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ワーキングマザーの視点から、
新たな商業施設やオフィスを提案したい。

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Profile

森野愛
都市開発事業本部
商業施設事業部
事業二課

保育園の企画・運営からデベロッパーへ転職。

森野さんは、保育園の企画・運営の会社から転職されたとお聞きしています。前職では、どのようなキャリアを積まれたのでしょうか。

新卒で入社したベンチャー企業で、保育園の用地取得から設計、開業、運営と一連のプロセスに関わっていました。用地取得から開業まで最短で半年というスピードで何件もの保育園開業に携わり濃密な2年半を過ごしました。もともと大学時代は児童心理や社会福祉を学んでいて、論文は母親のストレスとそれが及ぼすPTSDについてでした。女性が子どもを産んでも働き続けられる環境を整える仕事がしたい。そのために喫緊に必要なのが保育園になると考えていました。保育園の立ち上げ・運営という仕事は、自分のテーマでもあり社会的な要請でもあったのです。

その後、野村不動産に入社されたきっかけは何だったのでしょうか。

更地だった場所に建物ができ、やがて子どもたちの歓声が聞こえ始め、みんなに喜ばれる。そのプロセスはとても有意義で充実したものでした。ただ、何件もの保育園立ち上げを経験する中で、もっと大規模な街づくりに挑戦したいと思うようになりました。そんな中、野村不動産の中途採用があったのです。業界トップではなく成長過程にあるところが野村不動産の魅力。一人で担当する業務の幅が広く、多様な経験を積み重ねることができます。若いうちにチャレンジしたいと思い転職を決意しました。

実際に入社してみて業務の違いや戸惑いなどありましたか。

最初に担当したのが日本橋室町野村ビル、YUITOという商業施設でした。この物件の企画から店舗営業、販促、立ち上げまでやることになったのですが、当時の野村不動産は商業施設の実績が少なく、会社にノウハウがありませんでした。あれだけの規模を担当するのに、社内に相談する人もいないというのは大変でしたが、逆に考えれば大きな経験をするチャンスでもありました。その後担当した大規模複合再開発のボーノ相模大野では、地域の方々や行政、大学などたくさんの方々を巻き込んで一緒に住みやすい街づくりについて考えていきました。この案件も貴重な経験になったと思っています。

街づくりという大規模プロジェクトの難しい点はどんなところにありますか。

正解がないところだと思います。ステークホルダーがたくさんいて、いい街をつくりたいというゴールはみんな同じなのですが、プロセスではそれぞれの思惑が違います。住民の方、商店街の方、行政、社内でも設計関連、商業目線の部署、住宅関連と、それぞれの考えがあるので、合意形成をとっていくことが非常に大変です。そのために大事なことは、対話を重ねること。またみんなで決めていく場づくりも必要です。例えばボーノというネーミングを住民からの公募で決めることで、私たちの開発における想いを体現でき、また地元の方々にも親しまれる名称にすることができたと思っています。

働くママのための環境づくりという森野さんのテーマは施設づくりに反映されているのでしょうか。

相模大野のボーノも当初は授乳室が計画されていませんでした。施設利用者の半分は女性で、乳幼児をもつママも相当数いるはずなのにスタッフが男性ばかりだと気付かないこともあるのです。だからこそ、地域の方々を招いて座談会を開いたり、高齢者や障害者など幅広い層に意見を聞いたりして計画に反映することが大切です。リアルな声は強いし、合意形成しやすいのです。働くママという立場だからこそ気付く視点を活かした、施設づくりに挑戦しています。

ワーキングママの視点を活かした多様なプランを立案。

いくつもの施設を手がけられ、役割が変わったということはありますか。

これまでの経験を集約して、みんなが実践できる仕組みづくりに取り組んでいるところです。教えていくのも当然ですが、ノウハウ化して全員ができるようにすることも大切だと考えます。また、事業の幅を広げるという意味で、例えば住宅とオフィスの複合施設はすでにありますが、シニア住宅と医療施設の複合など、新しい領域を模索しています。保育園も郊外は充実していますが、都心は不十分ですが、一方で都心のオフィスは土日ガラガラ。ニーズをうまくマッチングすることはできないか、そんなことをよく考えています。

実際にお子さんが生まれ、ママという新しい視点が加わったことで影響している点はありますか。

それは大いにあります。インサイトは実体験から生まれますから、つくり手の視点にユーザー視点が加わったのは大きいと思います。実際に子どもが生まれて、東京の地下鉄はエレベーターが少なく、乗り換えもやさしくないということに気がつきました。

そうした複眼的な視点を活かして、今後チャレンジしてみたいプランなどありますか。

都心部に住むワーキングママのニーズが満たされていない状況があると思います。テレワークを駆使した在宅ワークが注目されていますが、セキュリティがしっかりと確保されている環境下でないと在宅のテレワークは定着しないと思います。それより、働くママ専用のシェアオフィスをつくったらどうでしょう。今日は、保育園の近くのサテライトオフィスで働く、今日は会社に行こうという感じで、働く場所の選択肢が増えればいいと思うのです。単にオフィスビルをつくるのではなく、そこで働く人々を応援するような企画を付加価値として提案したいですね。

箱物をつくるだけじゃダメなのですね。

働く場所も多様になり、オフィスもフリーアドレスで、どこにいても仕事ができる時代です。商業施設も多くの人がECで買い物をするようになり、これまでとは違った価値を提供する必要があります。いかにマーケットのニーズに応える付加価値や生活提案をしていくか。デベロッパーは、ますます社会を変えていく存在にならなければなりません。

ますますやりがいも大きくなりますね。最後に学生へメッセージをお願いします。

女性が働きやすい職場ですか?という質問をよくいただきます。環境はここ10年でめざましく変わりました。10年前は結婚したら会社は辞めるという雰囲気でしたから。女性が働きやすい環境や制度は今後も整っていくでしょう。これからは、制度や環境にとらわれず、自分の思いやポリシーを大切にしてほしいと思います。イキイキとした働き方ができるのは、制度や環境のおかげというより自分のやりたいことを仕事にしているからです。制度や環境は黙っていても整っていくので、自分のポリシーや思いを明確にしていくことが、みなさんのやるべきことだと思います。

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この人が所属している企業

野村不動産

不動産, ディベロッパー

  • 4,029
  • 3
  • 街づくりを通じて新たな価値を創る総合デベロッパー
  • 売上高1兆円企業へ。再開発、海外、広がるフィールド
  • 業界初の新ダイバーシティ・経営企業100選受賞
インタビュー
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