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    何が世の中を良くしていくのか、それは人や企業の理念だと思うのです。

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    源田泰之
    人事本部
    採用・人材開発統括部
    統括部長

    「やりたいこと」を実現するためにまず「できること」を徹底する。

    現在、源田さんが関わっている業務について簡単にお教えください。

    新卒採用、中途採用を含めた採用全般と人材開発に携わっています。人材開発に関しては、人材育成機関として各種研修を提供するソフトバンクユニバーシティと、新規事業提案制度であるソフトバンクイノベンチャー、そしてソフトバンクグループ代表の後継者発掘・育成を目的としたソフトバンクアカデミアを担当しています。すべての施策には年齢に関係なくチャレンジOK。ソフトバンクイノベンチャーやソフトバンクアカデミアは毎年新入社員からもたくさんの応募がありますし、年次にかかわらず実力で勝負できます。

    幅広い領域を担われているのですね。どんな経緯で担当することになったのでしょうか。

    営業経験を買われて全国の販売スタッフ育成を担当していましたが、2009年から全社員を対象にした研修機関であるソフトバンクユニバーシティを任されることになりました。ソフトバンクユニバーシティの大きな特徴のひとつとして「社員認定講師(ICI)制度」があります。社員自らが「研修講師」となり、自分の知識やノウハウを他の社員に伝承していく制度です。それまでは研修というと社外の講師ばかりだったんです。ある時、社外講師によるリーダーシップの研修に参加したことがありましたが教え方は素晴らしいですが扱うテーマは机上の理論中心で、「ソフトバンクグループの社員には、現場で培われたより実践的なノウハウが生かされた研修の方がいいのではないか」と考えました。それなら、社内で適任の講師を探そうということになりました。

    それで、社内で講師を募ったわけですね。

    リーダーシップ研修はリーダーシップを発揮している社員が講師をやる。マネジメント研修はマネジメントができている社員が教える。財務関連は社内の財務担当者がやる。そういうシンプルな制度として始めました。現在は約9割の研修を内製化し、実務経験者によるリアルな研修ができるようになったことで社員の満足度が上がると同時にコストが下がりました。今では社内認定講師による研修の年間受講者は約1万人、またeラーニングの受講回数は190万回を超えています。

    研修講師の内製化を反対する方はいなかったのですか。

    それは、いましたよ。それで屈していたらやりたいことは実現しません。実は、ぜひ講師をお願いしたいという社員には、社内講師を募集するから応募してくださいとあらかじめ頼んでおいたのです。いわば、仕込みですね(笑)。でも、結局は100人くらいの応募があった。反対する人はいても応援してくれる人もいるのです。だから、壁にぶちあたってもできることを最大限やり続けることが大事です。そういうことを愚直に続けていくとその壁を乗り越えられることがあります。

    できることを愚直にやる、ということが自己実現のカギといえますか。

    「やりたいこと」と「できること」を分けることが大切です。「やりたいこと」を実現するためにまずいま「できること」―、つまり強みを徹底的に実践して「やりたいこと」につなげていく。例えば、チャレンジしてみたい仕事があっても、ただやりたいから担当させてくれといっても会社はやらせてくれません。自分の強みと今持っているアセットを活かせば、「私がやればこういう成果をあげられる」と、周囲を説得することではじめてやりたいことを実現できるのだと、これまでの経験から確信しています。

    そうした志向は若い頃から持ち合わせていたのですか。

    新人の頃から、コストを圧倒的に超える成果をあげるんだという意識は強かったですね。根底にはすごい負けん気があるんです。自分より営業成果が出ている社員をみるとくやしくて仕方なかったですね。だからめちゃくちゃ働いてましたよ。誰よりも早く会社に来て、誰よりも遅く帰るという毎日でした。

    年間1000人を超える人と会うことで、見えてきたもの。

    影響を受けた方はいましたか。

    人事トップの青野常務執行役員には大きく影響を受けています。ある日言われたんです。「人からの誘いを絶対に断らず、とにかく人に会いまくれ。それを3年続ければ人生変わるぞ」と。

    それを実践されたのですか。

    私は本来人見知りなんですよ。それでも苦手な人と二人で飲みに行ったり、若くして活躍されている経営者を片っ端から訪問し話を伺ったり、有識者が集まる敷居の高い会合にもどんどん出たりして、平日週5日は飲みになりました(笑)。年間でご一緒した方は300人を超えると思います。カンファレンスやソフトバンクアカデミア、面接で会った学生も入れると年間1000人以上の方と会っているのではないでしょうか。これだけの人と会っていると、国籍や年齢、性別、仕事、役職など、肩書きみたいな表層的なことに興味がなくなりましたね。人は強い思いや理念をもっているかどうかです。

    それほど、強い思いや理念は大切なのですか。

    人も企業もそうだと思います。ソフトバンクの経営理念は「情報革命で人々を幸せに」というもので、私は素晴らしいと思っています。この理念に共感する、同じように強い思いを持った人たちが集まってソフトバンクになっている。資本関係や雇用契約による関係より、理念や思いによる相互の結び付きの方がはるかに強固になる時代がきています。果たして何が世の中を良くしていくのか、それは理念だと思うんです。

    そんな強い思いを持った学生にメッセージをお願いします。

    これまでは、孫正義がつくった事業を成長させていくのが社員のミッションでした。でも、これから20年、30年先のソフトバンクの礎となる新しい事業をつくっていくのは、まさにこれから入社する若い世代です。だから、皆さん自身はどんな未来を目指しているのか。その実現のためにソフトバンクで何をしたいか。皆さんの中にある強い思いをぜひ聞かせてほしい。会社から与えられた課題を解決するのではなく、自ら課題を発見し、ソフトバンクだけでなく世の中に貢献していってほしい。これから、会社の概念や枠組みが大きく変わっていきます。国家を超えるような巨大な組織も次々と生まれることでしょう。そんな新しい時代に変革をもたらす熱いハートをもった方々にお会いしたいと思っています。