リクルートグループは、職種を問わず、転職先として非常に人気が高い。今日はその中でも、日常消費の領域を扱う「リクルート住まいカンパニー」への転職希望者に向けて、押さえておきたいポイントをお伝えしたい。
リクルート住まいカンパニーは、不動産業界のトップランナーだ。そのような環境での経験は、きっとキャリアの大きな転換点になるだろう。
リクルートへの転職を考えるなら、応募前に、リクルートへの転職実績が豊富で、内情を理解している転職エージェントに必ず選考対策の相談をするべきだ。
リクルートは独特のカルチャーを有しており、面接の方法もかなり独特だ。必ず聞かれる質問や、評価される回答方針などのノウハウがある。
実際に、リクルートグループ全社を受けて、全落ちした方から相談を受けたことがある。ノウハウを知らずに応募するのは、赤本を解かずに入試を受けるのに等しい。
まずは、リクルートグループのリクルートエージェントに登録するのが王道だ。しかしリクルートは意外にも、他の人材会社を積極的に活用している。
ビズリーチに登録すると、リクルートに強いエージェントから連絡がくる。リクルートエージェント
が伝えにくいセンシティブなリクルートの内部情報も遠慮せずに教えてくれる。
Contents
リクルート住まいカンパニーの事業内容
リクルート住まいカンパニーのルーツは、1976年創刊の住宅情報誌「住宅情報」から始まった。現在は、住まい・暮らしの領域を広く扱っている。
リクルート住まいカンパニーの提供するサービス
SUUMO
- 物件情報(賃貸住宅、新築マンション、新築一戸建て、土地 中古マンション、中古一戸建て)
- それらを取り扱う不動産会社の情報
- 注文住宅を取り扱う会社
- リフォーム会社
- 家の売却を依頼できる不動産会社
の情報を、スマートフォンサイト、PCサイト、アプリで検索・閲覧できる。
SUUMOといえば、緑の球体のキャラクターのCMが想起されるだろう。最近では、SUUMOのCMにDAPUMPが起用されていたのが記憶に新しいかもしれない。
ちなみに、競合の筆頭である「HOMES」を運営する株式会社LIFULLの創立者、井上 高志氏はリクルート出身である。
情報誌
- SUUMOマガジン(フリーペーパー)
- SUUMO新築マンション(フリーペーパー)
- HOUSING(市販誌)
- SUUMO注文住宅(市販誌)
- SUUMOリフォーム(市販誌)
など、住まい探しをサポートする情報誌を全国で展開している。最近の雑誌業界の不振の煽りを受けて、特に市販誌はなかなか苦戦しているようである。
SUUMOカウンター
注文住宅や新築マンションの購入の検討希望者に向けて、相談サポートを行っている。
全国のSUUMOカウンター軒数はここ数年非常に増えている。人員拡大も進んでおり、好調な様子である。
その他新規サービス
- 引越し見積もりサービス
- 不動産会社向けの業務支援サービス
など、住まい・暮らしの領域に関する新規サービスも展開している。
最新の情報は、「リクルート住まいカンパニー」現役社員や、「リクルート住まいカンパニー」の転職支援実績のある転職エージェントから、確実に入手してから面談に挑んでほしい。
リクルートへの転職実績が豊富で、内情を理解している転職エージェントは、ビズリーチに多く登録している。応募する前に、必ず相談に行って欲しい。
リクルート住まいカンパニーの組織体制
リクルート住まいカンパニーは、大きく下記の3つの本部に分かれている。
- 企画統括室
- ネットビジネス統括本部
- 営業統括本部
リクルート住まいカンパニーの募集職種と仕事内容
募集職種は大きく以下に分かれる。
- 営業職種
- 企画職種
- スタッフ職種
営業職種
不動産会社やマンションディベロッパー向けのソリューション営業である。
企画職種
Webディレクター、Webプロデューサー、データサイエンティストなどのネットビジネス系の職種である。
スタッフ職種
経営企画、事業企画、営業企画のような事業の中枢を担うポジションから、人事やバックオフィスまで、幅広く募集している。

リクルート住まいカンパニーの狙い目の職種
募集人数が多いソリューション営業職種と、今後活躍の可能性が大きいネット企画職種が狙い目である。
ソリューション営業職種
主なクライアントは不動産会社である。
対象とする領域は、注文住宅、マンション、戸建、流通、リフォームと幅広い。規模も、大手ハウスメーカーから、中堅〜地場の企業までの全般である。
SUUMOの情報誌とネットの商品をもとに、クライアントの事業課題や集客課題を解決する提案を行う。リクルートが得意とする圧倒的な顧客接点を武器にクライアントと対峙する経験は、以降のキャリアでも必ず役に立つだろう。
実績を出せば、より大手のクライアントの担当や、地方自治体と連携したプロジェクト、もしくは営業企画のようなポジションへの道も開ける。
ネット企画職種
かつてリクルート住まいカンパニーは、情報誌ビジネスの歴史が長かったため、ネットへの転換は競合のHOMESなどに遅れを取っていた印象が正直あった。
しかし、2018年度の社長交代で、ネットビジネスへさらに大きく舵を切った印象である。リクルート住まいカンパニーの現在の社長は、淺野健氏(リクルートライフスタイルの代表取締役社長と兼務)である。
リクルートライフスタイルは、ホットペッパービューティーやじゃらんを取り扱うグループ企業である。リクルートグループの中でも、特にネットビジネスへの転換が非常にうまくいっている。
