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巷で話題の「Z世代」とは?対象世代や特徴など、Z世代を徹底解説

近年、マーケティングの世界で注目を集めているのが「Z世代」と呼ばれる人たちです。Z世代は幼少の頃からデジタル機器に触れている世代であるため、他世代と異なる特徴があります。

本記事ではこの「Z世代」について、対象の世代や特徴、消費傾向などを解説していきます。若い世代を対象にしてマーケティングを行いたい方はぜひ一読してみてください。

Z世代とは

Z世代とは、「1996年~2015年」に生まれた世代を指す言葉です。Z世代の現在の年齢は「6歳~25歳」で、世界全体では人口の約4分の1を占めています。

Z世代は他世代と異なり、スマホなどのデジタル機器の扱いに長けています。

日本では少子高齢化が進んでいるため、人口面で考えると高齢者相手の事業が利益を得やすいと思われがちです。しかしネットが浸透した現代社会では、Z世代など若い年齢層をターゲットにした方が良いこともあります。そのため彼ら向けの商品開発・マーケティングを行う企業が増えてきています。

参考:ミレニアル世代とZ世代 – その違いとは?

Z世代以外の世代を表す用語

Z世代以外にも、世代を表す用語がいくつかあります。代表例は下記の2つです。

  • ミレニアル世代
  • X世代

ミレニアル世代

ミレニアル世代は「1980年~1995年」に生まれ、2021年に「26歳~41歳」になる世代を指します。

Z世代と同様に、デジタル機器の発展の中で育ってきましたが、最初から現代のスマホやネットなどの技術を使っていた訳ではありません。例えばミレニアル世代の大半はガラパゴス携帯の利用から始まり、徐々にスマホになった流れです。技術の進化を目の当たりにしてきた点が、ミレニアル世代の特徴です。

また、ミレニアル世代の人たちは比較的好景気の時代に幼少期を過ごしました。

このような背景もあり、Z世代の人よりも「理想主義」的な人が多いです。

安定した仕事よりも、起業したり海外の企業に就職するなど、チャレンジングな行動に出る人が多数見られます。

現在、登録者数が100万人を超えている著名なYouTuberたちが、軒並みミレニアル世代である点も、上記に挙げた特徴と関連があると考えられます。

X世代

X世代は「1965年~1980年ごろ」に生まれた世代で、日本では「団塊ジュニア」と呼ばれることが多いです。現在、企業や公的機関で高い地位についている人の多くは、X世代の人たちです。

団塊ジュニア世代は、社会人になったタイミングで携帯電話・インターネットなどの新しいテクノロジーが広まりました。X世代はテクノロジーに適応できた人・できなかった人の差が激しい世代でもあります。

Z世代の特徴

Z世代の特徴として、下記の点が挙げられます。

デジタルネイティブ

物心ついたときからパソコンなどのデジタル機器に触れているため、操作に慣れています。デジタル機器に囲まれて育っている点は、他世代との違いです。

彼らが中学生・高校生の頃には、スマートフォンが既に普及していました。従来のガラケーは少数派で、初めて持つ携帯がスマホの人が多いです。彼らは学生の頃からスマホでの情報収集や・買い物・ゲームに慣れ親しんでいるのです。

そしてメールや電話よりも、SNSのDM・コメント機能を使って友人とやり取りする人が多いです。

また、弊害としては

  • スマホ依存
  • ネット以外のメディア(テレビ・新聞・雑誌等)情報に触れる機会が少ない
  • 炎上を目の当たりにしているので慎重にSNSを使用する

があげられます。

新しい技術への適応度が高い

デジタル環境の急速な発展と伴に育ってきたため、新しい技術に対して適応度が高く、抵抗感が少ない傾向にあります。「まずは使ってみる」といったスタンスで、新製品・技術に触れる人が多い点も、Z世代の特徴です。

多様性を重視する

多様性や意見の違いなどを重視します。SNSの世界では、個人が自由に発信できます。特定の意見や観点に縛られることは、Z世代にとって歓迎すべきことではありません。

また、SNSを使ったいじめ・トラブルを見てきた人も多いため、仲間外れや攻撃に抵抗感を持つ人も多いです。「誰も排除されない、自由な世界」を重視している点もZ世代の特徴です。平和的な思考を持った世代ともいえるでしょう。

Z世代の消費傾向

他の世代と異なり、「SNS投稿」や「ネット上の口コミ」を参考に商品・サービスを決める傾向にあります。テレビCMや雑誌の特集に感化されるZ世代は少数派です。若者たちのテレビ離れ・雑誌離れが原因とも言えます。

