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    やりがいのある仕事は、
    面白いと思うことの延長線上にある。

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    江木信介
    国民生活事業本部
    融資企画部 融資企画グループ
    グループリーダー代理

    学生時代にキャリアを選択する上で大事にしていたことを教えてください。

    大切にしてきたのは、面白いことをやりたいということ

    自分の中でずっと大切にしてきたことは、面白いことをやりたいということです。選択基準や行動指針も面白いか面白くないか、という観点を大事にしています。その価値観が明確になったのは社会人になってからです。仕事を始める前と後では、物事を選択することの重さが全然違います。学生時代の選択は、すべて自分だけに帰着します。しかし、仕事を始めてからの選択は、上司や仲間、組織、お客さまなど、多くの人に影響を及ぼしますので、一つ一つの選択がより大きな意味を持つようになってきました。

    正しさを導く論理性に面白さという個性をプラスする

    なぜ、面白いという選択基準を大切にしてきたのか。現在、仕事をする上で何かを選択することの目的は、組織のミッションを実現することです。例えば、選択肢が2つあったとしたら、より大きな成果を生み出せる方を選択するでしょう。このとき、どちらの選択肢が正しいのかを論理的に考えれば、多分みんな同じ結論になると思います。それでは、みんなが同じことをするから大きな成果は期待出来ないかもしれません。そこで、論理的な思考に、面白さという個性をプラスすることによって、ほかと差別化が図られる結果、大きな成果を出す可能性が高くなる。だから今もなお、面白いという価値観をとても大切にしています。

    それを大事にしたいと考えるようになったきっかけは何でしたか。

    様々な土地で、色々な経験を経て自然と備わった価値観

    私の父が転勤族だったので、子供の頃から引っ越しばかりでした。中学生の頃までに10回くらい転校しているほどです。様々な土地で、様々な友達とふれ合う中で自然と備わった価値観です。明確なきっかけがあったわけではありません。面白い方を選ぶというのは、ある種の個性を重んじることだと思うので、新しい出会いを重ねる中で、子供ながらに培った知恵なのかもしれません。

    学生時代の就職活動はどのように行いましたか。

    自分のやりたいことがわからずに就職活動を開始

    大学時代は法学部でした。と言っても、法曹を目指していたわけではなく、ただ何となく付属校から人気のあった学部に入ったという感じです。学生時代は、他の学生と同じように、勉強にサークルにアルバイトと一通り経験しましたが、心から夢中になれることはありませんでした。キャリアの選択についても、就職活動を開始して初めて考えたくらいです。会社説明会に参加したり、OB訪問をしても、自分の進路の決め手になるほどの面白さは見出せませんでした。自分のやりたいことがわからない。それならば、誰かの面白いことをサポートすることで、自分もその面白さに関わることができるのではないかと考え、多くの企業を支援する金融機関が視野に入ってきました。

    お客さまを助けることを目的にした金融機関があった

    金融機関のお客さまは非常に多様です。規模の大小、歴史の深浅だけでなく、ビジネスモデルや技術、ノウハウに違いがあり、地域・社会とのつながり方も異なる様々な企業を、金融の面からサポートできる。会社説明会などでそのような話を聞き、面白いと思うようになりました。就職活動中は、民間金融機関も選択肢にありましたが、就職活動を通じて、政策金融機関である日本公庫と民間金融機関には、大きな違いがあると考えるようになりました。それは、日本公庫が企業のサポートそのものを目的とする一方、民間金融機関は、企業をサポートする際に、自社の利益や事情も考慮しなければいけないということです。どちらも、企業をサポートするという点では同じですが、日本公庫の方が、企業に寄り添って深く関わっていけるのではないかと感じました。

    最終的に入庫の決め手になったことは何ですか。

    家族経営のような小さな事業者を助けられるのは日本公庫だけ

    入庫10年目くらいの先輩職員とお会いして、色々と相談に乗っていただいたことが最終的な決め手となりました。地域の身近な商店から先端技術を開発するベンチャーまで、また、志ある起業家から伝統を守る老舗まで、全国各地の多くの中小企業を支えているということ。そんな金融機関は日本公庫だけ。ONE & ONLYだよとの言葉をいただいたのが印象に残っています。

    働き始めてから入社前とのギャップはありましたか。

    クールな方が多いかと思いきや、人間的で温かい方ばかり

    クールな方がITを駆使してバリバリ仕事をしているのが金融のイメージでしたが、人間的で温かい方が多かったです。チーム意識が強く、それぞれの役割をみんなが支え合いながら全うし、全体の成果につなげていく感じです。お客さまである経営者のイメージもかなりギャップがありました。入庫する前の経営者像は、何でも知っていて金融機関から巧みに融資を引き出す、というイメージでした。しかし、実際は財務に関して十分な知識を持たない方や、借入れにも慣れていない方も多くいらっしゃいます。そうした方々から、企業の強みや課題を引き出し、サポートすることが仕事のやりがいに繋がりました。

    お客さまに寄り添いビジネスの潜在力を引き出す姿勢

    入庫して最初に配属されたのは三重県の津支店でした。そこで、あるサービス業を起業しようとする方から融資のご相談を受けたのですが、そのビジネスモデルが聞いたことのないもので、十分な収益を確保できるだけのマーケットがないのではと考えました。しかし、上司にその話を相談すると「予断を持つな」と言われたことを今でも鮮明に覚えています。先入観だけで否定せずに、そのビジネスのマーケティング調査などをしっかりと行い、事業の可能性を見出すこと。それこそが日本政策金融公庫の仕事だと言われたのです。そこまで、お客さまに寄り添うというのは想像以上でした。

    今後はどのようなキャリアを歩んで行きたいですか。

    ソーシャルビジネスのリーディング・サポーターとして

    少子高齢化や待機児童問題、地域の過疎化、環境悪化など、社会が抱える課題の解決に、ビジネスを通じて取り組んでいる社会的企業やNPOをサポートすることができるよう、ご利用しやすい融資制度を企画することが、今の私の仕事です。ソーシャルビジネスと呼ばれるこうした事業を起業する方や経営する方を、融資によってサポートすることは金融機関として当然ですが、資金面に限らない様々な経営上の課題を、情報面からサポートすることも重要です。ソーシャルビジネスは、他の事業と比較すると、金融機関とのお取引がない方が多い分野ですので、日本公庫のことを知らない方も少なくありません。日本公庫をソーシャルビジネスのリーディング・サポーターとして全国各地に浸透させていくことが、今の目標です。

    自身のキャリア選択に迷っている学生へのアドバイスをお願いします。

    会社を選ぶのではなく、やりがいのある仕事を選ぶ

    就職活動は、自分にとってやりがいのある仕事を見つけることではないでしょうか。もし、“仕事”の中身ではなく、ブランドや知名度、待遇等のステータスで会社を選んだとしたら、全く興味を持てない仕事をすることになって、いずれ後悔するかもしれません。私にとって、やりがいのある仕事は、面白いと思うことの延長線上にあると考えていました。自分のやりがいとは?人生を通じて何をやりたいのか?まずはそこから考える必要があると思います。やりがいのある仕事を見つけることができたなら、きっと豊かなワーキングライフを送ることができるはずです。