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WEBテストで不正をするリスク
WEBテストで不正をするリスク

業界を問わず、就活ではSPIや玉手箱などのWEBテストを何度も解くことになるでしょう。もしかすると、この記事を読んでいる方の中には友達と一緒に解いたり、誰かからもらった答えを見ながら解答しているという人がいるかもしれません。ここでは改めてWEBテストにおける不正行為の問題は何なのか考えてみましょう。

WEBテストの不正行為にあたるケース

ほかの人と一緒に解く

WEBテストはパソコンとインターネットがあればいつでもどこでも解くことができるのがメリットです。そのため、大学にいるときに友達に頼んで解いてもらうということが簡単にできてしまいます。当然ですが、テストは一人で解答することを前提としていますので、これも不正行為に当てはまります。

代行業者に依頼する

近年は就活に関するサービスが発達し、業者にWEBテストの解答を依頼できるようにもなっています。WEBテストの仕組み上、このような赤の他人にも替え玉を頼むことができてしまうのが現状です。

出回っている解答集を使う

インターネットや人づてによってテストの解答一覧を入手することもできてしまいます。このような解答集はExcelのファイルとして出回っており、問題文を入力すると答えが出力される仕組みになっています。

WEBテストは高得点をとればいいわけではない

ここではWEBテストでいい成績を出そうとして、不正を行った学生の例を2つご紹介します。

理系なのに国語の点数だけあまりにも高すぎた筆者の知り合い

就活中、理系で国語が苦手な知り合いがいました。その人はWEBテストの国語を別の人に解いてもらったところ、国語の成績だけ東大の文系より高くなってしまいました。
結果として人事から替え玉を疑われ、白状することになりました。苦手科目をほかの人に解いてもらい、その成績が良すぎるがために不正が発覚するということもあります。

超人気企業でWEBテストの成績が1位になった例

非常に倍率が高い企業に応募した筆者の知り合いがWEBテストを受検した際、ほかの友達と協力した結果、応募者の中で1位の成績になったことがありました。
しかしその人は最終面接で不合格となってしまいました。WEBテストは選考の序盤で行われる1つの通過点であり、いくらその成績が高くても内定に結びつかないことがあります。

WEBテストの不正による実害

2回目の試験がテストセンターや筆記で行われる可能性

WEBテストはエントリーシート提出の際に同時に受検することが一般的ですが、企業によっては最終面接前のタイミングでもう一度学生にテストを課す場合があります。筆者が就活中に受けた企業は、その2回目のテストが不正を行うことのできないテストセンターでした。そのため、1回目で何らかの不正行為をしていれば2回目のテストと成績の乖離が起こり、面接官から不正を疑われる可能性が高くなります。

適性診断と面接での印象の乖離

数学や国語ではなく、自分の性格に近い選択肢を選ぶ適性診断を良く見せようとして、ウソをついたりほかの人に受検してもらうことも問題があります。
面接官は学生の受検結果を把握していることがあり、その結果と面接での印象があまりにもかけ離れていると不正受検が疑われる原因になってしまいます。
さらに、適性検査で不正する問題点は他にもあります。企業は社員として長く働くことのできる相性が良いと呼べる学生を求めており、その判断材料として適性検査の結果も加味しています。正直に自分が受検していれば社風とマッチしていると判断されたにも関わらず、自分以外の人に適性検査の受検をお願いして、その結果企業との相性が悪いと判断されてしまっては本末転倒です。

出回っている解答例の間違い

基本的に巷で出回っているテストの解答集は誰がいつ作成したモノなのかわかりません。さらにはその答え自体が何か所も間違っているということもよくあります。解答集を鵜呑みにしてしまい、少し考えれば明らかに間違っている答えでも機械的にそのまま選んでしまうということもありえます。

内定後の試験の成績との乖離

無事内定を獲得した後、企業から改めてテストを受検するように求められることがあります。これはTOEICなどの資格にも当てはまりますが、内定前よりも著しく成績が低ければ不正を働いたと判断されかねません。
企業によっては内定取り消しの条件の一つを「虚偽の申告が認められた場合」と定めていることがあり、内定取り消しになってしまいます。

まずは自力で解いてみる努力を

SPIや玉手箱、TG-WEBなど、就活で見かけるWEBテストは数が限られ、何度か解いていく内に同じ種類の問題と出くわすことがあります。どのWEBテストもある程度のパターンがあるため、それを理解してしまえば手も足も出ないということは少なくなってきます。テストに苦手意識がある方は、ある程度慣れておくことで対処できるようになるはずです。