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就活におけるお礼メール
就活におけるお礼メール

就活生は、まだ学生という立場ではありますが、社会人としてのマナーを身に着けていかなければなりません。そのビジネスマナーの中でも、何かお世話になった後に送る「お礼メール」というものがあります。この記事では、就活生がお礼メールを送るタイミングから、書く際の留意点、お礼メールの実例まで詳しく紹介していきます。

就活においてお礼メールを送るタイミング

では、就活生は企業や社会人に対して、どのようなタイミングでお礼メールを送るべきなのでしょうか。

インターンシップ参加後(1dayを除く)

エントリーシートや面接、グループディスカッションなどの何かしらの選考を経て参加に至った、2days以上のインターンシップではお礼メールを送る必要があると言われています。選考を課すインターンシップは、企業は大きなコストをかけていると考えることができます。中には、そのインターンシップが本選考に直結、もしくは影響することもあります。「コストをかけてくれたお礼」「印象アップ」の二つの側面から、お礼メールは送った方がいいと言えます。
しかし、1dayインターンシップではお礼メールは必須ではありません。1dayインターンシップは参加者が非常に多く、日程も多数あることがほとんどです。企業側は参加者全員からお礼メールを貰っても、読まないでスルーされてしまうことがほとんどでしょう。お礼メールを送った人をチェックするということもしないはずです。ただ、大手企業ではない、中小企業やベンチャー企業は、参加者の人数も大手企業ほどではないため、お礼メールが良い印象を与えて、選考に多少なりとも影響することもあるかもしれません。

OB・OG訪問後

OB・OG訪問は、社会人の方が学生一人のために自分の時間を使ってお話をしてくれるものです。さらに、カフェでドリンクを飲みながら、昼休憩時であればランチを食べながら話すことが非常に多いです。そして、その飲食代は社会人の方が出してくれることがほとんどです。時間とお金をかけて貴重なお話をしてくれたことに対しては、必ず「お礼メール」という形で感謝を伝えましょう。

リクルーター面談後

リクルーター面談とは、企業側が優秀な学生を早くから囲い込んだり絞り込んだりするために行う面談形式です。基本的には現場の社員が担当し、学生は1人程度、多くても5人です。リクルーター面談は実質的な選考の場であり、何度かリクルーター面談を経た後、そのまま最終面接まで進んだというケースもあります。
リクルーター面談も選考といえど、OB・OG訪問と同様に自分のために時間をかけてくれるものです。就活生側から担当社員に対して質問する時間も多くあります。労力をかけてくれたことに対して、必ずお礼メールという形で感謝の気持ちを伝えましょう。
また、リクルーター面談の評価は担当社員に一任されます。お礼メールは良い印象を与えることはあっても、悪い印象を与えることはないでしょう。少しでも良い結果に結びつけるためにも、お礼メールは送るに越したことはありません。

企業説明会後、面接後のお礼メールは必須ではない

企業説明会後や面接後のお礼メールは、必ずしも送る必要はありません。もちろん、良い話を聞けた、印象に残った説明会だったということであれば、素直にお礼メールで感謝を伝えましょう。しかし、1dayインターンシップと同様に企業説明会は参加人数が多く、メールを送った学生をチェックすることもないでしょう。面接の評価は基本的には面接内でしか評価されないので、お礼メールが選考に影響を与えることはほとんどありません(可能性はゼロではありませんが・・・)。
したがって、送ってマイナスに結び付くことはもちろんありませんが、プラスに働くこともほとんどありません。企業説明会や面接のお礼メールは、印象を良くするというよりは、感謝の気持ちの一つとして送ると考えましょう。

お礼メールを送る際の留意点

お礼メールを送るタイミングが分かったところで、次にお礼メールを送る際に気を付けるべき点について解説していきます。/p>

できるだけ早く送る

お礼メールはできるだけ早く送ることを心がけましょう。時間が空けば空くほど、お礼の意味も薄くなってしまいます。
目安は以下の通りです。
・OB・OG訪問、リクルーター面談、企業説明会、面接:できるだけ当日中、遅くても次営業日の午前中
・インターンシップ:次営業日が賢明(当日も可)
選考を課すインターンシップの場合、最終日の最後に懇親会を設けてくれることが多く、解散は夜21時になることも多いです。さらに、懇親会ではお酒が用意されていることもしばしばです。したがって、21時という時間帯の遅さ、お酒が入った状態という二つの面から、当日中にお礼メールを送る必要性はありません。

件名は具体的に分かりやすく、大学名と名前を入れる

企業の採用担当や、OB・OG訪問を受けてくれる社会人の元には、非常に多くのメールが届きます。社会人は、メールの件名を見て、目を通すべきメールか、返信が必要なメールか、見る必要のないメールかなどといった判断をします。したがって、ビジネスメールにおいて、メールの件名は非常に大切なのです。
メールの内容が一瞬で分かる件名と、大学名と名前を入れましょう。以下が具体例です。
(例)
・【本日のOB訪問のお礼】レクミー大学の山田太郎です
・5daysインターンシップのお礼(レクミー大学・山田太郎)

