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インターンのよくある失敗談
インターンのよくある失敗談

本格的に秋冬のインターンが始まるこの季節。情報収集や、準備は問題なく進んでいますでしょうか。「インターンは練習だからとりあえず応募しておけばOK」と思っていませんか。たしかに就活はトライアンドエラー、失敗したとしても学ぶことは多く、それ自体はとても大切です。しかし秋冬インターンは夏インターンに比べ、内定直結の傾向が高いのです。くだらない失敗は早めに修正して、重要な選考対策、自己分析に集中したいところ。今回の記事では、1年間の就活を経て外資企業に内定承諾した筆者が見聞きした、インターンのよくある失敗談・しくじりをお届けします。

応募編

失敗①:業界が偏りすぎる

就活を進める際、自己分析と並行して実施するのが企業調べです。インターネットで調べる他、四季報や業界地図を購入してリサーチしたという方もいらっしゃるでしょう。
そこで注意して頂きたいのが「網羅性」です。就活市場には世界的なプレゼンスを誇る有力企業が数えきれないほどありますが、BtoBのビジネスで消費者への露出が少なかったり、ブランド名と社名が異なっていて知られていない企業が山ほどあります。
「デンソー」、「SAP」、「日揮」、「凸版印刷」といった社名を聞いてもピンとこないという就活生は身近でない業界の研究を補強した方がいいかもしれません。先ほど挙げた業界のリーダーのみを押さえておくだけでも、網羅性を高めるとともに、志望業界を俯瞰するのに役立ちます。

失敗②:偏見で応募する

「外資系はクビを切るしドライな社風」「文系はメーカーに就職するチャンスがない」「●●業界はブラック」という認識を持っていませんか?そんなことはありません。定量的な情報が少ない就職活動ではウワサや評判が流布するものです。
外資系でも日本の労基法が適用されますから容易に解雇はできません。メーカーでも文系職を大規模に採用している企業は多く、2022年のデータによれば以下のとおりです。
京セラ:営業管理85名
日本製鉄:事務職43名
富士フイルム:事務系49名


ブラック企業のウワサは怖いですが、近年の働き方改革の結果、昔とは社風が様変わりしている会社も少なくありません。
何がどのようになっていればドライな社風なのか、ブラックなのかを自分なりに定義して、そこから情報収集を行えば曖昧な情報に惑わされることもないでしょう。偏見は他人に判断を委ねることと同義です。

失敗④:応募スケジュールの把握が甘い

インターンシップでは怒涛の勢いで締切が迫ってきます。企業によって説明会の参加が実質的に必須であったり、Webテストの受検がエントリーシートの締切とセットになっている企業などありますから、しっかり日程の確認を行っておきましょう。特に秋冬インターンは、夏休み中に実施された夏インターンとは違い、学校の授業やテストと両立しなければなりません。以前にも増して、スケジュール管理の重要性が高まります。基本的に募集が遅くなるほど選考枠は厳しくなりますので、複数募集があるときは一次募集で出せるよう余裕を持って準備しておきたいところです。

失敗⑤:なんとなく「身の程をわきまえる」

筆者が最も違和感を覚えるのはこの姿勢です。「なんとなく難しそうだから」最大手企業を避けて業界下位企業や子会社へアプローチしてしまうのです。たしかに難関企業ばかり挑戦して持ち駒がなくなることは選考のリスクとして意識しなくてはなりません。
しかしあくまでバランスの問題であり、気になる企業、いきたい企業であれば挑戦すべきです。インターンシップは本選考と異なり、次の機会があります。高倍率の企業の枠を競うことは気が引けることかもしれませんが、書類選考を通過した時点で人事部はあなたの採用を検討しているのです。特に本選考を迎える前の機会では、挑戦的な応募をおすすめします。

失敗⑥:本命企業は怖いので後回しにする

本命企業を万全の体勢で受けるべく。インターンに敢えて応募しない、もしくは二次募集、三次募集に後回しにする就活生をしばしば見かけます。これは場合によって判断すべきことです。あまりに対策ができておらず、致命的なミスをおかしかねない場合であれば、準備のため後回しにしてもかまいません。
一部の外資系金融等ではインターンで落選するとその後の応募に影響することがありますから、リサーチが必要です。しかし一方で、一般企業であれば単なる選考落ちとして処理され、改めて本選考を受けることができますので、迷ったら応募することをオススメします。
選考を受ける中でその企業の攻略法が見つかることは非常によくあることで、インターン落ちした人が本選考でリベンジを果たすというケースは枚挙にいとまがありません。インターンの選考落ちも志望度チェックではプラス評価になりうるので、積極的な応募を心がけて下さい。

失敗⑦:先輩の話を真に受ける

就活で先輩や内定者に相談される就活生は多いですが、その内容はしっかり見極める必要があります。就職活動を潜り抜けた先輩は貴重なノウハウを持っていますが、あくまで主観的な情報です。語られる選考の攻略法もその先輩、業界にフィットするものであって、あなたに合うかはわかりません。そもそも学生は年下に失敗談を明かしたがるものではありませんから、先輩の攻略法が本当に攻略実績を上げたものかも分かりません。あくまで自分で考えることを前提に、先輩のお話を聞かせてもらいましょう。

基本ができる学生は強い

業界を広く見る、企業はファクトベースで検討する、積極的に応募する、自分で考えて判断する、この記事で紹介したことはおしなべて基本的なことです。しかし、こういった基本的なところで躓いてしまう就活生を筆者はたくさん見てきました。基本的なところですら差がつくのが就活だと言えるかもしれません。この記事を読んでくださった就活生のみなさんは基本をしっかり押さえて、是非とも実のあるトライアンドエラーを積んでいってください!