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    会社、社員のすべてをどう発信していくか。人事部が背負う大きなテーマだと思います。

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    柴田晴香
    採用・人材開発統括部
    人材採用部 採用企画課

    組織ありきではなく、常に自立心をもってチャレンジ。

    まず、現在の主な業務を教えてください。

    私が所属する人材採用部採用企画課は、会社のビジョンに沿った人材戦略をどのようにして採用していくのか、具体的なアクションに落とし込んでいくのが主なミッションです。新卒採用としての新たな取り組みや、過去の採用実績、データをもとに、様々な仕掛けを仕込んでいきます。また、毎年一定数、海外からも優秀な人材を採用していて、チームリーダーとして実際に現地に出向き、全体の企画から実行までを担当しています。

    経営戦略の根幹をなす重要な業務ですね。入社以来ずっと人事部ですか。

    2013年の入社以来人事の採用担当をしています。ただ、当初は採用推進課といって、採用企画課で立てた戦略をもとに、就活生と向き合い、自社の業務やビジョンを発信していく第一線での業務でした。そのためには会社の理念やビジョン、業務をしっかり把握していなければならなかったので、それはそれで毎日が勉強でした。ソフトバンクは変化の激しい会社でもあるので情報のキャッチアップには日々苦労しました。特に私はアメリカの大学に通っていたので、日本での就活経験もなく、日本の企業や新卒採用事情についてあまりよく知らず、まずはそこから勉強という感じでした。

    どのように克服されたのでしょうか。

    とにかく毎日のように現場の社員から情報収集をしました。表面的に分かっている事業でも、現場レベルで就活生に話ができなければ意味がありません。また世の中の動きも知る必要があるため、新聞はもちろん様々な分野のニュースを見て話題になっていることから学生が興味を持ちそうなものを勉強しました。苦労も多かったですが、周りの先輩方のサポートで真剣に自分のミッションに対して楽しみながら向き合い続けることができました。 1年目の時に「あなたは、まだ組織に何も貢献できていない」と、はっきり言われたこともあります。会社の看板として表に立つということの責任の重大さも当時の先輩が教えてくれました。先輩達はプロ意識が高く、自分にも他人にも厳しく、チームを大切にする人達でとても憧れるものがありました。その経験があって今の私があるので、その精神を引き継ぎ、常にチャレンジ精神をもち、自らの足でリスクを背負って歩みたいのです。

    そうした自立心は小さい頃からの資質ですか。

    子どもの頃から好奇心旺盛で、なんでも勝手にやっていたというのはあります。両親からは常に「自分の好きなことを頑張り続けなさい」と言われていました。やるからには「継続」。ここだけは厳しかったです。特に好きで始めたことに関してはちょっと嫌になったからといって途中で投げ出すなんてありえなかったですね。

    中学の時にオーストラリアに留学させてもらったのも、アメリカの大学に行ったのも、その表れだと思います。育った環境も影響しているのかもしれません。米軍キャンプのある街で育ったせいか、海外の人がとても身近な存在でした。小学校2年生の時、家のお向かいにアメリカ人のファミリーが引っ越してきたんです。そこに金髪の同い年ぐらいの女の子がいて、もうバービー人形みたいにかわいくて、絶対この子と仲良くなる!と決め、まずは子供用の英語辞書を母に買ってもらい、ECC ジュニアに入って英会話のレッスンを始めました その子と仲良くなりたい!ただそれだけで英語を習得したいと思ったんです。

    英語を習得するには絶好の環境ですね。

    そうですね。その子の家に遊びに行くようになって、家族同然のお付き合いが始まり、自然と英会話を身につけていきました。私が勝手に仲良くなってしまったので、私の両親も英語の勉強が始まりました。(笑)キャンプ内のスーパーやバーガーショップ、豊かな緑に囲まれた住居など、日本にはない別世界を目の当たりにして、海外への興味もますますふくらみ、将来はこんな環境で生活してみたいなぁ、と憧れを抱くようになりました。高校は地元でしたがアメリカの大学に入学したのは必然でした。両親もそのつもりでいたみたいです。

    アメリカでの充実した生活の中、ソフトバンクと出会う。

    大学では何を専攻されていたのですか。

    カリフォルニアの大学で子供の発達育成について学びました。発達課程で起きる様々な現象を心理学的に解明し、より効果的な教育方法を見出すことを目的とした学問です。子どもの脳の発育と第二言語習得時期の相関など、興味深いテーマが目白押しでした。

    私も自分の子供が生まれたら絶対にバイリンガルにする、と決めています。

    留学生活はどうでしたか?

