萬事入精
文殊院旨意書前文の言葉「商事は言うに及ばず候へ共、万事情(精)に入れられるべく候」
商売はもちろんのこと、全てに心を込め細かいところまで気を配ること、何事に対しても誠心・誠意を尽くす。
信用確実
第一条は、住友の事業発展の基盤が「信用と確実」にあること、すなわち「常にお客さまやお取引先、更に広く社会からの信頼に応える」ことが最も大切である。
不趨浮利
第二条は、社会の変化に迅速・的確に対応して適正利潤を追求するために常に事業の興廃を図る積極進取の姿勢が重要であることを謳った上で、「浮利を追って軽率、粗略に行動する」ことを強く戒める。『浮利』とは、「目先の利益や安易な利益追求」のことで、「道義にもとる不当な利益」の意味。