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深夜2時にラーメン屋で号泣。 あの経験が、いまの自分をつくっている。

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金子賢典
人事/総務 新卒採用責任者

学生時代にキャリア形成する上で大事にしていたことを教えてください。

哲学と出会い、社会とは何だろうと考え続けた大学時代

大学は商学部でしたが、入学当初は弁護士になりたいと思っていました。司法試験を受けようと勉強していたのですが、これが全然面白くなかったのです。例えば「法律上の論点がこれで、有力説がこれで、これは少数説だから覚えなくていい」というような、いわゆる受験でした。そんな折に哲学の授業と偶然に出会った。その時に、なぜ世の中には法律が必要なのか、という本質的な問いが立ち上ってきたのです。「これだ」と思い、以降授業はゼミで哲学ないし理論社会学を専攻しました。社会って何だろうと考え続けた大学時代でした。

それを大事にしたいと考えるようになったきっかけを教えてください。

社会で勉強できないこと、いまやるべきことは何だろう

大学の商学部は、マーケティングや経営学などの実用的な授業がたくさんありました。しかし、こういうものは社会に出てからやるもので、社会で勉強できないこと、いまやるべきことは何だろうと思い続けていました。その問いに対する一つの答えが哲学・理論社会学でした。僕は、学生時代から興味関心の幅が広く、長く続けられたのは子どもの頃からやっていたサッカーと大学時代の哲学・理論社会学の勉強だけだったように思います。世の中は不思議なことだらけで、そういう物事の裏側にある仕組みを想像しながら小一時間ニヤニヤできる子どもでした。コンサルティングは、原因が見えない問題や課題に対峙する仕事なので、後付けですが通ずるところがあると思います。

学生時代の就職活動はどのように行いましたか。

就活は自分の世界観とビジネスの世界の乖離を埋める作業

哲学と出会ってから、学者になろうと思っていました。しかし、修士で研究室に入り周りを見渡してみると、これはまずいのではないかと考えるようになりました。幸せそうに生きている人がいなかったのです。それを機に就活を考え始めたのですが、当時の僕にとって働くことはただの「労働」でした。世の中にどんな仕事があるのかも全く興味がなかった。自分の狭い世界観とビジネスの世界には大きな乖離があり、それを埋め合わせる作業が就活でした。

手紙を書きまくり、OB訪問を繰り返す毎日

何も知らないゼロからのスタート。まず、OB訪問をやりまくりました。手紙を書いて30人ほどの方に会わせていただき、仕事のことを聞く。その繰り返しの中で、気づかされるのです。例えば、とある総合商社の方は「20年間エビとカニの輸出入をやっている」と言うわけです。自分には絶対に無理だと思いました。飽きっぽいので、長く何かを続けるということが僕にはできない。次第にこんな自分でもできる仕事は何か、と言う視点でお話を聞くようになりました。すると、PwCでコンサルタントをやっている高校時代の先輩がいた。その方がコンサルタントは短いと2、3ヶ月でお客さんが変わり、仕事内容も変わり、仲間も変わる。社内で転職を繰り返すような仕事だと教えてくれたのです。「これだ!」と思いました。

最終的に入社の決め手になったことは何ですか。

憧れの存在が少なくとも一人PwCにはいる

コンサルティング会社にターゲットを絞り3社から内定をもらいました。体は1つですから決めなければいけない。様々な情報を入手して各社を分析したのですが、最適解が導けない。「そうかこれはギャンブルだ」と考えました。自分は何に賭けるべきか。もし、負けた時に納得できるのは何かと自問したとき結局人だと気づきました。私にコンサルという仕事を教えてくれた高校時代の先輩は、憧れの存在でした。あんな人になりたいと言う目標が、少なくとも一人PwCにはいる。それが決め手でした。

働き始めてから、入社前とのギャップはありましたか。

労働+αがあるのだと気付かされたことが最大のギャップ

忘れられないのが最初の1年間のプロジェクト。浜松だったのですが、常駐型で、その会社に席を置いて毎日通い課題に対する解決策や戦略を一緒に考え、実行していくプロジェクトでした。無我夢中で役割を全うした最後の日、お客様に飲みに連れて行っていただきました。直接対応していた50代の部長とサシ飲みです。最後の店、うす汚れた駅前のラーメン屋、午前2時。部長から「ありがとう」と言われたのです。その時に僕はわけもわからず号泣してしまいました。自分が一生懸命やって、お客様が喜んでいる。それがこれほどまでに嬉しいものだったのか。働くとは、単なる労働ではなかった。労働+αがあるのだと気付かされたことが最大のギャップでした。そこで自分の世界観が入れ替わる、ある種パラダイムシフトが起きました。あの経験があるから、いまでもコンサルタントをやっている気がします。

今後はどのようにキャリアを歩んで行きたいですか。

チャレンジしたいことができたとき、確実に実現できる人間でいること

10年後を描いて、今日何をするか、明日何をするか、目標設定して振り返り毎日フィードバックする、ということをコンサルタントの多くは実行します。でも、僕にはできなかった。なぜなら、10年後がぶれるからです。そうすると全部やり直しになり、僕には無理だなと思い、やらなくなりました。自分の場合はチャレンジしたいことができたときに、確実にできる人間でいること。そのために、チャンスに反応できるアンテナの高さやスキルなど、足元を固めておこうと思ってきました。

自身のキャリア選択に迷っている学生へのアドバイスをお願いします。

自分のエネルギーを異様に注ぎ込めた何かがあるはず

いつも学生さんに言っているのは、とにかく価値観を軸にキャリアを選択すること。そのためには自分の価値観を知らなければなりません。英語、経営学、ロジカルシンキング、プレゼンテーション能力などのスキルは、社会に出てからいくらでも成長を促すことができます。でも、価値観は変わらない。就活生の皆さんには価値観に敏感になって欲しいし、それをできる限り言語化して欲しいと思っています。わからないと言う人もいるでしょう。でも、20数年生きてきた中で、自分のエネルギーを異様に注ぎ込めた何かがあると思うのです。それをまず思い出してください。

新しいコンサルタント像を考え、自らトライできる人に会いたい

AIをはじめとするテクノロジーによって、コンサルティングの仕事も大きく変わっていきます。10年後に同じ仕事をしていたら多分生き残れない。そうなると、「コンサルタントはこうあるべき」という規定概念をもっている人ではなく、新しいコンサルタント像を考えて自らトライしていける人が必要になります。道無き道を進むのは大変なことが山ほどあります。好きでないとやっていけないと思います。道無き道を自ら切り拓くことが好きで、そこに価値を見出していける人。そんな学生さんに会いたいですね。

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