し行動に起こしたのがなぜかを書き出すとより自分らしい主体的な行動を振り返ることができますよ!
チーム内での自分の何気ない行動が案外周りに影響を与えていることも実は少なくありません。絶えず自分の行動は周りに自分の印象として映っていますがそれ以上に相手の印象にのこった行動もプラスに働き結果に表れる場合があるので周りの人、チームメイトに自分の行動について聞いてみることも有効でしょう。
自分のこれまでの行動で思い当たらなくてもこの4つのポイントをもとにバイトやゼミ、サークルで実行すると自分にできることが明らかになり、自然と「主体的な行動とそれによって周りに影響を与えた経験」に繋がることもあります!

本当のリーダーシップが何か自分なりに考えてみましょう

経営学者の定義から考察したり、問題解決フレームワークを活用して「リーダーシップを発揮した経験が何か」という質問の回答糸口を考察してきましたが、就活で直面する企業からのどんな質問も意図があるので、それを見極める考察が重要だと筆者は考えます。リーダーシップに関してもリーダーだけでなくチームのメンバーとしての活躍についてやそのほかオリジナルなPRで臨んでみても良いのではないでしょうか。抽象的な質問であるほど自分自身の考え方を表現できるので、具体的に自分なりの考えを構築してみてください!