彼らはSNSでフォローしている芸能人やインフルエンサーに強く影響を受けるため、

プロモーションとして芸能人やインフルエンサーを起用し、SNS上で商品・サービスを紹介してもらう企業が増えてきました。

自分にとって価値のある商品・サービスであれば、積極的に購入していく点特徴です。「とにかく購入する」というよりも、一つ一つの商品・サービスを吟味して購入する傾向にあります。

Z世代の仕事に対する考え方

彼らは幼少期・学生時代に「リーマンショック」を経験しており、経済不況による日本全体や両親の財政困難を目の当たりにしています。

このような影響もあり、Z世代の仕事に対する考え方は「やや保守的」となっています。

新しいテクノロジーに触れている分、起業に積極的な人が多いイメージですが、実際は安定志向で働きたいZ世代が多数派のようです。便利なデジタル機械に触れて育った分、「現状の生活環境で満足」と考える人が多いのかもしれません。

ミレニアム世代よりも「未来志向」で「現実主義者」との分析もあります。

参考:スマホは銃より強し 背後に迫るZ世代

Z世代が仕事で重視すること

Z世代の仕事に対する価値観を把握することは採用活動においても重要です。

彼らが仕事で重視している点として、下記が挙げられます。

社会貢献ができる

「社会貢献ができる仕事をしたい」と考えている人が多いです。インターネットの普及により、世界各国のニュースや日本の社会問題について知る機会が多かったと推測されます。

安定して働ける

仕事・企業選びでは「やりたいこと」と同じくらい「安定して働ける」を重視しています。必ずしも「安定して働ける=大企業に就職する」ではなく、企業の理念や社風等がマッチしているか判断する傾向にあります。

魅力的な社員が多い

「どんな人と一緒に働くか」も大切です。

たとえ仕事内容が希望通りでも、対人関係がうまくいかなければ辞める可能性が高いです。

またZ世代はハラスメントに対しても敏感で、風通しが良い職場を強く望みます。

平等にコミュニケーションがとれる

SNSを通じた自由な発信・発言に慣れている点もあり、企業組織の中でも自由なコミュニケーションを求める人が多いです。年齢や立場、性別に関係なく、自由に発言ができる多様性のある会社が人気を集めるといってよいでしょう。

参考:注目を集める「ジェネレーションZ」とは? 

Z世代を対象にしたマーケティングのポイント

Z世代を対象にしたマーケティングのポイントを記載します。

実用性の高い商品・サービスを重視する

Z世代は、実用性の高い商品・サービスに対して魅力を感じます。不況下で育ったため、高級感やブランドに対して、そこまで興味を示しません。それらににお金を払うほど価値を感じていないと考えてください。Z世代向けの商品・サービスを企画する際は、実用性を重視しましょう。

サブスクリプションを活用する

Z世代に人気なのが「サブスクリプション」と呼ばれる、月額費用を支払えば無制限に利用できる形態のサービスです(通称サブスク)代表例として、「Netflix」「Amazon Prime」「Spotify」などが挙げられます。コストパフォーマンスが高い点も、サブスクがZ世代に人気である理由です。

アナログな商品がヒットすることもある

昔ながらのアナログな商品に魅力を感じる人も多いです。例えば平成に流行った「フィルムカメラ」です。デジタルカメラ・スマホカメラの方が手軽に撮影できますが、あえてフィルムカメラにして、写レトロさを楽しんでいるようです。昔ながらのアナログ商品が、Z世代から支持を集めて再ヒットする可能性は大いにあります。

まとめ

Z世代は、小さい頃からスマホやインターネットに触れて育ったデジタルネイティブ世代です。Z世代の特徴を踏まえた上で採用活動を行っていくことが、今後の採用を成功させる上で重要になってきます。

デジタル機器に触れて育ってはいますが、仕事に対する考え方は保守的な人が多いです。「安定して長く働きたい」という考えが先行しており、起業・頻繁な転職に対してはあまり前向きではありません。この点、企業側としてはZ世代を採用しやすいと言えます。

本記事で解説したZ世代の特徴を参考にして頂き、採用活動に活かしてみてください。

参考記事

https://mtame.jp/marketing_foundation/Generation_Z/

https://www.salesforce.com/jp/blog/2019/12/how-millennials-and-gen-z-are-different.html

https://www.criteo.com/jp/blog/%E3%83%9F%E3%83%AC%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%AB%E4%B8%96%E4%BB%A3-vs-z%E4%B8%96%E4%BB%A3/

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