    そうですね。念願のアメリカ!ということで最初はとにかく楽しくて仕方がありませんでした。アクシデントやハプニングも笑い飛ばせて・・・。ホームシックになったのは留学してから半年後。これからここに数年住むのか・・・と考えたら涙が出てきたこともありました。当時は周りの限られた友人しか頼ることができなかったので、辛い時間も多かったですが、必ずアメリカの大学を卒業する!という目標があったからこそ、辛くても前向きに一つ一つ課題をクリアにしていきました。気が付けば自分も完全にアメリカ人化していて(笑)住めば都ってこういうことか、と実感しました。

    最初にお世話になったホームスティ先も1ヶ月で出て、同い年ぐらいの子たちと共同生活をしましたがそこでも面白い体験をたくさんしました。

    すごい経験ですねえ。ルームシェアはどうでしたか。

    最初はアメリカ人やフランス人たち5人でルームシェアしました。国も価値観もすべてが違う人同士が一緒に住むというのは本当に大変でした。日本食を作ったら匂いが臭いと文句をいう人、家にボーイフレンドを毎日の様に呼んでほぼ一緒に住んでいたも同然なのにその分の光熱費を絶対に払ってくれない人、部屋を汚しっぱなしの人、「炊飯器でご飯を炊いたから、みんなで食べていいよ」といっておいたら、フランスのルームメイトがご飯をザルにあけて水で洗ってたなんてこともありました。今思い返せば笑い話ですが、当時の余裕がない私にとっては地獄でした。(笑)

    そんな柴田さんがソフトバンクに入社したきっかけは何だったのでしょう。

    大学3年の時にボストンでバイリンガルのためのキャリアフォーラムがあったんです。日本でいう就活生の合同説明会ですね。そこで、ソフトバンクに出会い、会社の文化や性格が私と似ていると思ったんです。具体的なグローバル戦略やビジョン、方向性に共感できたし、ここなら面白いことが起こりそう、と。でも、決め手となったのは弊社常務執行役員の青野との出会いです。この人がいる会社で働きたい!と思いました。

    どんな人と一緒に仕事するかは、大事なポイントですね。

    大きいと思います。どんなパッションをもった人がいるのかということが入社前にわかると、就活生にとって大きな動機付けになりますよね。いま、人事の採用担当という当時とは逆の立場にいるわけですが、改めて情報発信は大事だと思います。

    人事の役割はますます広がりそうですね。

    人事という部署は、会社の看板を背負っているようなところがあります。会社のブランドや社員すべてが商材です。とくに、社員は会社の理念やブランドを体現する存在ですから、これを就活生や世の中にどう情報発信していくのかは重要なテーマだと思います。

    今後は、そのあたりがご自分のビジョンになりそうですか。

    もちろん、人事としてキャリアを積んでいくことは見据えていますが、その先にもっと大きなビジョンが見え隠れしているんです。例えば女性の活躍。よく日本はアメリカと比べて女性の活躍する場が少ないというじゃないですか。でも、環境のせいにしていたらいつまでも変わらないですよね。会社や環境ありきではなく、自分自身でどうキャリアを描き実行していくか、ようはマインドだと思うんです。会社の中で埋もれていたり、目標を見失っていたりしている人をモチベートできる存在になりたい。多くの女性のロールモデルになれるよう覚悟を決めて邁進していきたいですね。

    仕事をどう楽しむか、女性としてどう価値を発揮していくか、考えるだけでワクワクします!

    これからも自分の人生形成、キャリア形成は主体的に、好奇心旺盛に楽しんでやっていきたいと思っています。