ページ上部バナー
懇親会の目的とポイント
懇親会の目的とポイント

インターンシップの終了後、企業によっては「懇親会」が行われます。友達との飲み会には慣れている方も、企業の懇親会は初めてという方がほとんどではないでしょうか。実際、インターン終了後の懇親会には企業の明確な目的があり、一歩間違えると選考にマイナスに働いてしまうこともある大事な場なのです。この記事では、懇親会をより良いものにするための情報を提供していきます。

インターンシップ終了後の懇親会とは

5日間程度の短期インターンシップ終了後に行われる

懇親会は、5日間程度の短期インターンシップ終了後に行われることが多いです。最終日にそのまま行うこともあれば、期間を空けて行うこともあります。基本的に、インターン参加者と人事などの採用担当者、現場で働く社員が参加し、ご飯やお酒をともにし、交流を深める場です。

懇親会の目的は「学生を評価すること」

企業がインターンシップ終了後に懇親会を行う目的は、「学生を評価する」という採用目的であると考えましょう。今ではほとんどの企業が実施するインターンシップが、採用目的で行われていることは常識になりつつあります。インターンでは、グループワークや座談会での立ち振る舞いだけが見られているわけではありません。学生の人柄やコミュニケーション能力などを見るうえで、和やかな雰囲気で行われる懇親会は、非常に適した場なのです。
「終了後のお疲れ様会」「打ち上げ」という名目の懇親会も、実は学生を評価するために行う採用活動の一環であると捉えておきましょう。

志望度を上げてもらう目的も

インターンシップは、自社に良い印象を抱いてもらい、本選考で志望してもらうということも実施する目的です。行われるグループワークも、できるだけ学生に「面白い!」と思ってもらえる内容にし、業務・会社に良いイメージを持たせ、志望度を上げてもらおうとしています。
それは懇親会も同様です。美味しい料理やお酒を用意して、学生をもてなすことで、企業に良いイメージを持ってもらおうとしているのです。

懇親会でのマナーと注意点

懇親会に参加する際に押さえておくべきマナーと注意点を紹介します。

服装は会場によって

懇親会がインターンの最終日に行われる場合であれば、スーツなどインターン中の服装そのままで問題ないでしょう。しかし、懇親会が後日に行われる場合、行われる会場によって服装を考えなくてはなりません。
基本的に、高級ホテルが会場の場合は男性はスーツ・女性はドレス、オフィスが会場である場合は男性・女性ともスーツ、居酒屋などカジュアルな会場である場合は男性・女性ともオフィスカジュアルです。
もちろん、企業から指定があれば指示に従いましょう。しかし、「服装自由」「カジュアルな服装でお越しください」と案内されても、常識の範囲内の服装を心がけましょう。

(立食形式の場合)右手を空けておく・皿は1枚で1回ずつ取り換える

インターン終了後の懇親会は立食形式で行われることが非常に多いです。筆者も、参加したインターンの懇親会はすべて立食形式でした。学生の場合、立食パーティーに参加する機会も多くはないと思います。立食パーティーにはさまざまなマナーが存在しますが、学生の皆さんが最低限押さえるべきマナー「右手は空けておく」「皿は1枚だけで1回ずつ取り換える」の二つです。
立食パーティーにおいて、右手を空けておくことは重要なマナーです。握手を求められた際にすぐに差し出せるようにするためです。左手で皿・グラス・フォークを持たなければなりませんが、意外と簡単にできるので、社員の方々を真似するようにやってみましょう。
また、1枚の皿では足りないということで複数の皿に料理を盛ってしまう人がいますが、マナー違反です。手が完全にふさがり、スマートな印象を与えません。料理を盛る際は、1回につき1皿ずつにし、新たに盛る際は、新しい皿に盛るようにしましょう。

学生同士で群れない

インターンを一緒に乗り越えた学生とは仲良くなることもしばしばです。懇親会でも仲良くなった学生同士、話が盛り上がってしまうこともあるでしょう。
しかし、社員の方が多数参加しているのはなぜでしょうか。学生が、現場で働く社員から直接話を聞くことができるようにするためです。そんな貴重な場を設けてもらっているのに、学生だけで群れていたら、印象はかなり悪いでしょう。

お酒は飲んでも飲まれない

懇親会にはお酒が用意されていることも非常に多いです。お酒には、人それぞれで強い弱いがありますが、自分はどうなのかについては就活までには把握し、自制できるようにしておきましょう。必要以上に酔ってしまい、迷惑をかける行為・失礼な言動をしてしまうなどなると、評価は最悪です。入社後の接待で、取引先に迷惑をかけてしまうリスクがあるからです。
お酒を飲んでも、就活生・学生である立場をわきまえ、マイナスな評価をされないようにしましょう。

懇親会を制するポイント

懇親会を有意義なものにし、さらにプラスの評価をしてもらうためのポイントを紹介します。

疑問点・聞きたいことを洗い出しておく

懇親会に参加する前に、企業や業務に関する疑問点を洗い出し、あらかじめ聞きたいことを用意しておきましょう。その場で聞きたいことが次々に出てくるのであれば問題ありませんが、なかなか難しいのではないでしょうか。紙に書き出すなど言語化することで、インターンの振り返りにもなります。
聞きたいことをあらかじめ用意するかしないかで、懇親会で得られるものも大きく変わってくることでしょう。また、質問の質が高いということで、高く評価してもらえることもあります。質問事項をあらかじめ用意し、懇親会を有意義なものにしましょう。

社員を積極的につかまえる

多数の社員の方が参加する懇親会ですが、基本的に話しかけるのは「学生から」です。積極的にアプローチできるかという部分も懇親会では見ているからです。用意した質問事項を携え、積極的に社員の方をつかまえましょう。おすすめは、一人になっている社員さんです。社員さんも学生に来てほしいと思っていますし、学生側も2人きりになりたくさんの質問をすることができるチャンスなのです。

名刺をもらいOB・OG訪問につなげることも

懇親会の時間は限られ、1人の社員さんを複数の学生が囲むことも多いため、聞きたいことを全部聞けないこともしばしばです。また、懇親会以降、就活を進める中で、新たに聞きたいことも出てくるでしょう。
「時間が限られているため、質問しきれなかったことがある」「就活を進める中で聞きたいことがあった際、ぜひお話をお聞きしたい」などの旨を伝えて、連絡先をいただけないかとお願いしてみましょう。高確率で名刺を頂くことができるでしょう。
名刺交換にはさまざまなマナーがありますが、両手で受け取り、「頂戴いたします」と言えれば問題ありません。「ありがとうございます」と言いたくなるところですが、名刺に関しては「頂戴いたします」なので覚えておきましょう。

懇親会を有意義なものにするために

インターンシップ後に行われる懇親会は、あくまでも「採用目的」です。この点を知っているか知らないかで、懇親会に臨む姿勢も大きく変わってくるのではないでしょうか。自分の立ち振る舞いやマナーによっては、 懇親会を有意義なものにし、さらに自分を評価してもらうアピールの場にすることもできます。この記事で紹介したポイントを押さえ、インターン後の懇親会を制しましょう。