社内の見方では、淺野氏の手腕と、リクルートライフスタイルから異動してきたネット系人材により、すでにSUUMOのネット展開はかなり好転しているそうだ。
リクルート住まいカンパニーの年収事情
リクルートグループの年収は概して高い。20代後半で年収600万円、30歳で年収700万円以上をひとつの目安としていいだろう。
後述する「ミッショングレード制」で年収と賞与が決まるので、自分のパフォーマンスによって、年収は大きく異なる。
年功序列はまったくないので、20代でマネージャー、30代で部長になっている例もある。いうまでもないが、そのような活躍をしている場合は、若手であっても年収1000万円は超えてくるだろう。
リクルート住まいカンパニーの労働時間
リクルートは労働時間が長いイメージがあるかもしれない。かつてリクルートの本社ビルは夜中も電気が消えることがなく「不夜城」などと呼ばれていたが、今となっては昔の話である。
現在はリクルート全体で働き方改革が進んでいるので、心配はないだろう。
オフィスへの入退館時間や、PCを立ち上げている時間によって、労働時間はかなり厳密に管理されている。
労働時間が基準をオーバーした場合、本人だけでなくマネージャーも注意喚起される仕組みになっているので、会社全体で労働時間の適正化の意識が高い。
また、リモートワークもグループ全体で推奨されているので、会社や部署によって違いはあるが、自宅で作業できるのでプライベートが組み立てやすいという声をよく聞く。
ただし、ごく稀に、非常に労働時間が長い部署が散見される。要は花形部署が多忙なのである。
「キャリアよりもワークライフバランスを優先したい」という方は、部署毎の内情を把握できている転職エージェントに相談しよう。部署を選べば、「毎日終電まで」という事態は避けられるだろう。
リクルートへの転職実績が豊富で、内情を理解している転職エージェントは、ビズリーチに多く登録している。応募する前に、必ず相談に行って欲しい。
リクルート住まいカンパニーの評価制度
リクルートグループでは、「ミッショングレード制」という評価制度が採用されている。
グレード
グレードとは、本人に期待する業務量や難易度の規定である。各グレードに対して、年収と賞与レンジが決まっている。
グレードは、中途入社の場合、入社時に年収と合わせて提示される。
ミッション
ミッションとは、本人が取り組む業務・課題と、達成基準である。
年度の頭(新入社員の場合、着任時)に、本人とマネージャー以上で、半期毎のミッションを作成、合意する。
たとえば営業職種であれば「ネット商品の売上XXX万円。100%達成でA評価、120%達成でS評価」などというイメージである。
評価方法
期末の評価面談において、ミッションの達成度合いを元に、評価を決定する。
達成度合いが高いと、次の年度頭にはグレードが上がるので、年収が上がるという仕組みだ。
リクルート住まいカンパニーの社風・カルチャー
リクルートグループの社風・カルチャー
リクルートグループ全体として、主体的、社交的、アクティブな社員が多い。特に、プロパー(新卒入社)組、営業職種でその傾向が強い。
ただ、グループ全体で強化されているネットビジネス職種の部署では、中途組が多いことや職種特有の傾向から、物静かな方やロジカルな方も多い印象だ。
どちらの職種にせよ、自分のやりたいことや意志をしっかり持っており、それを周囲に伝えることができるパーソナリティの社員が活躍、出世している。
リクルート住まいカンパニーの社風・カルチャー
リクルート住まいカンパニーの社員自身や、その他のリクルートグループ会社の社員からは、「リクルートの中ではおとなしめである」「きちんとしている」という声をよく聞く。
主なクライアントが不動産会社であり、不動産会社は男性が活躍する年功序列の会社が多いので、必然的に営業側も、礼儀がきちんとした雰囲気なのかもしれない。
ただ、筆者の知人には、少しチャラい感じのイケメン営業マン(もちろん仕事ぶりはしっかりした方である)や、柔らかい印象だが死ぬほど営業成績が良い女性など、「体育会系」のイメージには当てはまらないが、大活躍している方も多い。
社風にはまらない方でも、しっかりと実績を出し、活躍できる環境があるのだろう。
編集後記
リクルート住まいカンパニーへの転職を検討する上で、知っておくべきことを記載した。考えるべきことが明確になったのではないだろうか。
リクルートグループは、職種を問わず、転職先として非常に人気が高い。募集人数もかなり多いので、ぜひチャレンジして欲しい。
リクルートへの転職を考えるなら、応募前に、リクルートへの転職実績が豊富で、内情を理解している転職エージェントに必ず選考対策の相談をするべきだ。
リクルートは独特のカルチャーを有しており、面接の方法もかなり独特だ。必ず聞かれる質問や、評価される回答方針などのノウハウがある。
実際に、リクルートグループ全社を受けて、全落ちした方から相談を受けたことがある。ノウハウを知らずに応募するのは、赤本を解かずに入試を受けるのに等しい。
まずは、リクルートグループのリクルートエージェントに登録するのが王道だ。しかしリクルートは意外にも、他の人材会社を積極的に活用している。
ビズリーチに登録すると、リクルートに強いエージェントから連絡がくる。リクルートエージェントが伝えにくいセンシティブなリクルートの内部情報も遠慮せずに教えてくれる。
今日は以上だ。