宛名、署名は忘れずに

ビジネスメールでは、文面の最初に宛名を、最後には署名を付けるのがマナーとなっています。
宛名には、企業名、部署、役職(分かれば)、名前を書きましょう。人事部の採用チームなど、特定の個人に送るわけではない場合は、必ずしも個人名は必要ではありません。メールの相手が部署など、相手が個人ではない場合には「様ではなく御中」を使用しましょう。
(例)
・株式会社○○
第一営業部 鈴木 様
・○○株式会社
人事部 採用担当 御中
署名には、大学名と学部学科名と学年、名前(ふりがな)、携帯電話番号、メールアドレスを書きましょう。署名では住所を書くこともありますが、就活のメールでは不要です。
(例)
○○大学○○学部○○学科3年
山田 太郎(やまだ たろう)
電話番号:090-○○○○-○○○○
メールアドレス:tarou@○○○○.me.jp

読むのがストレスにならないよう簡潔に

社会人は、莫大な量のメールを受け取るので、長々と書かれたメールには大きなストレスを感じます。場合によっては、途中で読むのをやめるどころか、最初から読まない可能性もあります。
したがって、メールの文面は伝えたい内容をできるだけ簡潔に書くことを心がけましょう。

学んだこと、感想、意気込みなどを盛り込む

企業の採用担当者やOB・OG訪問を受けた社会人は、就活生から受け取るお礼メールを見て、「テンプレートだな」と感じることが非常に多いそうです。確かにこの記事のように、お礼メールの実例が掲載されたWEBサイトは数多くあります。しかし、それをコピペしてしまうとどうしてもテンプレート的な印象を与えてしまいます。テンプレート的なお礼メールは受け取っても、あまり嬉しくないでしょう。
テンプレートを参考にするのはいいですが、必ずそこで学んだことや感想、今後への意気込みなどオリジナル性のある文面を盛り込みましょう。例えば、OB・OG訪問であれば印象に残った話、インターンシップでは学んだこと・身に付けたことです。そのような内容を書くことで、メールを受け取る側も「役に立てて良かった」などと感じることでしょう。

お礼メールの実例

5daysインターンシップ参加後のお礼メールの例

件名:【5daysインターンシップのお礼】○○大学の山田太郎です
本文:
株式会社○○
人事部 採用担当 御中
お世話になっております。
○○大学3年の山田太郎と申します。
この度は、貴社5daysインターンシップに参加させていただき、誠にありがとうございました。
5日間にわたって、実際の業務に即したワークを体験させていただき、
○○の業務の面白さ、やりがい、難しさを肌で実感することができました。
3日目に第2営業部の山田様からいただいた、
「木を見て森を見ずになっていないか」というアドバイスは、
ワークを進めるうえで大きなポイントとなっていきました。
5日間で学んだことを、今後の就職活動はもちろん、
社会人になり、現場での業務においても生かしていきたいと思っています。
また、5日間のインターンシップを通して、貴社に対する志望度もより一層高まり、
今後、貴社を第一志望として就職活動に励んでいきたいと考えております。
この度は、貴重な体験をさせていただき、誠にありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願い致します。
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○○大学○○学部○○学科3年
山田 太郎(やまだ たろう)
電話番号:090-○○○○-○○
メールアドレス:tarou-yamada@○○○○.re.jp

OB・OG訪問後のお礼メールの例

件名:OB訪問のお礼(○○大学 山田太郎です)
本文:
株式会社○○
第4営業部 田中光太 様
大変お世話になっております。
○○大学3年の山田太郎です。
本日はご多忙の中、OB訪問という形でお時間をいただき、誠にありがとうございました。
具体的な業務内容から、やりがい、業界の全体像までさまざまなことをお聞きすることができ、
大変有意義であったとともに、貴社に対する志望度がより一層高まりました。
特に、貴社で活躍していくための心得を、現場で活躍する田中様からお聞きできたことは、
私の今後のキャリアにおいて、非常に貴重な財産となるはずです。
田中様からいただいた私の志望動機に対してのアドバイスを胸に、
今後の就職活動も貴社を第一志望として取り組んでいきたいと思います。
重ねてにはなりますが、本日は貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
また、美味しいランチもごちそうさまでした。
今後とも何かとお世話になるとは思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
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○○大学○○学部○○学科3年
山田 太郎(やまだ たろう)
tel:090-○○○○-○○
mail:tarou-yamada@○○○○.re.jp

就活におけるお礼メールのまとめ

就活を続ける中でお礼メールを送る機会は必ず訪れると言ってもいいでしょう。お礼メールを送る際は、この記事で紹介したいくつかの留意点を押さえて、失礼のないように送りたいところです。また、お礼メールに限ったことではありませんが、誤字脱字は失礼であるだけでなく、相手に粗雑な印象を与えてしまうでしょう。必ずメールを送信する前に文面をチェックして、失礼の無いようにしたいですね。