在籍していたOBやOGも豊富、同期も就活に対する動き出しが早い慶應生。他の大学に比べてその情報量の多さは、かなりアドバンテージです。では、慶應生は就活においてどのような方法で情報を集めているのでしょうか。慶應に通う筆者が実体験を元にお話しします。
Summary
インターン情報を得るには
3年生になると、6月頃から急激に活発になるインターン戦争。右も左もわからないという方が多いはず。そんな時、実は就活エージェントが主催している合説だけでなく大学の学生部でも情報を得ることができます。また、全塾ゼミナール委員が主催している業界講演会も重要な情報源です。
学生部の就職・進路支援担当
3年生以上の方は三田キャンパスの学生部にある就職・進路支援担当ブースに足を運んでみてください。そこには官公庁をはじめとする団体が学校に対して直接募集をかけているインターン情報があります。奥の棚に情報が一覧になって置いてあります。慶應生なら誰でも閲覧できるので、思いがけず興味のあるインターンに出会えるかもしれません。
業界講演会
全塾ゼミナール委員、という各ゼミから選抜された学生が所属している団体は毎年10月~12月に様々な企業を招いて「業界講演会」を行っています。ほぼ毎週、水曜〜金曜の間の5限後、三田キャンパス南校舎のホールで講演が開催されており、学生証を提示すれば誰でも参加できます。コンサル業界、マスコミ業界、航空業界、損保業界など人気の業界が数多く揃うため、立ち見が出ることもあります。授業後に簡単に立ち寄ることができ、様々な業界の特徴やインターン情報について知ることができます。
本選考の情報を得るには
続いて、4年の3月から本格化する本選考についてです。インターンシップとは異なり、様々なルートや職種が出現して複雑化する本選考。まさに就活の本選考は情報戦です。慶應の学生はどこから情報を得ているのでしょうか。
サークルやゼミの先輩
やはり、友人に聞いても圧倒的に多いのがゼミの先輩やサークルの先輩から情報を集めるという意見です。直属の先輩ということもあり、選考内容やリクルーターが付く条件など事細かに教えてもらうことができます。筆者自身、サークルやゼミの先輩にはお世話になりました。優秀な先輩が多く、かつ所属人数が多いという慶應の特権だと思います。
同期と情報交換
意外と多いのが、同期との情報交換です。周りには同じような業界や企業を受けている同期も多く、彼らと「今、ここの企業のこの面接を受けている」「あの企業ではこんな質問をされた」という情報をお互いに話すことが多かったです。場合によっては、サークルの中で同業界を目指す人のグループが作られることもあるんだとか。映画「何者」のようにならなければいいですが…。
サークル・ゼミで冊子が作られていることも
サークルやゼミで先輩から後輩に向けて就活対策本の冊子が作られることもあります。特に慶應では他の大学に比べてその割合が高いそうです。先輩たちがどのようなスケジュールで就活をしたか、どのような企業を受けていつ頃内定が出たかなども書かれています。
筆者のゼミでは先輩からリクルーター制度がある企業とその条件が一覧になったエクセルのデータが送られてきました。皆さんも自分が所属する団体でそのようなものがあるか確認してみるといいでしょう。
OB・OGと連絡を取るには
続いて、こちらも4年生になってから本格化するOB訪問やOG訪問。しかし、大学に所属していた先輩とどのようにして連絡をとればいいのでしょうか。慶應の独自システムについて解説します!
学生部のOB・OG検索システム
一番利用している人が多いのが、学生部のOB・OG検索システムです。過去3年以内の卒業生を入社した企業などから検索することができます。まず、学生部の就職・進路担当に訪れるとパソコンが数台並んでいます。
そこで訪問したい先輩を見つけると、「認証コード」を発行することができます。そして、自分のパソコンやスマートフォンからkeio.joにログインしてその認証コードを入力すると、先輩にメールを送ることができます。
ただし、先輩がkeio.jpのメールボックスを見ていないことが多く返事をもらえたことはありませんでした。そのため、サークルやゼミにつてがある方はそちらを利用することをおすすめします。
三田会
慶應を卒業した人・現役の学生など様々な人が所属している三田会。出身地などに分けられ、全国でいくつもの三田会があります。自分の出身地の三田会に今から入会し、そこからOBやOGとの繋がりを作るのも1つの手です。職種・企業別の三田会もあるので、自分の行きたい企業の三田会に連絡を取りOB訪問のお願いをしてみるのもいいかもしれません。ですが、この職種別の三田会はあくまで社会人同士が交流する場のため断られることも多々あります。
三田会の情報はこちら
社会情勢を知るには
就活でよく聞かれる質問の中に「最近の気になるニュースは?」という質問があります。そんな質問にもすぐに答えることができるように、特に経済に関するニュースはチェックしておく必要があります。実は、慶應の学生は無料で様々な新聞が読めるんです!
keio.jpから日経が読める!
keio.jpからログインすると、塾生は全員日経テレコンというサイトを無料で見ることができます。メディアセンターの電子ジャーナルデータベースを選択してみてください。日経テレコンでは日本経済新聞をはじめとし、その関連会社の記事を全て閲覧することが可能です。企業名で検索することもできるので、使わない手はありません。
「陸の王者」として就活しよう
意外と活用している人が少ないですが、慶應は就活生にとって使えるサービスを数多く提供しています。ぜひ情報戦を制して「陸の王者」になりましょう!