企業の採用活動においてインターンシップの重要性が再度見直されつつあります。ここでは、筆者の体験をもとにインターン前に考えるべき準備やインターン参加中に意識をしたことをご紹介します。企業側がなぜインターンを積極的に受け入れるのかを理解すれば、本選考に活かせるはずです。
Summary
差が出るインターンシップの準備と本番
インターンの準備方法
みなさんはインターンをどう捉えていますか?インターンは参加の仕方を変えるだけで、最小の労力で最大の結果が得られます。これから紹介する私のインターンへの取り組みは、言われてみれば当たり前のことばかりですが、そうしたことの積み重ねが結局は近道だと思います。マジメに考えていった末の結論です。
インターン前に考えるべきこと
突然ですがインターンで成長する必要ってありますか?
グループディスカッションのお題みたいですよね。みなさん、それぞれ意見があると思います。「状況による」、というのが答えです。目的によります。では、インターンに行く目的はなんでしょう?
- ・その企業のインターンが魅力的で、毎年参加者の満足度が高い。自分もそれを味わってみたい。
- ・インターンに行くことで企業に興味があることをアピールしたい。
- ・将来的に別の会社に行きたいが、競合他社である企業のインターンに参加することで、違いをはっきりさせたい。
- ・身近にOB訪問できる社員がいないので、インターンで何とか人脈を作っておきたい。
- ・とにかく暇で、有給のインターンに参加してお金を稼ぎたい。
- ・社会を何も知らないので、就業体験をしてみたい。
大体、こんなところでしょうか。どれがよい目的でしょうか?全部です。
重要なのは、これらの目的を「事前に明確にしておくこと」です。事前に目的意識なく望んで、終わってから得た満足感というのは、幻想の成長です。
とにかく事前に、「なぜ自分はその時間をインターンというものに割くのか」考えてください。事前に目的意識をはっきりさせましょう。それがインターン準備の最大のポイントです。このポイントを押さえつつ、次に私が実際に準備していたことを紹介します。
インターン前の予習
私が具体的に実践したこと
インターン参加が決定した企業の志望度が高いことがあります。通過したことで満足しがちですが、インターン中は自分をアピールするチャンスです。よくあるのは事前準備として、会社のことを調べる研究をするというものです。それが既に実践できている人は素晴らしいですね。ここでは、私が実践していた準備方法をお教えします。
- ・採用ページででてきている社員紹介(これがある会社は多いですね)の経歴を叩き込みます。何度かインターンに参加すると、採用ページに出ていた方が実際に出てくるケースがあります。少しでもその日の前情報があれば、会話を弾ませることにつながります。
- ・過去インターンで行われていたことをチェックし、アピールできるチャンスがあるならそのためにどのような準備ができるのかチェックします。社員座談会があるのであれば、自分が聞きたい質問などは事前に用意しておきます。インターン以外にもOB訪問などで使いまわせるので、良いです。一生懸命考えた質問などは、あまり忘れません。
- ・このインターンで企業が見たいものを推測します。インターンを企業視点に立って考えます。最後の採用人数と、インターンシップの募集人数を見比べて、インターンの意味を推測しましょう。会社側も、慈善事業でインターンをやっているわけではありません。お金を払って、実際の面接よりも回数を重ねて学生を吟味できる採用活動なのです。(もちろん、インターンと本選考は無関係で、面接一発で判断する企業もあるので、情報収集は怠らないでください。それでも常に見られていると思えば何も怖くないです。)
- ・体調を管理するために睡眠をきちんととっておくことも考慮にいれます。毎朝7時に丸の内に行かなければならなかった5daysのインターンの際は、1週間ほど前から習慣を改め、歯ブラシやタオルも用意しておき、たとえ眠くなってもインターンの最中に眠気を見せないように対策を練っておきました。
- ・ありがたいことに社員の方から飲みに誘われるというパターンもあるため、最終日の夜の予定はフレキシブルにしておきます。社員の方から仕事の場を離れて話を伺う機会があることはうれしいことです。
インターンの前にできる準備を考えればいくらでもあります。考えすぎと言われますが、面接の時間よりもはるかに長い時間を会社の人と過ごすことを考えればこれくらいの準備をしていても不思議ではありません。事前の準備をしておけるのであればそれに越したことはありません。何より、それだけ本気で臨むことが本選考での自身の不安をかき消します。
インターン参加中
準備であれだけ書いていたら、インターン中もさぞかし色々できることがあるのだろうと思われるかもしれませんが、意外とそうでもありません。
インターン中はとにかく緩急を意識
インターン中は空気を読んで、学べばよいと思います。その際に私が意識したのは「緩急」です。準備があれだけあったので、それだけ準備していればインターン中はそこまで特別なことをしなくても問題なかったです。社会人としての意識を持つつもりで望めれば十分でした。また、その場を楽しんで笑顔でいることが実は最大のアピールであるとも言えます。
その中で「緩急」とはオンとオフの切り替えのことです。これは将来的に社会人になっても大事なことで、別の言い方をすれば「けじめをつける」です。
まとめ
私も様々な工夫はしましたが、インターン中、常に最高のパフォーマンスが出せていたわけではありません。
- ・インターン参加の目的を明確に
- ・準備は徹底
- ・参加中は緩急(オンオフの切り替え)を重視
これらを意識したのが自分の中で印象的だったので、紹介させていただきました。マジメすぎたかもしれませんが、盗める取り組みがあれば盗んでください!