貿易保険は輸出・投資・融資等の対外取引に伴うリスクをカバーする公的な保険制度です。
NEXIは、貿易保険事業を手掛ける国内唯一の組織であり、職員数260名程度と小規模でありながら、
年間約8兆円もの保険引受を実施する少数精鋭の政府系機関です。
資源・エネルギー・食糧の安定供給に資する案件、中小企業の海外展開支援、インフラ輸出支援等、
国と連携しながら政策実現に貢献しています。
ビジネスにおける国際取引は、恒常的にあらゆる次元で行われていますが、ビジネスが存在する限り、
また世界情勢が変動を続ける限り、世界の経済発展とともに、「リスク発生」の可能性を秘めています。
「リスク対応」は、海外で挑戦する日本企業と日本経済の発展にとって重要な意味を持ちます。
海外取引におけるリスクのうち、公的機関であるNEXIが扱うものは、
特に想定が難しく、その規模も大きいという特徴があります。世界の歴史に残るような有事の際、
幾度となく貿易保険は日本企業の支えとなり、その海外展開とともに歩んできました。
これからもNEXIは、日本企業と日本経済の発展の一翼を担う機関として必要とされる存在であり続けます。
「貿易保険」は1950年の戦後復興期、日本企業の海外展開を支援するため、日本政府によって作られた制度です。
2001年に日本貿易保険(NEXI)が設立されてから、貿易保険事業はNEXIに移管していますが、
「日本企業の海外展開支援」という最大の目的を達成するため、日本政府と一体となり政策実現に取り組んでいます。
2015年から新卒採用を開始し、2023年までに約90名の新卒職員が入社しました。
今では、組織全体の4割程度を新卒入社職員が占めるほどに、若手職員の活躍の幅が広がっています。
若手のうちから、国際会議への出席、日本と海外政府との交渉、数千億円にも上る大型案件の担当等、
ダイナミックでグローバルな仕事を経験することができます。
NEXIでは、各職員が担当する業務に精通し、専門的な知識・経験を身につけることに重点をおきながら、
それが特定分野のみに偏ることのないよう、会社全体の業務について幅広く知識・経験を得る機会を設けています。
制度の一部をご紹介します。
■メンター制度(新卒1年目のみ対象)
新卒1年目職員を対象に、異なる部署の先輩職員が1年間メンターとなり、
業務や社会人生活などに関する相談相手としてサポートする制度
■社外トレーニー制度
新卒でNEXIに入社した職員が外部で視野を広げることを目的に、
最大数年の間、中央省庁・政府系機関・民間企業・海外国際機関等へ出向・派遣する制度
■自己啓発研修
自己研鑽に取り組む職員に対し、資格取得・保持にかかる金額の8割を会社が負担。